新型コロナウイルスを巡ってさまざまな情報が世の中に流れています。
その中には正しいニュースもフェィクニュースも混在していますね。
今回は正しい情報の選び方を取り上げます。
「情報リテラシー」はこれからの時代の必須スキル
「情報リテラシー」とは「情報を正しく理解し活用する力」という意味です。
これからの世の中は正しい情報を選ぶ力が大事になってきます。
IT技術が進んだことにより、スマホ1つでさまざまな情報にアクセスできるようになった反面、嘘に踊らされてしまう人も増えているからです。
正しい情報と誤った情報を正しく見極めた上で、正しい情報を活用する力がこれからの社会では重要になります。
フェイクニュースの例
実際、どのようなフェイクニュースがよのなかにあふれているのでしょうか。
実際の例を見ながら、その特徴を考えてみましょう。
「 ロックダウンは、今日発表で、開始が4月1日から3週間。議員秘書から連絡きてます。私の友人の信頼できる外食上場企業の社長からです。 」
「 100%の確証はないですが…昨日深夜、民放数社のプロデューサーから◯◯さん(著名人の名前)に連絡があったようで、今朝方、ご本人から連絡があった内容なので、緊急会見の開催はかなり高い確率で行われると思います。準備を進めたいと思います…。 」
「先程、確かな方から下記の情報が入りました。民放各社にも連絡が入ったようで、今晩 or 明日の晩に安倍総理の緊急会見があり、4/1からロックダウンという発表があるとのことです。期間は二週間〜三週間で長引く可能性があるのでは…という見立てのようです。」
こうやって、フェイクニュースだと知って読むとなんだか怪しいですよね。
日本語がギクシャクしていませんか?
「議員秘書から連絡」とか、唐突感がありますね。何の議員なのでしょうか?
「開催は高い確率で行われる」とか、あまり美しくないですね。開催は行われないですよね。
「確かな方」ってどんな方なのでしょうか?
冷静に読むと少し変な感じがするのですが、突然受け取って驚いてしまうとついうのみにしてしまうこともあるようです。
フェイクニュースを見抜くには
ニュースにフェイク(偽物)が混ざっていること自体とても悲しいことですね。
一見もっともらしいニュースに紛れているフェイクを見抜く力を養っておきましょう。
見抜くときのポイントは以下のようなところになります。
ソース(出所)が曖昧なものを疑う
「議員秘書」や「確かな方」など、具体性に欠けるニュースソースの場合は疑うようにしましょう。皆さんが友だちのジョークなどを見抜く時と同じような感覚だと思います。
具体的なソースが出た場合はその周辺を確認する
プロデューサーから「〇〇さん」のように出てきた場合は、「〇〇さん」が本当にそんな情報を持っていそうな方かを確認してみるとよいでしょう。
具体的には、「〇〇さん」のTwitterやFacebookをみて、そのような情報を持っているような方なのかを確認します。本当にロックダウンの時期を知っているような方だったら、過去のツイートやFacebookのタイムラインにそれに近い記述が入っている可能性が高いですよね。
複数のニュースサイトなどに記述があるかを確認する
また、複数のニュースサイトに同じような記事が出てくるような場合は、信ぴょう性が高いです。最近は信用できないマスコミも増えてきているようですが、複数のサイトで同じ記載があるかは信用するかしないかの分岐点になります。
フェイクニュースに騙される中高年
国際大学グローバル・コミュニケーション・センターのグループ が行った、フェイクニュースを信じてしまう世代はどの世代かという調査では、中高年が意外とフェイクニュースを信じやすいという結果が出ています。
フェイクニュースを見て嘘だと気づかなかった世代
60代…84.4%
50代…80.1%
つまり、皆さんの両親や祖父母の方が普通にフェイクニュースを信じている可能性が高いのです。
親の言うことはすべて正しいという時代ではなくなったということですね。
いかがでしたか?世の中にフェイクニュースはなくならないと思います。それに踊らされないことがフェイクニュース発信者を調子に乗らせない一番の手法です。
情報を正しく見極めるという視点を常に持つようにしましょう!
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