こんにちは。まさおです。
6/18の記事で、愛知県私立高校が令和4年度より中学校長の推薦の不要な特色選抜を導入するということを紹介しました。
宮崎県の県公立高校も今年の3月に来年度の入試から自己推薦入試を導入することを発表しています。
今回のテーマは「宮崎県公立高校の入試改革」です。
宮崎県教育委員会の発表内容
2021年の3月に推薦入試の概要はすでに発表されています。
以下のリンクから詳細を確認できます。
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kokokyoiku/kurashi/kyoiku/documents/59405_20210305143748-1.pdf
要点は以下の通りです。
・「推薦入学者選抜」を中学校長の推薦を必要としない自己推薦型とする
・選抜は、学力検査、適性検査、自己推薦書、調査書等を資料とし、総合的に判定する
・学力検査は3教科以内を指定して行う。傾斜配点も可能。
・適性検査は各学校で内容を定められる。面接、小論文、スポーツ・文化に関わる実技、自己実現等
・募集人員の割合は10~50%でかく高等学校長が定める
中学校長推薦がなくなるということは、生徒自身が自分の判断で出願する学校を決定できるということを意味します。
学校長のフィルターを通さずに生徒自身の目で出願校を選べるのが特徴です。
自己推薦型導入の背景とは?
先日、愛知県の私立高校が中学校長のいらない自己推薦を導入することを紹介したばかりですが、宮崎県も自己推薦型の推薦入試への切り替えをおこなっています。
ここに来て中学校長の推薦を不要とする自己推薦が増えているのはなぜなのでしょうか。
各自治体や私学協会はそれぞれのロジックで、中学校長の推薦を外す必要性を感じてこのような決断を下したのだと思います。
主な背景は以下のようにとらえています。
中学校長の推薦が必要ということは、進路指導の主導権が中学校側にあるということ。
中学校主体の進路指導から、生徒主体の学校選びへの転換を図るには中学校長推薦を外す必要がある。
特に宮崎県では学校側に裁量権を与えて、学力検査や適性検査の内容、配点等も自由に決められるため、生徒が自分の得意分野や課外活動などの成果に照らして、最も自分に合った学校を選べるような体制にしたいという狙いがあります。
高校側の特色を明確に打ち出し、それに合った受験生を集めることで、学校側も受験生側も活性化させたいということです。
大学入試の「総合型選抜」に通じるところもあります。そして、今後入試の主流は学力テストの点数の身による選抜から、このような得意分野・個性重視の入試に移っていくと思います。
コメント