【どう防ぐ?】共通テスト中にスマホで外部に解答を求める不正行為

共通テストスマホで解答要請800大学入学共通テスト
スポンサーリンク
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
1/15の大学入学共通テストの試験中に問題画像を外部に流して解答を求めていたということで警視庁が捜査をしているという報道が流れました。過去にも似たような事案がありましたが、今回はかなり大きく取り上げられているという印象です。どう防ぐべきでしょうか?

今回は「スマホで試験中に解答を聞く不正行為」を取り上げます。

スマホで解答を求める不正行為への対処は?

◆スマホやSNSが当たり前の時代に起こるべくして起こる不正
試験時間中の監督のチェックがきちんとしていればある程度防げる
⇒主催者側がこのような不正がある前提で試験場を管理する必要がある
◆不正したものは必ず見つけることが重要
不正行為の現場を押さえるのが基本
⇒今回の事件も特定できることを示せれば抑止効果が働く
※試験中に何枚も問題写真を撮られていても気づかない監督が問題

スポンサーリンク

今回の不正行為のあらまし

報道で出ている不正行為のあらましは以下の通りです。

  • 高2女子と名乗り、共通テスト受験者と疑われないように偽装
  • 家庭教師としての実力を試したいと伝え、早期に解答するように促す
  • 世界史Bの問題を写真20枚ほど撮ってスカイプで東大生に送信
  • 東大生は解答を送信
  • 現代文の試験時に東大生が結果の利用用途を聞いたら通信が途絶

東大生と事前にやり取りができる環境を作っていることや、高2生を名乗って相手を油断させていること、実力を試したいということで解答をすぐに送りたくなるような誘導をしていることなどから、かなり周到に準備をしているように見えます。

一方で、試験問題を画像20枚分撮影してスカイプで送るなど、多少時間がかかるであろう行為を試験監督がことごとく見落としていること自体が非常にまずいと思います。

今回の問題は、第1には試験監督が何を監督しているのかという論点で整理されなければならないと思います。

まさお
まさお

試験監督が、試験開始前に不正行為に対する注意や万が一不正行為が見つかった場合の対応などについてきちんと注意をしたうえで、スマホの電源を切るところを確認するなど、踏み込んだ対応をすることが望まれると思います。

スポンサーリンク

受験生の良心を当てにしてはいけない

今回の不正行為は、今後もますます増えていく可能性が高いと思います。

これだけスマホやSNSが普及しているわけですから、これを使った不正が起こるのはある意味道理と考えるべきです。
そして、受験生は不正行為をせずにまじめに受験をするものだという前提も捨てた方がよいと思います。

現実的には大半の受験生はきちんと試験を受けるまじめな受験生ですが、ほんの一部の不正行為を行う受験生によって、試験そのものが大きく揺るがされてしまいます。

個の受験集団の中にそのような不届き者がいる可能性が常にあるという前提で試験監督は試験に臨む必要があると思います。

このような不正を発生させないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
自分なりに効果があるであろう対処を考えてみました。

試験監督の強化が最善策

最善策は試験監督の強化です。

模擬試験などでもそうですが、試験監督が監督として機能していない会場はたくさんあると思います。今はどうかわかりませんが、自分の過去の経験では本を読んでいたり、居眠りをしていたりする四家監督も見ました。ありえないと思います。

試験中にスマホを出しても気づかないというのは試験監督が足りないか、試験監督への教育が不足しているかのどちらかですから、まずは不正行為を管理できる監督者をきちんと準備することを優先すべきです。

まさお
まさお

試験監督の対応マニュアルや不正行為を防ぐポイントなどをきちんと知見化して展開する必要があります。特に、隣の受験生の答案を見るという古典的なものよりもスマホを使った情報取得を中心に意識すべきだと思います。

不正をした受験生をきちんと指導する

不正行為が行われた事実があった場合には、その受験生に事実を伝え退室をしてもらう必要があります。

試験監督が2名以上で現場を押さえられるのがベストです。1名しかいない場合は、スマホならスマホを持っている現場をおさえるなど、後から事実認定が不明瞭にならないように対応することが重要です。

また、試験場に監視カメラが設置されている会場であれば、そのカメラ映像を証拠として不正を認定するということも必要かもしれません。

いずれにせよ、試験中の不正行為は現場を押さえてその場で受験を中止させ、他の受験生にもそのことが伝わるようにすることが重要です。

また、試験終了後に不正行為があった事実をWebサイトなどで周知し、その受験生がその後どのような対応となったかもあわせて公表することが大事です。

まさお
まさお

「見せしめ」という言葉はあまり良い意味で使われませんが、不正の抑止効果としては重要な意味があります。特に大学受験の会場での不正行為はその後の素の受験生の人生にも大きな影を落としてしまいます。そのことを適切に知らせて、不正行為があまりに割の悪い愚行であることを認知させることが大事です。

試験会場の電波利用状況を検知する

この案はお金がかかるのであまりお勧めしませんが、試験会場に受験生が入ったときにスマホの電源を昼食休憩時以外は切断するように指導し、スマホの電波を検知する仕組みを導入するという手法があり得ます。

ただし、電波を検知しただけでは個人が特定できませんから、やはり監督の監視の目が大事ということになります。

試験開始時に不正をしないことを誓約させる

試験開始時に試験の流れの説明と合わせて、本人に不正をしないことを誓約させる書面に署名をさせるといった行為も抑止効果があると思います。

今回、警視庁は「偽計業務妨害」で捜査をしていますが、最終的に不正が見つかった場合は刑事事件として、逮捕・起訴の可能性まで説明をしておくことで実行に至らせないということは可能だと思います。

まさお
まさお

4月から18歳が成人となるわけで、来年から共通テストの受験者の大半は成人ということになります。社会的責任も重く自覚も求められますから、きちんと大人が成人扱いすることが大事です。
入学試験で不正行為をすることは人間として恥ずかしい愚行だということを説明した上で、万が一行為に及んだ場合はそれ相応の罰則を受けることになることを説明し、監督がきちんと監督として機能することが重要だと思います。

コメント