こんにちは。まさおです。
5/23,東洋経済の臨時増改『本当に強い大学2022』が発売されました。大学選びも本格化していきます。
今回のテーマは「2022年度私立大学志願者数ランキング」を取り上げます。
確定版私立大学志願者数ランキング
東洋経済の私立大学志願者数の記事は以下から確認が可能です。
上記の記事ではトップ50大学の状況が出ています。以下のそのうち20大学を前年出願数と比較した形で掲載しておきます。
順位 | 大学名 | 志願者数 | 昨年最終 | 増減 | 昨年比(%) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 近畿大学 | 157,470 | 135,979 | 21,491 | 115.8% |
2 | 千葉工業大学 | 139,074 | 108,707 | 30,367 | 127.9% |
3 | 法政大学 | 108,280 | 90,948 | 17,332 | 119.1% |
4 | 明治大学 | 102,426 | 99,470 | 2,956 | 103.0% |
5 | 東洋大学 | 98,261 | 89,821 | 8,440 | 109.4% |
6 | 早稲田大学 | 93,843 | 91,659 | 2,184 | 102.4% |
7 | 日本大学 | 93,770 | 97,948 | -4,178 | 95.7% |
8 | 立命館大学 | 88,335 | 83,512 | 4,823 | 105.8% |
9 | 関西大学 | 79,396 | 79,526 | -130 | 99.8% |
10 | 中央大学 | 64,795 | 78,534 | -13,739 | 82.5% |
11 | 立教大学 | 62,646 | 65,475 | -2,829 | 95.7% |
12 | 龍谷大学 | 55,880 | 56,379 | -499 | 99.1% |
13 | 東京理科大学 | 53,751 | 49,301 | 4,450 | 109.0% |
14 | 青山学院大学 | 47,839 | 40,123 | 7,716 | 119.2% |
15 | 専修大学 | 46,547 | 47,381 | -834 | 98.2% |
16 | 同志社大学 | 45,854 | 44,481 | 1,373 | 103.1% |
17 | 東海大学 | 45,814 | 44,321 | 1,493 | 103.4% |
18 | 福岡大学 | 44,719 | 44,072 | 647 | 101.5% |
19 | 名城大学 | 39,496 | 35,827 | 3,669 | 110.2% |
20 | 関西学院大学 | 38,737 | 33,617 | 5,120 | 115.2% |
志願者が増えた大学
近畿大学は、9年連続で志願者数がトップとなっています。2022年度は情報学部の新設によるところが大きく、志願者は15%増で15万人を超えてきました。
千葉工業大学は、一般入試にあたるA日程を出願した人なら、A日程の数学と共通テストの数学のみで受験料無料で全学部全学科を併願できる『SA日程』の導入が大きく寄与しています。
法政大学も志願者を17,000名以上増やした。都心の好立地に加えて1回の入試で複数学部の受験が可能な入試制度で、女子学生の増加が寄与しているようです。
志願者が減った大学
中央大学は、昨年度コロナ対応で共通テストや外部の英語検定試験を利用したりする場合の受験料を免除していたが、今年は受験料免除制度をなくしたことで、受験生が激減しています。
日本大学は、前理事長が脱税容疑で逮捕されたり、元理事が背任罪で起訴されたりといった不祥事により志願者離れが進んだことが背景となって志願者が減っています。
志願者数は必ずしも人気を表していない
このような状況を見てくると、志願者数の増減は必ずしもその大学の人気度合いを表しているとも言えないようです。
ここ数年の志願者増は、「受験料免除の入試制度」、「一度の出願で複数学部が受験できる制度」の有無が大きく影響をしています。
特に、追加受験料なしで複数学部出願できる制度は、とりあえず出願しておこうという志願者を増やすため、見た目の志願者数を水増しします。
マスコミが取り上げるには、志願者ランキングというのは便利な数字ではありますが、この数字を大学の実力と思わないように、その背景を正しく知ることが重要です。
ここ数年は、志願者数ランキングとは別に「実志願者数」という指標も出てきています。複数学部出願者を1名と数え、その大学に出願した人の実数をカウントする手法です。
22年度の実志願者数ランキングも別途まとめて掲載していきますね。
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