こんにちは。まさおです。
1/12、茨城県教育委員会は1/8に実施された水戸第一高校附属中の集団面接で質問を聞きそびれるミスがあったと発表しました。合格発表は1/19なので、今回のミスを考慮して合格発表をし、受験生に影響が出ないようにするという。
今回のテーマは「水戸一附属中の入試ミスとその影響」についてです。
水戸一高附属中の入試ミス
1/12、茨城県教育委員会は、1/8に実施した水戸第一高校附属中学校の集団面接で、一部の受験生質問を聞きそびれるミスがあったと発表しました。
朝日新聞の記事は以下の通りです。
ポイントは以下の通りです。
- 集団面接で2問ある質問のうち1問目の回答を受検生に答えさせなかった
- 進行役の教諭が1問目の質問と2問目の質問を続けて読み上げ、1問目の回答を聞かないまま2問目の集団討論に入ってしまった
- 担当教諭は面接の途中でミスに気づいたが、集団討論が白熱し、予定時間を過ぎたことでやり直しができなかった
- 該当の5名の受検生は1問目を満点として採点し、これにより他の受験生に影響が出る場合は定員(80人)を越えて合格者を出す予定
- 該当5名とその保護者には校長が電話で謝罪をした
これまでこのブログで取り上げてきた入試ミスの多くは、問題や解答、採点に関する不備で、面接の進行に問題があったケースは初めてです。
しかも、試験中にミスに気付いたのに、解答を回収せずに(言わせずに)終了させてしまったのは大きな問題だと思います。
想定の時間を過ぎたとしても、答えを言わせておかないとあとで正しく評価ができないことを理解していたはずなので、現場がどのような状況だったか丁寧に聴きとって検証する必要があると思います。
茨城県は、入試のミスでよく話題になる県で、過去に県立高校の採点ミスが発覚し剣を上げて再発防止に取り組んでいます。また、県立大学でも模範解答にミスがあり追加合格を出しています。いかに当時の入試ミスを紹介した記事を載せておきます。
定員の超えた合格者を出すことの是非
今回の措置でさらに問題になる可能性が高いのが、定員を超えた合格者を出す可能性に言及していることです。
受検生に罪はありませんから、このようなミスが起こった場合の対処として、これが原因で不利益を被る受検生が出ないように配慮するのは当然ですが、定員を超えた合格者を出すことを安易に決定しているのが大変気になりました。
県立中学に通う生徒の学費は、県の税金で補助されており、1名の入学者増はそれだけ学校運営や教育委関連予算を多く使うことになります。
中高一貫校なので、6年分学費を余分に税金から支出することになるわけなので、「面接でミスがあったから1人余分に入学させましょう」とは簡単にいかないはずです。
県側も苦渋の決断をしたことになると思いますし、実際の定員以上の合格者を出すことになるのかは1/19の合格発表を見てみないとわかりませんが、入学者が80名を超えた場合には今回の面接のミスが影響したと考えるべきでしょう。
面接試験という、人のかかわりでコントロールできる場でのミスはできるだけ避けたいところです。担当していた3名の教諭の心中も相当つらいものがあると思いますし、県側も何らかの処分を下さざるを得ないと思いますが、再度同様の問題が起きないように改善を期待したいところです。
また、今回はたまたま水戸一高附属中で出ましたが、いつどこの学校で起こってもおかしくないミスだとも思います。公表すらしない学校もあるかもしれません。その意味では、今回はできる範囲での誠実な対応だとも思います。
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