こんにちは!まさおです。
一部のエリアは緊急事態宣言が解除され、5月18日から学校が再開されたところも多いようです。
一方で、休校中のエリアはゴールデンウィーク明けからオンライン授業が本格スタート。これからはコロナウイルスとの共存の時代で、オンライン授業もすぐにはやめられないと思います。
今回は「オンライン授業を活用した新しい学びの形」について取り上げます。
ネット上には色々な立場の人がオンライン授業の価値について発信しています。
以下の2つの記事は対照的な内容です。
オンライン授業の強みは何か
最初に、オンライン授業は何がよいのかを考えてみましょう。
ひと頃反転学習という言葉が流行りました。今でも極めて有効な学習スタイルなのですが、日本ではなかなか受け容れられない人が多かったようです。
オンライン授業の中でも新出単元の講義部分はその道のプロが面白おかしく説明できれば、新任教師よりも間違いなく深く理解させることができます。
学習塾がオンラインで授業動画を作る場合は数ある指導者の中でもトップクラスの教師に授業をしてもらうのが普通です。
それ以外にも、時間や場所の制約がなかったり、もちろん新型コロナウイルスへの感染リスクがほぼゼロの近いといった利点があります。
現在のようなウイルス感染のリスクがある場面では、自宅で素晴らしい講義が聞けるオンライン授業は非常に便利だし、効果的です。
生徒が飽きてしまうのは動画に出てくる先生の実力が足りていないと考えて、本当に魅力的な動画づくりに邁進すればかなり良いものが作れるはずです。
対面指導の強みは何か
一方で対面指導の強みは何なのでしょうか。
言うまでもないことですが、学校教育は教科書の学習単元を詰め込むことが使命ではありません。
教科書の内容を学ぶ過程で、不思議に思うこと、疑問を友達と一緒に解決すること、自分で調べたことを発表することを通じて、人間関係や探究心といった生きる上で欠かせないものを身につけていきます。
それは友達や先生との触れ合いや日々の他愛もない会話など、一見無駄な活動の中で育まれます。
この要素はオンラインの動画では身につけさせることは難しいです。
(知識として、探求心などがいかに大事かを教えることはできるが、それを生徒自身が身につけられるかはオンラインだけで教えるのは難しい)
オンライン授業で使われるZoomが有効なのは、上記のふれあいの部分をオンライン上で実現できることによります。
ただし、オンライン授業の現場を見ていて感じるのは、Zoomのようなオンライン授業が対面を超えることは難しく、興味関心や調べようという気持ちはやはり対面によるふれあいの中で体験する方が効果的なようです。
コロナ時代の新しい学び方とは?
新型コロナウイルスは簡単になくならないようです。一時的に緊急事態宣言が解除されても、また数か月の後には再度拡大基調になりどこかで休校になる可能性もあるでしょう。
そういう意味では、ここ2年程度は対面指導のみに戻ることは難しく、常に対面とオンラインの間を緩やかに行き来するような展開になることが予想されます。
それ以降も、外出することや意味もなく密集することへの忌避感がその間に醸成される可能性も高く、密集せずとも済ませられるものは密集せずに済まそうという動きが定着する可能性もあります。
オンラインと対面のいいとこどりを確立すべき
これからはオンラインと対面のいいとこどり、ベストマッチを追求することが重要です。
対面指導
これまでの学校の滞在時間を半分くらいまで減らして、クラス人数を半減させることで対面指導のよさを残したまま感染リスクを減らすことが可能です。
また、先生も人数を増やすことなく1回に指導する生徒を半分に減らすことでより丁寧ないコミュニケーションができるようになります。
オンライン指導
対面指導で十分必要な学習意欲の喚起を行い、家庭学習でオンライン授業(動画視聴)を視聴してもらいます。
動画を見ない生徒に合わせる必要はありません。対面指導時に丁寧にフォローをしてあげればよいだけです。
※動画を見ていない生徒は対面授業も聞いていないことが多い。そのような生徒にすべての単元を理解させる動きは今もとられていないことが多く、その生徒の生き方を将来独りで生きていけるレベルにもっていけばよい。
オンライン動画は国がまとめて作ってもよい
特にオンライン動画部分は国が主導的に作ってしまってもよいと思います。NHKや教科書会社と協力すれば、かなり良いコンテンツを作ることが可能です。
全ての授業がその動画だけでは指導効果は上がりませんが、対面指導の教師(担任)のフォローが入ることで、教師側の負担も減らすことが可能です。
どうでしょうか?
遅かれ早かれ上記のような整理をして対応をしてくる学校は出てくると思います。指導効果の問題が出てくると思いますが、今は、コロナウイルスの感染リスクを最小化しつつ、指導効果を最大化するという難しい問題を突き付けられています。
上記のような組み合わせ方は新しい学習スタイルの主流になると思います。
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