【2023都立高募集人員】募集人員が増えた20校はどこ?

募集人員が増えた20校はどこ? 高校入試
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まさお
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今度の都立高校入試の募集定員はどうなる?
10/20、東京都教育委員会は2023年度都立高校入試の募集定員を発表しました。
東京都は全国でも珍しい、公立中学校の生徒数がほぼ横ばいもしくは少し増加するエリアです。

それに伴い、都立高校の募集定員も少し増え、10校が1学級募集人員増としています。

今回は「2023年度入試 都立高校募集定員増はどこ?」というテーマです。

23年度都立高校募集定員増

◆公立中の中3生は1,100名ほど増加
東京都は人口増加が続き生徒数もほぼ横ばいか微増
⇒2023年度の中3生もほぼ今年と同じ数値になる見込み
◆都立高校募集定員は640名の増加
1学級増が20校、1学級減が2校
⇒公立一貫校化による募集停止が1校(2学級)
差し引き16学級×40名で640名の増加。募集増の学校の倍率は少し下がる可能性が高い。

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東京都の中3生の推移

都立高校や公立高校の募集人員は、公立中学校に在籍をする生徒の増減に合わせて調整がなされます。

税金を使って運営されている公立学校では、公立中学校卒業予定見込み数を念頭に適切な募集人員を設定しないと、余計に税金を使ってしまったり、私立高校の進学者を減らして私立高校の運営に影響を与えたりすることがあるためです。

東京都の公立中学校の生徒数推移を確認してみましょう。
学校基本調査の数値を拾ってみます。

東京都の公立中生数の推移

年度1学年2学年3学年3年生
前年増減数
3年生
前年増減率
平成30年度71,80874,71976,349
令和元年度75,33172,17675,223-1,12698.5%
令和2年度76,66775,71372,736-2,48796.7%
令和3年度76,91776,92476,158+3,422104.7%
令和4年度76,48577,13277,276+1,118101.5%
令和4年度学校基本統計速報から引用

上記の通り、令和3年度から中3生が増加に転じ、令和4年度の中3生は直近5年間で最高数値になっています。

これは、東京都内への人口流入が背景です。全国でも人口が増える自治体は限られており、首都圏の人口集中に伴う生徒増と考えてよいでしょう。

ちなみに、2023年度の中3生(現在の中2生)ですが、例年、中2生が中3に上がる際に0.5%程度の生徒増がありますので、およそ77,500名弱くらいになるのではないかと予想できます。

今年の中3生よりも200~300名程度増加するということになると思います。

まさお
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ちなみに東京都の出生率は1.20と全国でも最も少ないレベルになっているため、子どもがたくさん生まれているというよりも、他の地域からの人口を吸い取っていると考えるべきです。
地方都市の人からすれば、ずるいとか羨ましいとかといった少し複雑な感情を持たれるかもしれませんね。

都立高校募集人員の変更

上記のような状況を受けて、都立高校の2023年度入学者選抜の募集人員が10月20日に東京都教育委員会より発表されました。

1.全日制課程募集概要

全体概要は以下の通りです。

区分令和4年度令和5年度増減備考
学校数168校167校-1校募集停止 1校
学級数1,033学級1,049学級+16学級学級増 20校20学級
学級減 2校2学級
募集停止に伴う学級減 1校2学級
募集人員40,390人41,030人+640人
2.学級増となる20校の内訳

学級増となるのは以下の20校です。

No.学校名学科名令和4年度令和5年度増加
1三田普通科7学級8学級1学級
2向丘普通科7学級8学級1学級
3日本橋普通科6学級7学級1学級
4本所普通科6学級7学級1学級
5普通科6学級7学級1学級
6駒場普通科7学級8学級1学級
7松原普通科5学級6学級1学級
8豊島普通科7学級8学級1学級
9竹台普通科6学級7学級1学級
10板橋普通科7学級8学級1学級
11井草普通科7学級8学級1学級
12石神井普通科7学級8学級1学級
13淵江普通科6学級7学級1学級
14江戸川普通科8学級9学級1学級
15紅葉川普通科6学級7学級1学級
16富士森普通科7学級9学級1学級
17松が谷普通科6学級7学級1学級
18神代普通科7学級8学級1学級
19日野普通科8学級9学級1学級
20清瀬普通科7学級8学級1学級

2022年度入試で女子の倍率が2倍を超えていた、神代井草向丘三田といった学校が40名の募集増を行います。

人気校を志望する受験生にとっては朗報だと思います。

3.学級減となる2校の内訳
No.学校名学科名令和4年度令和5年度減少
1竹早普通科7学級6学級1学級
2広尾普通科6学級5学級1学級

竹早広尾は学校施設の状況等により1学級減少と発表されています。
広尾は2022年度春の女子の一般入試倍率は2.47倍と高倍率だったため、さらに厳しい入試になる可能性があります。

4.募集停止となる1校

募集停止は、併設型中高一貫校だった白鷗高校です。2学級の募集を停止します。
これにより、白鷗高校も中高一貫生のみの学校になります。

2022年度の高校募集は一般入試で30名の募集に60名程度が集まり約2倍になっていました。

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募集定員動向を見て出願校を調整すべき

このように、中学校3年生の数は全体で1.5%程度増えているのですが、全ての学校の定員を1.5%ずつ増やすわけにはいかないので、結果的に20校20学級の増加と、3校4学級の減少で帳尻を合わせています。

受験生の立場としては、自分の志望している学校の倍率がこれによりどうなるかを考えて、そのまま受検校として志望をし続けるのか、再考すべきかを検討してよいと思います。

時期的にはこのタイミングがラストチャンスに近いので、前年並みに受験生が集まった場合でまずは検討してみるとよいと思います。

もちろん、志望校は倍率のみで決めるようなものではありません
学校見学などの経て「どうしてもこの学校に行きたい!」と思っている場合は、学級増減の影響も考慮しつつ、合格するためにねじを巻きなおして勉強を頑張っていきましょう!

まさお
まさお

東京都に限らず、全国の公立高校は同じような仕組みで毎年の募集定員が微調整されます。学級増減によって倍率は少なからず影響を受けますので、その内容を把握しておくようにしましょう。
それだけで心の準備もかなり変わってきますよ!


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