こんにちは。まさおです!
夏休みの学習は順調に進んでいるでしょうか。梅雨明けしたとたん暑い日が続いて、集中できない人もいるかもしれません。
夏休みはまとまった時間で苦手を一気に克服するチャンスの機関です。特に暗記系が苦手な人はこの夏にじっくり暗記に取り組みましょう。
今回は「暗記科目の学習ポイント」を取り上げます。
暗記は決して悪いことではない
ここ数年、「思考力・判断力・表現力」ということが重要と言われて「暗記」や「知識を増やすこと」が重要視されなくなってきたところがあります。むしろ、「暗記」で解決するのは悪いことのような風潮さえあります。
本当に暗記は悪いことでしょうか?
確かにテストで点を取るために一夜漬けて知識をつけ、テストが終わったらきれいさっぱり忘れてしまうというような暗記は問題があるかもしれません。
しかし、理屈を後回しにして一生懸命暗記をしたことが、後から理屈の理解に役立つというようなことは世の中にたくさんあります。
暗記自体が悪いことではなく、暗記した知識を使い捨てにしてしまうことが悪いと考えるべきです。一生懸命覚えた暗記事項は、そのまま頭の中に残しておけると後でとても役に立つものなのです。
社会科をはじめとした暗記のポイント
社会科をはじめとした暗記科目は、暗記を苦手とした受験生からは後回しにされがちです。逃げずにきちんと知識を積み上げれば、かなりの得点になるところであり、暗記から逃げるのは大変もったいないとも言えます。
出は暗記科目にはどのように向き合えばよいのでしょうか?
基本知識を確認する問題集を1冊用意する
最初にやるべきは、知識の確認をするための問題集を用意することです。
高校入試の社会科であれば、「入試で差がつく 一問一答 社会」のような問題集を本屋さんで1冊選ぶことがスタートです。
まずはこれ1冊をやれば基本知識がそろうという問題集で、自分がやり切れる分量のものを選んでおきましょう。
逃げずに毎日決まったページ数をコツコツやり続ける
ここが一番難しいところなのですが、たとえば140ページの問題集なら、毎日4ページずつで35日間で終わらせるといったペース配分を決めます。
ペース配分を決めたら、毎日そのページ数だけは必ず完璧になるまで繰り返します。やり方としては、1問1答の解答を下敷きなどで隠して、1問ずつ解答が言えるかをチェックします。言えない場合はすぐに答えを見て次に進めます。これを解答が一通り言えるまでとにかく繰り返すのです。
ここが一番の正念場です。面倒だったり苦手だったりすると思いますが、何回も回数をこなしているといつか覚えて言えるようになります。ここを乗り越えられるかが暗記学習のポイントです。
暗記を積み重ねると物事の見え方が変わってくる
暗記によって身につけた知識量がある一定数まで増えてくると、暗記自体が苦痛ではなくなってきます。この境地にたどり着けるまで頑張れるかが大きな分岐点です。
そして、ある一定レベルの知識が身についてきたときに、知識同士のつながりに気づいたりする瞬間があります。
歴史などで例を挙げると…
1894年 日清戦争
1904年 日露戦争
1914年 第1次世界大戦
3つの戦争が10年おきに並んでいるぞ!?
伊藤博文…長州出身
黒田清隆…薩摩出身
山形有朋…長州出身
松方正義…薩摩出身
初代からの総理大臣は長州出身と薩摩出身が交互に並んでいるぞ!?
といった具合です。
知識の層が厚くなることで、これまで見えなかった物事が見えてきたり、学習に深みが増したりすることがよくあります。
暗記から発見した共通点をもとに論理的なものの見方ができるようになるといったことも起こるのです。
最初から知識の暗記を通じて理屈を見つけ出そうとするのではなく、とにかく暗記をたくさんしてみることが大事です。
その先に今まで見えなかった気づきがあるのです。
知識が増えると問題を早く正確に解けるようになる
数学や英語でもそうですが、知識が増えてくると問題を早く、正確に解けるようになります。
数学などでよくあるのが、11×11や12×12といった、いわゆる兵法数の計算です。
11×11=121
12×12=144
13×13=169
といった掛け算は覚えている人も多いと思います。
もちろん、都度計算をしてもよいのですが、覚えていた方が絶対にスピードも速くミスも少ないのです。
暗記を嫌う人は「計算すればわかるものを暗記するなんて意味がない」などというかもしれませんが、暗記すれば計算をしなくてよいのです。
計算はすれば必ず計算ミスのリスクがついて回りますから、計算せずに解答が出せるならその方がよいと考えましょう。
アメリカなどは入試会場に電卓の持ち込みを許可しています。計算ミスをするかどうかは評価の対象ではなく、正しく式を立てられているかが大事だということです。
計算の速さや正確さは大事ですが、それが入試結果に影響を与えすぎる日本の試験はそろそろ曲がり角だと思います。
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