こんにちは。まさおです。
オトナンサーに気になる記事があったので取り上げようと思います。学校の先生はクラスの中にこれから教えようとしていることをすでに知っている生徒を煙たがる傾向があるという話です。気持ちはわかりますが、もはや一斉指導の時代でもなくなってきたので、個性ととらえて褒めるべきではないかとも思います。
今回のテーマは「すでに知っている生徒を煙たがる先生の心理」です。
先生は先取り知識のある生徒を煙たがる?
5/28のオトナンサーというWebサイトに興味を引く記事がありました。
「ぷうる」を「プール」と書いた子供に×をつける先生の話です。
なぜ×かというと、まだ学校ではカタカナを教えていないからというのです。
子供の中には小学校に上がる前にひらがな・カタカナ・漢字などを自分の興味で覚える子がたくさんいます。塾に行くとかそういうことでなくても、電車好きの子であれば駅の名前から漢字の知識を増やしたり、車両の名前からアルファベットも一部なら読めるという子もいるでしょう。
ところが、学校の先生の中には、自分が教えた順序でひらがなやカタカナ、漢字を使わないと×をつける先生が存在します。
今はずいぶん減っているようにも思いますが、この記事の中にもそういう先生が登場します。
端的に言えば、自分がこれから教えようとしていることをすでに知っていると言われてしまうと他の子供が落ち着かなくなるなどの悪影響があるし、その子も態度が悪くなるから先生も扱いに困っていると言うところなのでしょう。
ちなみにこのような事例は中学校でもあります。
たとえば、数学の証明などで塾で教わった解法で証明を書くと、「このような証明の仕方は授業で教えていないから正解にできない」などという先生もたまにいます。
教えている、いないに関わらず、正しい解答なのであれば正解にするのが筋だと思います。
先取り知識がある子が、先生が教えようとしていることを「僕それ知っているよ」などとやられてしまうと、クラスが落ち着かなくなって先生が指導しづらいというようなケースはあると思います。ただし、昭和の時代ならともかく、令和の現代で合っているものを×とするのはまた違う話だと思いますね。
先取り知識を個性・強みととらえるべき
今の時代は、どこでどのような知識を身につけるかわからない時代です。
学校だけが物事を教える場でもないですし、ましてやひらがなやカタカナなどは時間が経てば誰でも覚えるような知識です。
それを学校でまだ教えていないから×とする先生がいるとしたら時代錯誤も甚だしい、昭和の忘れ物のような方のように思います。
これからの時代は、集団に合わせて抑圧するのではなく、その子の強みをより引き出すような自信を付けさせる指導が必要だと思います。
先取りの知識がある子に対しては、その知識があることを素晴らしいことだと認めてあげた上で、初めて習う子どもたちが理解しやすくなるように授業に協力してほしいことを伝えるのがよいと思います。
未就学や小学校低学年の段階は、この頃の経験がその後の人生に影響を当てる時期でもあるので、特に注意が必要です。
授業ですでに教えた、教えていないにかかわらず、持っている知識は最大限活用してもらうような指導をしないと、国際社会で通用する優秀な人材がどんどん減って行ってしまうと危惧します。その子の人生のためにも、モチベーションが上がる指導をしていきたいですね。
コメント