こんにちは。まさおです。
2021年度の都立高校の一般入試は2/21に実施されます。あと1週間ほどとなりました。直前期の学習は何をやっていいか迷うものですが、絶対に外してはいけないのが基礎事項の総復習です。
今回のテーマは「入試直前期の基礎学習の重要性」という内容です。
入試直前期こそ基礎が重要
入試直前の1週間の学習をどう行うかというのは長い間塾の現場で指導していたときも毎年悩ましい問題でした。
当然、1人1人の学習課題や1週間で克服したい課題、得意教科・不得意強化が違いますからそれぞれに遭った課題を1人1人に出していたという記憶があります。
そんな中で、全生徒に必ずやってもらっていたのが「基礎学習」です。
ここでいう基礎学習とは…
・国語の漢字・語句・知識問題
・数学の計算問題(特に因数分解)
・英語の単語・熟語
・理科・社会の基本知識・語句
を主にやってもらっていました。
これは各教科の学習をスタートする前の準備体操の要素もありますし、合格するためには絶対に充実させておかなければならない項目でもあったからです。
数学の学習を始める前に、計算問題を10問程度解いておくと、頭が数学モードに切り替わりスムーズに数学の学習に入れます。
運動と一緒でその教科の学習に入るとき、最初に簡単な基礎問題を数問やることが重要です。
基礎事項の失点は不合格に直結する
過去にいろいろな記事の中でも触れてきた通り、入試で確実に合格をしたければ、みんなが得点できる「正答率の高い問題」で確実に点を取ることが重要です。
合格は各教科の得点の積み重ねの結果ですから、積み重ねる得点のベースになる基礎が充実していなければスタートラインにも立てないということになります。
数学でどんなに難しい問題の解法が思い浮かんでも、最後の計算でミスをしてしまえばすべて水の泡となってしまいます。
難問で得点を取るためには、基礎事項で確実に得点につなげる力があることが前提となっていると考えるようにしましょう。
令和2年度の都立高校数学の正答率
昨年実施された都立高校の数学の単問別の正答率を見ると以下のようになっています。
正答率別にグループ分けをすると以下のようになります。
正答率 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|
90%以上 | 3 | 15 |
70~90% | 4 | 20 |
50~70% | 6 | 33 |
30~50% | 2 | 10 |
10~30% | 2 | 12 |
~10% | 2 | 10 |
合計 | 19 | 100 |
現在の学力にもよりますが、正答率70%以上の35点を確実にとれるかがポイントです。
実際に合否の差がつくのは30~70%の43点中何点取れるかが大きいのですが、そこを頑張って正解しても、70%以上の問題でミスをしていたらすべて帳消しになってしまいます。
正答率90%の1問5点と正答率2.4%の1問5点は同じ5点であるということを強く意識しましょう。
特に数学の計算ミスは、合否を分ける重要な要素です。数学の問題の大半は最後に何らかの計算をして解答を出していることを考えると、数学の計算ミスがどの程度の割合で発生しているかがそのまま合格の危うさを表していると考えてよいでしょう。
基礎をバカにせず丁寧にやり続ける姿勢が重要
入試直前期こそ、合否を分ける重要問題に時間を割きたいというのが受験生の心理だと思います。もちろんそれも正しく、合否を分ける重要問題の復習を丁寧にやってほしいのです。
一方で、難易度の高い問題の方に意識が向きすぎて、基礎をおろそかにしていた生徒が入試本番で基礎事項の失点を連発して不合格となったケースも大量に見てきています。
その意味でも、確実に合格した蹴れば一定割合の基礎学習と、入試本番で基本的な問題でミスをしないだけの十分な対策をして本番に臨んでほしいと思います。
基本事項をバカにせず、丁寧にやり続けることが実は合格への一番の近道であることを意識しましょう。
普段使い慣れている、計算問題集、漢字・語句のドリル、英単語・英熟語集など、新しいものに手を出す時期ではありません。使い慣れたものを何回でも繰り返し学習しましょう。
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