【メンタル管理】受験生の不安感との付き合い方4つのポイント

受験生の不安感との付き合い方4つのポイント入試全般
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まさお
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入試が刻々と近づいてくることを考えると不安で夜も寝られない!
毎年10月くらいになると受験生からプレッシャーに押しつぶされそうという不安の声が聞こえてきます。

10月は、共通テストの出願も締め切られて、いよいよ受験モードに入る時期です。受験生にとっては一番不安になる時期ということもできるでしょう。
受験生の誰もが感じる不安感・プレッシャーとの付き合い方は受験成功のための重要な要素です。

今回は「受験生のプレッシャーとの付き合い方、3つのポイント」です。

受験生の不安との付き合い方

◆不安の本質は未来が見えないこと
第1志望不合格の可能性はゼロではないと理解する
第1志望校不合格でも人生の価値は失われないことを理解する
◆自分の選択に自信を持つようにコントロールする
やるべきことはやり切ったと言える時間を過ごす
息抜きの時間もきちんと作ることでメンタルを安定させる
入試は自分の力試しの機会ととらえプレッシャーを楽しむマインドを持つ
受験を自分のコントロール下におけるかがポイント

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不安やプレッシャーを感じない受験生はいない

これまで多くの受験生を見てきましたが、10月下旬~12月にかけては多くの受験生が不安を抱え、プレッシャーを感じています

今後、不安やプレッシャーを力に変えられる受験生とそれに飲まれてしまう受験生に分かれてくるのですが、不安やプレッシャーを力に変えられる受験生はどのような考え方をしているのか、受験生の様子を見ながら考えてきました。

自分のこれまでの経験で不安やプレッシャーとどう付き合うかを説明していきたいと思います。

まさお
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世の中には「豪傑」と呼べるような強いメンタルの人もいて、全く不安を感じないという人も少数ながら存在します。ただし、その人がみな合格するかというとそうではありません。
不安やプレッシャーとの付き合い方を知ることは自分を知ること、ひいては合格可能性を高めることであるべきです。
不安を感じない人を羨ましく思う必要などなく、不安やプレッシャーを味方につけて、自分さらに伸ばす糧としていきたいですよね。

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不安の本質は見通せない未来

受験生が感じる不安やプレッシャーがどのようなところから出てくるか、これまで多くの受験生と会話をしてきました。

多くの受験生は、
落ちたらどうしよう」「やる気が出ず、勉強に手がつかない」「親のプレッシャーがきつい」といった言葉で不安を口にします。

どれも深掘りをしてみると、自分の未来の姿がはっきり見えないことがポイントであることがわかります。

「勉強が手につかない」というのも、何をすると自分の未来がどう変わっていくのかを確信できず、これをやっても意味があるのかが分からないといった考え方が根底にありました。

まずは、自分のこれからの行動と未来の姿を考えていくことが重要です。

まさお
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長い人生の「ライフイベント」とも呼ぶべき重要な転機には多くの人が強い不安を感じます。入試はその最たる例ですが、就職にしても結婚にしても、「本当にこれで大丈夫なのか?」と未来への不安を感じることはあると思います。
ポイントは、「その選択が間違っていたら変えればよい。」「人生は長い。」ということです。

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不安と付き合うための方策4選

では具体的にどのような対応を取ることが重要なのでしょうか。

1.第1志望不合格時の未来をきちんと考える

第1のポイントは、これが一番重要な要素なのですが、自分にとって都合の悪いシナリオにきちんと向き合うことです。

現在、第1志望としている学校は多くの人が明確になっていると思いますが、仮に第1志望に合格できなかった場合に現実的に入学可能な学校をイメージしているでしょうか

A高校(大学)に合格できれば大満足だけれども、万が一当日の体調不良などもあって合格できなかった場合は、B高校(大学)には入れれば妥協点として納得できるという、B高校(大学)を意識することが大事です。

これはともすると「第1志望合格へのこだわりを弱らせる弱腰の考え方ではないか」という人が出てくるかもしれませんが、そんなことはありません。

世の中では常に、ベストシナリオとワーストシナリオを考えるのが基本で、不測の事態に対応するプランBを考えられない人は社会に出ても安定した結果を出すことができません。

受験において第1志望合格は絶対にこだわるべき重要ミッションではありますが、受験という自分でもコントロールしきれないイベントに対して、何の対策もしない方が危険です。

入試直前にインフルエンザにかかってしまって、試験に行けないことなども考えると第1志望校に合格できなかった場合の受け皿をきちんと意識しておくことが大事です。

これにより、不確定な未来が少し具体化して、「うまくいかなくてもこういう未来になりそうだ」という安心感が不安を軽減してくれるようになります。

まさお
まさお

第1志望に合格できなかったことを想像するだけで不安になるという人もいると思いますが、そういう人こそ、第1志望にこだわり過ぎないメンタが重要です。
表現が難しいのですが、第1志望をあきらめるのではなく、こだわるが万が一も考えておくというバランス調整をするということです。
一つのものにこだわりすぎると、何か不測の事態があったときに一気に崩れるので注意が必要です。

