上手なノートの取り方① 〜インプット型の場合〜

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たびたび世間で話題になるのが、「よいノートの取り方」。
ノートの取り方には、理解を促進するためのインプット型と、身につけたものを正確に使うためのアウトプット型があると思います。

ここでは、インプット型のノートの取り方について考えてみたいと思います。

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【前提】ノートを取る目的を理解する

ノートはとること自体が目的ではありません。自分の思考の整理知識の構造化など、目的に応じた整理の仕方があります。綺麗で見やすいノートの方が頭の整理がつく人は綺麗に書けばよいし、綺麗かどうかは二の次でよければ無理して綺麗に書くことはありません。

小学校では字を丁寧に書くこととノートを書くことが境界なく指導されているきらいがあり、先生の板書を綺麗に写すことが良いノートだと思っていることも多いようです。

きれいに写すことに意識が向きすぎると大人になってから困るので、いくつかの観点からノートの取り方を整理してみましょう。

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行間や余白を大きく取ってゆとりを作る

皆さんはノートの紙面をもったいないと思って使ったりしていますか?
ノートは自分のために自由に使ってよい空間です。ノートを取るときの心構えとして、紙面をケチらずに余白を意識することが大事です。

改行も含め、余白を大きく取ることで、文字の書き込みや付け足し、見直すときの見やすさなどが変わってきます
漢字を100回書くなどの反復トレーニングでもないかぎり、紙面を大きめに取ることは基本の心構えです。

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イラストの書き込みやマーカーの活用

インプット型のノートは記憶に残る仕掛け作りが大事です。

いいむな(1167)げの平清盛氏

例えば、平清盛が太政大臣になった1167年を覚えたいのでいれば、語呂合わせなどと合わせて、「いいむなげだね、平清盛」などとイラスト付きで覚えれば、死ぬまで忘れられなくなります

イラストに時間をかけるのはあまりお勧めしませんが、簡単なイラストをさっと書いて、インパクトが残る画像にしておくと、脳に焼き付けられます

マーカーを使う場合も、重要語句は緑マーカー、暗記事項は赤マーカーなどと、ルールを決めておくことで、書けば書くほど、記憶に定着しやすいノートになります。

通し番号をつけて構造化する

ノートを書く際に通し番号をつけていますか?

物事の理解を進める際には、その構造を意識できるようにすることで、全体と細部の両方を見られるようになります


例えば、江戸時代の三大改革には「1.享保の改革」
「2.寛政の改革」
「3.天保の改革」とあり、

そのうちの
「1.享保の改革」には主に
「(1)足高の制」
「(2)目安箱の設置」
「(3)漢訳洋書の輸入緩和」「(4)上げ米の制」
「(5)相対済令」
「(6)新田開発」などの施策があることを、ノートに階層構造でまとめていく

通し番号を入れることで全体像がとらえやすくなる。

付箋紙(ポストイット)で紙面を拡張する

ノートは余白をとってゆったり使うのが基本ですが、後からいろいろな事柄を追記するときに、紙面が足りなくなる時があります。

そんな時にポストイットを使って必要なことを追加することで、紙面の追加と目立たせることが同時に可能となります
その意味ではあまり小さなものでは意味がなく、少し広めで解答メモなどが記載できるくらいのものが頼りになるでしょう。

字はきれいならよいとは限らない ~読み手がわかればOK~

ノートの字については、汚いよりはきれいな方がよいですが、見る人が主に自分であれば、自分さえ読めれば問題ないことになります。
たとえば、「第二次世界大戦」と正しくノートに書こうが、「WW2」(World War 2の略)と書こうが、自分がわかればよいわけです。
字がきれいな方がモチベーションが上がるという人はきれいに書いてもよいですが、それによってノートを各スピードが著しく落ちてしまうのであれば、早いうちにやり方を変えた方がよいと思います。

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