こんにちは。まさおです。
先日このブログで紹介した、佐賀学園高校の答案紛失について、2月に入り答案が見つかったことがわかりました。ただし、見つかった経緯は現時点では公表されていません。
今回は「紛失答案発見とよい学校の条件とは」というテーマを取り上げます。
佐賀学園の答案紛失問題
佐賀学園では今年1/20に実施された入試において、36名分の国語の答案を紛失するという事故を起こしています。
さらに答案が見つからないまま、国語の得点を他の教科から推定して合格発表をするという入試としてはありえないともいえる対応をしていました。
その件は本ブログの以下の記事でも取り上げてます。
この事故の問題点は、以下の通りです。
- 外部会場で行った受験生の答案を紛失するというずさんな管理体制
- 答案が見つからないまま得点を推定して合格発表をするという判断
- 答案紛失の事実を公表しないまま合格発表を終えてしまったこと
この件は入試の様々なミスの中でも、他に類を見ない悪い対応だと思います。
答案はプライバシー情報とも言えますので、厳重な管理体制の構築がベースにあるべきです。
紛失した答案が見つかった
今回、その紛失した36人分の国語の答案が見つかったそうです。
以下のリンクから確認が可能です。
見つかったのはよいのですが、見つかり方が少し問題だと思います。
- 警察から答案用紙が見つかったとの連絡があった
⇒校内の捜索で見つかったわけではない
⇒学校外で見つかった可能性が高い - 見つかった場所や経緯は非公表
⇒事件性などがありそうで全容を公表できないということ? - 校内で盗難被害が相次いでいた
⇒講師が1名逮捕。答案もこの関連の可能性がある
⇒答案紛失とこの講師の関係ははっきりしていない
このようにどうやら学校内部には答案がなかったようで、外部に答案が持ち出されていた可能性が高いということが見えてきます。
また、関連して校内で答案が相次いでいたという情報が出ていることから、盗難事件であった可能性も示唆されています。
上記盗難事件に関しては、校内でのUSBメモリー盗難事故について以下の記事が報じられています。
盗んだ講師は容疑を否認、防犯カメラにはUSBメモリーを抜き去る様子が映っているという状態です。
校内で起こる事件としては、かなりレベルが低いと思います。
いわゆる「モラルハザード」とでもいうべき状況で、学校内での秩序や教育現場として倫理観の欠如などが見えてしまいます。
改めて「よい学校」とは?
この事件を見ていると、改めて「よい学校」の条件をかんがえさせられてしまいます。
良く志望校選択の際に、学校をよく見てその学校の雰囲気を肌で感じてもらうようにお伝えをしますが、その際の良い学校としてのチェックポイントは以下の通りです。
上記のような観点で見たときに、今回の盗難事件が実際に起こっていたとなれば教師のモラル欠如は明白で学校としても少し問題があるとみなさざるを得ません。
ましてや入試の答案を盗むようなことがあれば、明らかに受験生や学校に対して迷惑をかけることを意図していることとなるので、放置できない重大案件ということになります。
いずれにせよ、学校側は警察の捜査を待つと同時に自浄作用を働かせて、校内秩序の正常化を早急に図っていく必要があると思います。
私立高校は管理職を簡単に変えられない可能性もありますが、理事長の強いリーダーシップの下で幹部職員を大幅入れ替えをするなど、大ナタを振るわないと解決しないと思います。
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