2.長い人生における受験の位置づけを考える

第2のポイントは、「長い人生において受験はほんの1つのイベントにすぎない」というマインドです。

今から40年ほど前は「受験戦争」という言葉があって、「受験の勝者が人生の勝者」のように言われた時代がありました。

今の50歳前後の受験生の親御さんからその少し上の世代がまさにそういう教育を受けてきたために、ともすると親の発言が受験が全てとなるようなケースがあるかもしれません。

ところが、今の世の中はどの大学を出たから人生が保証されるといった時代ではなくなってしまいました

大学卒業が22歳だとして、人生100年時代とすると残り70年くらいを卒業した大学の学歴で保証できるかというと、そんなことはないのです。

ポイントは大学で学んだことを基礎として、その後の人生でその人がどのような力をつけていくかということで、大学卒業後も学び続けることが大事です。

そう考えると、高校受験・大学受験は10代後半から20代前半を支える学習環境であって、基礎固めの場所にすぎないということです。

第1志望校に合格し、少しでも良い環境に身を置くことはプラスにはなりますが、保証にはなりません。第1志望以外の進学先でも十分に自分の人生を切り拓くことは可能であるということを意識しましょう。

まさお
まさお

高校や大学でどこを出たというのは、スタートラインが数メートル前に出たというレベルの差でしかないと考えるようにしましょう。大事なことは自分の存在価値をどうとらえてその価値を高めていくかということです。自分の興味のある分野・得意な分野を見極めて、自分勝手にどんどんやりたいこと・やれることを広げていくというのが今風の考え方だと思います。

3.不安と付き合うには「自信」が必要

第3のポイントは「自信」です。

根拠のない自信は誤った選択をするリスクがありますが、地に足の着いた自信がある人は強いです。

今の時代は、自己肯定感が低い人が増えています。マスコミを中心に人間の弱い部分を欠点として大きく報道する時代になってしまっていますので、そういうものを見て育つと自分の弱い部分にも意識が向いて、「自分はダメな人間だ」と思ってしまうかもしれません。

でも、人間にはその人なりに強みも必ずあります

自分の強みをきちんと見極めて自信を持つようにしましょう。

たとえば…

  • 自分は「こうする」と決めたことはきちんとやり切ってきた!
  • 古典は苦手だが数学はここまでできている!
  • 嫌いな勉強から逃げずに向き合ってきた!

というような「褒めポイント」を見つけて、そこを強みとしてより強化することが大事です。

特に難関校受験を目指す人は、ある程度受験までのスケジュールを意識してこれをいつまでにやるべきという課題感を持って学習に臨んでいるはずです。そういうひとはその課題をきちんとやり切ることを意識しましょう。

課題をやり切ることは、学力向上の観点でも大きな効果がありますし、入試本番でメンタル的に自分を支える根拠となります

まさお
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オリンピック選手が本番で高パフォーマンスを発揮するには、そこまでの努力の量もさることながら、自分を支えるメンタルトレーニングが欠かせないと言われています。
目標設定をして、その目標達成を自信として積み上げることがメンタルを強くしていきます
メンタルトレーニングの本も世の中に多数出ていますので、興味があれば調べてみるとよいでしょう。

4.休むべきときにはきちんと休む

第4のポイントは休息の確保です。

受験が近づくと、時間が足りないと言って寸暇を惜しんで勉強する人が出て来ます。

それはそれでよいことなので頑張ってほしいのですが、限界になる前に必要な休息をとるようにしましょう。

休息をとることが心を休ませることにもつながります。休息の頻度や時間は人それぞれですが、週に数時間程度は近くの公園に散歩に行くとか、頭を使わずにボーっと自然に身を置く時間を作るとよいでしょう。

また、趣味を大事にしている人はその時間を確保することも大事です。

これは前述のバランスとの兼ね合いになりますが、緊張と弛緩のバランスを受験勉強と趣味や休息でうまく取れるように意識することが重要です。

まさお
まさお

休むべきときに休めむのは勇気がいることでもありますが、長い期間パフォーマンスを維持するうえでは重要な要素です。自分の頑張れる範囲と限界ポイントを正しく知って、適度に抜くことを覚えましょう。

スケジュールも含めて、自分の見通せる範囲に入試を位置づけられることが大事です。

ある程度の休息をベースとした体力があり、自信をもってリスク管理をした計画を立てられれば、どんとこいというマインドになれます。
あとは、「プレッシャーを楽しむ」という考え方で、緊張感を味方につけて感覚を研ぎ澄まし本番に臨めるように自分を持っていきましょう。


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