【デルタ株の影響は?】文科省が全国の学校の新学期対応状況を発表

夏休み延長・分散登校等実施状況 その他
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
9/7、文部科学省は「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況調査の結果について」という例によって長いタイトルの調査結果を公表しました。
全国の公立学校設置者がデルタ株の影響で夏休みを延長したり、分散登校を実施したりといった対応をどの程度行っているかという内容です。

今回は「デルタ株の影響による学校の新学期対応状況」を取り上げます。

全国の公立学校の新学期対応状況

◆小学校・中学校ともに全体の28%程度が夏休み延長等を実施
⇒夏休み延長または臨時休業は小学校12.4%、中学校12.8%
⇒短縮授業・分散登校は小学校23.0%、中学校22.9%
上記のいずれか (または両方) を実施は小学校27.7%、中学校27.6%
◆高校では全体の47%程度が 夏休み延長等を実施
⇒夏休み延長または臨時休業は19.2%
⇒短縮授業・分散登校は34.2%
上記のいずれか(または両方を実施が47.3%
小中は自治体単位でほぼ統一。行動範囲が広い高校の方が影響は大きい

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デルタ株で新学期の様相は一変

1学期までは何とか通常通りの学習を続けていた学校の授業ですが、夏休み中に一気に広がったデルタ株の影響で新学期を予定通りに始められなくなりました。

文部科学省は9月1日段階の学校設置者の新学期対応状況を調査し、9/7に公表をしました。
詳細は以下のリンクから確認が可能です。

新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況調査の結果について

全国の公立の幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校(小中一貫)・高等学校・中等教育学校(完全中高一貫)・特別支援学校の設置者1757の自治体に対して調査を行っています。

全国の学校の夏休み延長等の状況
文部科学省の資料より

上記の通り、高等学校や中等教育学校の実施率が高くなっています。
これは今回の調査に私立学校が入っていないことや設置自治体の数が高校は大半が都県単位になっていることも絡んでいると思われます。

まさお
まさお

高等学校や中等教育学校は通学者のエリアが小中学校に比べて広く、移動教に対する配慮なども働いていると思います。
もともと高校生は行動範囲が広いうえに、感染者が小中学生に比べてこれまでも多かったといった背景も関係していると思われます。

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都道府県別に見た場合の状況

都道府県別の対応状況が資料の最終ページについています。

小学校・中学校の夏休み延長や休校、短縮授業または分散登校といったいずれかの対応をした学校設置者数の割合を高い順に10都道府県抽出してみました。

順位小学校
自治体
小学校
実施割合
中学校
自治体
中学校
実施割合
1茨城県97.7%茨城県97.7%
2神奈川県81.3%福岡県76.8%
3福岡県78.9%神奈川県76.7%
4三重県77.8%三重県75.0%
5埼玉県74.6%埼玉県75.6%
6香川県64.7%沖縄県67.5%
7沖縄県63.4%岐阜県64.1%
8岐阜県59.5%栃木県59.1%
9栃木県59.1%香川県58.8%
10滋賀県52.6%群馬県45.7%
文部科学省資料より

上記の通り茨城県はほぼ全域で何らかの対応を実施しているということになります。

高等学校の場合は、100%の自治体が18ありました。

全ての高等学校で夏休み延長や短縮授業・分散登校等を取り入れた自治体

宮城県・茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・富山県・長野県・三重県・奈良県・和歌山県・香川県・高知県・福岡県・佐賀県・熊本県・沖縄県

まさお
まさお

いずれにしても学校現場は新学期を異常な状態でスタートしているということだと思います。現在の感染状況は時間の経過とともに一時的に下がると思いますが、子供へのワクチン接種が進むなど、物理的な状況改善がないとまた数字が上がってくると思います。
入試に向けた対応についても検討が求められます。

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