こんにちは。まさおです。
多様性が重視される世の中の流れを受けて、学校の制服もジェンダーレスにする動きが少しずつ進んでいます。滋賀県野洲市では来年度から市立中3校の制服を共通化し男女兼用に。男子もスカートが選べる制服に変更するそうです。
今回のテーマは「男女兼用制服導入について」です。
滋賀県野洲市の取り組み
12/12、京都新聞の記事に滋賀県野洲市の取り組みが取り上げられています。
そもそも論として、制服を廃止してはどうかと言う意見もあったようですが、全校生徒や保護者へのアンケートでは制服そのものの廃止という県は少なく、制服自体はあった方がよいということから制服の変更という対応に出たそうです。
制服のジェンダーレス化は全国的に進んでいますが、男子がスカートをはける公立中学校は珍しいようです。
男子のスカートが定着すれば素晴らしいですが、その前に大人の意識を変えないといけないですね。
ジェンダーレスの取り組みは制服先行?
今回野洲市の取り組みを取り上げたのは、男子のスカート履きが定着するかがポイントだろうと思ったからです。
世の中で声高に性差別をなくそうということが言われていますが、性差別をなくすには性差を当たり前のように受け入れてきた大人の側の意識改革の方が先行すべきです。
子供たちは今回の制服変更を素直に受けれて、自分の好みに合った制服を選べるのですが、果たしてスカートをはいてきた男子を大人はどう受け入れられるのでしょうか?
「〇〇君はトランスジェンダーだったのか」と色眼鏡てみてしまうようなことがあれば、この施策は企画倒れになってしまいます。
制服のジェンダーレス化に対する批判としては、「トランスジェンダーをカミングアウトさせるような圧を感じる」とか、「結局、好奇な目で見られてしまうので着たくても着られない」というような内容が多いようです。
本来は、制服以外の様々な分野でジェンダーレスの考え方を先行させ、「女の子らしいからスカートをはく」という考え方から、「一般的なファッションとしてのスカートを男子が履くのも悪くない」という方向に共通認識を変化させることが前提として必要です。
その意味では、学校の取り組みが制服先行にならないように、その制服に込められた真の意味を中学校の教員がみな理解して、トランスジェンダーを受け容れる土壌を作っていくことが必要です。
野洲市の取り組みを直接見たわけではありませんからわかりませんが、上記のような背景から、制服以外の様々な場面でジェンダーレスやトランスジェンダーの考え方を広めていくことが重要だと思います。
教員の方々の既成概念打破が前提として必要だと思います。
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