こんにちは。まさおです。
政府は、12/3午前の閣議で、高等教育の今後の在り方などを議論する場として「教育未来創造会議」の設置を決定しました。
いったいどのような会議になるのでしょうか…。
今回のテーマは「教育未来創造会議で何が変わる?」です。
教育未来創造会議の設置趣旨
「教育未来創造会議」の設置趣旨について、内閣官房のWebサイトには以下のように書かれています。
我が国の未来を担う人材を育成するためには、高等教育をはじめとする教育の在り方について、国としての方向性を明確にするとともに、誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができるよう、教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する必要があります。このため、「教育未来創造会議」を開催しています。
主なポイントは以下の通りです。
- 高等教育をはじめとする教育の在り方
⇒メインは高等教育(つまり大学)ということ - 国として方向性を明確にする
- 教育と社会との接続を多様化・柔軟化する
⇒誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができる
⇒いわゆるリカレント教育の強化
教育再生実行会議の参加者はどちらかというと小中学校に関連している人が多かったのに対し、教育依頼創造会議は大学と企業に関連している人が中心になっています。
議論の内容が小中学校の教育の在り方から大学・社会人向けにシフトしていることが見えてきます。
当面議論されるテーマ
第1回の会合を12月中に開催するとしていますが、そこで議論されるテーマは以下のような内容になりそうです。
オンライン授業の単位習得上限
コロナ禍で特例的に見とれられている、オンライン授業の単位取得上限60単位を恒常的に認めるべく調整が入る見通しです。
学部・大学院の再編
社会人が大学などで学び直しができるようリカレント教育を充実させるための制度変更、AIやデータサイエンスなどの成長分野の人材育成を強化するための学部・大学院の再編なども議論されるようです。
学生向けの奨学金制度
2020年度に始まった「就学支援新制度」の対象拡大と「出世払い」制度の導入などの奨学金制度をさらに充実させるための検討が始まります。
当面のテーマは大学での学びを次のステージに上げるためにどうしていくべきかという議論になりそうです。
特に奨学金制度は経済的な理由で大学進学をあきらめざるを得ない人には良い話で、学習意欲のある人に積極的に支援できるように進めてもらいたいと思いますね。
結論ありきの議論にならないことを期待します。
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