【2023神奈川県公立高募集】24校400名の募集増はどこ?

2023神奈川県公立高校募集人員24校400名の募集増はどこ?高校入試
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まさお
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神奈川県公立高校の募集定員数はどうなってる?

ここまで、このブログで東京⇒埼玉⇒千葉と2023年度の公立高校の募集定員について取り上げてきました。1都3県の最後に神奈川県を取り上げます。
神奈川県教育委員会は、10/25に来年度の県公立高校の募集人員を発表ました。在籍生徒数の傾向はやはり東京に近く、微増と横ばいを繰り返しています。

神奈川県公立高校の募集人員は全日制で400名の増加を予定しています。どこが増え募集が減るのでしょうか?

今回は「2023年度入試 千葉県公立高校募集定員減はどこ?」というテーマです。

23年度神奈川県公立高校募集定員増

◆神奈川県内の公立中卒業予定者数は870人増
首都圏の人口集中の影響で神奈川の生徒数は来年度増加
⇒卒業予定者数は67,994名(前年は67,124名)
神奈川県公立高校募集定員は400名の増加
1学級増加が16校、1学級減が6校
⇒1校7学級が普通科から単位制普通科に移行(募集人人は変更なし)
募集増減と倍率への影響を見ておくことが大事!

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神奈川県の中3生の推移

生徒数増減

公立高校の募集人員は、公立中学校に在籍をする生徒の増減に合わせて調整がなされます。

税金を使って運営されている公立学校では、公立中学校卒業予定見込み数を念頭に適切な募集人員を設定しないと、余計に税金を使ってしまったり、私立高校の進学者を減らして私立高校の運営に影響を与えたりすることがあるためです。

神奈川県の公立中学校の生徒数推移を確認してみましょう。
学校基本調査の数値を拾ってみます。

神奈川県全体の公立中生数の推移

上記のように千葉県は詳細資料の公表が遅いので、令和3年までの表をまずは出しておきます。

年度1学年2学年3学年3年生
前年増減数
3年生
前年増減率
平成30年度64,56966,66868,494
令和元年度66,50264,69866,864-1,63097.6%
令和2年度67,46166,69564,917-1,94797.1%
令和3年度66,45767,60166,872+1,955103.0%
令和4年度65,58666,48367,684+812100.1%
神奈川県学校基本調査より引用

神奈川県の公立中学校の在籍生徒数は東京と同傾向で、令和2年度まで生徒数が減少基調でしたが、令和3年度以降増加に転じています。

これは、首都圏への人口流入が背景です。全国的に少子化の流れが進んでいる中で、生徒数が増加に転じている自治体は珍しいと思います。神奈川も人口増加の数少ない自治体の一つです。

ちなみに、2023年度の中3生(現在の中2生)ですが、例年、中2生が中3に上がる際に0.1~0.3%程度の生徒増がありますので、およそ66,565名くらいで今年よりは1,000名程度の減少になるのではないかと予想できます。

以降は微減のトレンドになりそうです。

まさお
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神奈川も広いので川崎や横浜といった都市部では生徒数は大きく減らないと思います。また、中学受験も非常に盛んなため、公立高校入試だけでとらえず中学受験市場とセットで見るとよいと思います。全体としては、来年度以降少しずつ生徒が減っていくことになりそうです。

神奈川県公立高校募集人員の変更

上記のような状況を受けて、神奈川県公立高校の2023年度入学者選抜の募集人員が8月17日に発表されています。

1.全日制課程募集概要

全体概要は以下の通りです。

年度中学校等卒業
(予定)者数
募集人員
(a+b)
県立
(a)
市立
(b)
令和5年度67,994人41,507人38,142人3,365人
令和4年度67,124人41,107人37,742人3,365人
比較+870人+400+4000人

各学校の募集人員詳細はこちらで確認が可能です。

まさお
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2023年度は県立高校で合計400名の募集増となります。卒業生全体は870名の増加ですが、私立高校や通信制高校への進学者もいるため、公立高校募集定員は卒業生数の増加よりも少ない人数で増加の計画となっています。

1学級増加が16校、1学級削減が6校となり、差し引き10学級が増加となります。1学級は40名で計算されますので、400名増加です。

2.募集人員増となる16校の内訳

1学級増となる16校は以下の通りです。

No.学校名学科令和4年度
募集学級数
令和5年度
募集学級数
増加数2022倍立
1普通科89+11.14
2白山普通科78+11.18
3川和普通科89+11.30
4舞岡普通科89+11.19
5松陽普通科78+11.34
6生田普通科910+11.22
7百合丘普通科910+11.16
8相模田名普通科78+11.01
9上鶴間普通科89+11.17
10追浜普通科78+11.26
11鎌倉普通科89+11.51
12藤沢西普通科78+11.28
13伊志田普通科78+11.15
14座間普通科78+11.25
15横浜清陵単位制普通科78+11.42
16座間総合総合学科67+11.09

上記の学校はいずれも募集定員が増えることになるため、昨年同様の受検者であれば、倍率は下がるということになります。卒業生数が増えているので、多少の受験者増は見込まれますが、原則倍率は下がる可能性の方が高いとみておいてよいでしょう。

特に2022年度入試の倍率が1.3倍を超えていた4校の志望者には朗報だと思います。

3.募集人員減となる6校の内訳

逆に1名募集減少となる学校は以下の6校です。

No.学校名学科令和4年度
募集学級数
令和5年度
募集学級数
減少数2022倍立
1金井普通科87-11.07
2横須賀大津普通科87-11.05
3七里ガ浜普通科109-11.42
4西湘普通科98-11.01
5横浜桜陽単位制普通科87-11.06
6麻生総合総合学科65-10.44

学級減となる学校は、受験生が同数だった場合に倍率がアップする可能性が高い学校です。
2022年度の倍率が1.42倍だった七里ヶ浜高校は、さらに倍率が上がる可能性があり注意が必要です。

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募集人員動向を見て出願校を調整すべき

このように、千葉県の各公立高校の募集人員は全体の中学生数の動向を見て調整されます。生徒の減少分を全校に均等配分するわけにはいかないので、倍率の低い学校を中心に調整することが多いです。

受験生の立場としては、自分の志望している学校の倍率がこれによりどうなるかを考えて、そのまま受検校として志望をし続けるのか、再考すべきかを検討した方がよいと思います。

時期的にはこのタイミングがラストチャンスに近いので、前年並みに受験生が集まった場合でまずは検討してみるとよいと思います。

もちろん、志望校は倍率のみで決めるようなものではありません
学校見学などの経て「どうしてもこの学校に行きたい!」と思っている場合は、学級増減の影響も考慮しつつ、合格するためにねじを巻きなおして勉強を頑張っていきましょう!

まさお
まさお

全国の公立高校は同じような仕組みで毎年の募集人員が微調整されます。募集人員の増減によって倍率は少なからず影響を受けますので、その内容を把握しておくようにしましょう。
倍率が上がりそうかどうかでも、入試に向かう心構えがずいぶん変わってくると思います。


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