こんにちは。まさおです。
新型コロナウイルスの新規感染者はここに来て一定の落ち着きを見せています。一方で、10歳未満や10代の感染者数はデルタ株依然と比べて圧倒的に増えています。
日々の報道が全体数に偏っているため、改めて10歳未満・10代の感染状況を確認しておこうと思います。
今回のテーマは「新型コロナ10歳未満・10代の感染者動向」です。
厚生労働省のデータで確認
最初に直近の新規感染者数と年代別の占有率を確認しておきましょう。
デルタ株前都の状況変化を比較するため、少し古いですが厚生労働省が編成3年1月6日段階として集計した年代別の感染者データを使用しました。
年代 | 2020/1~2021/1/6 累積感染者数 | 占有率 | 2021/9/8-2021/9/14 1週間の感染者数 | 占有率 |
---|---|---|---|---|
10歳未満 | 5,921 | 2.4% | 2,843 | 10.8% |
10代未満 | 15,206 | 6.2% | 3,335 | 12.7% |
20代 | 58,346 | 23.7% | 5,743 | 21.9% |
30代 | 39,432 | 16.0% | 4,461 | 17.0% |
40代 | 36,735 | 14.9% | 4,138 | 15.8% |
50代 | 33,344 | 13.5% | 2,755 | 10.5% |
60代 | 21,428 | 8.7% | 1,253 | 4.8% |
70代 | 18,465 | 7.5% | 875 | 3.3% |
80代以上 | 17,399 | 7.1% | 810 | 3.1% |
合計 | 246,276 | 26,213 |
9月8日~14日までの感染者総数は16,213名ということでピーク時の7分の1程度まで下がってきています。
10歳未満の感染者が2,843名、10代の下線者が3,335名です。
10歳未満の人口は全体で900万人くらいいるので、感染者の実数値は小さいのですが、感染者総数に占める占有率が明らかに上がってきています。
デルタ株前の10歳未満の感染者占有率は2.4%であるのに対しデルタ株後は10.8%、10代もデルタ株前は6.2%であるのに対し、デルタ株後は12.7%となっています。
合計で23.5%、つまり感染者のおよそ4人に1名が0歳~19歳であるということがポイントです。
直近1週間のデータしかとれていないので、本来はもう少し幅を広げて観察しないといけないのですが、明らかに感染しやすいのは若い世代という図になっていることを意識することが大事です。
70代以上の感染が半分以下に減っているのは、ワクチン接種と外出自粛効果が大きいと言われています。若年層のワクチン接種を加速させて、感染状況がどう変化するかを見極めることが重要だと思います。
ワクチン接種は可能であればした方がよい
現在ワクチンを接種できるのは12歳以上という状況です。年度内には12歳未満の接種も始まるかもしれませんが、いずれにせよ、ワクチン接種が可能であればやっておいた方がよさそうです。
特に10歳未満については、学校での子供たちの接触度合いが中学生以上に比べると近かったり統制が取りづらかったりして、感染しやすい状況を回避しきれません。
現在はワクチン接種ができないため、感染予防策の徹底(手洗い・消毒・距離を取る・黙食・換気等)しか手段がありませんが、これを小学生全学年で徹底するというのはなかなか難しいと思います。
中学生は小学生に比べれば統制が取りやすいですが、中3生は高校受験を控えているため、ワクチンによる予防効果がある程度期待できるなら接種を進めておいた方がよいでしょう。
10歳未満と10代の感染が当面大きな割合を占める状況が続くと思います。重症化率は低いので命の危険というよりも、入試などのイベントに参加できなくなるリスクを考慮した対策が重要です。入試まであと3カ月あまり。出来得る対応はきちんととっておくべきだと思います。
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