皆さんは数学の計算は得意ですか?
大体、数学の好き嫌いは小中学校時代の計算力と比例する傾向があるようです。
今回は計算力がいかに大事かという話と、どうすれば計算力がつくかというテーマです。
計算力があると数学や理科の正答率が1割上がる!
計算力はテストで得点を取るベースとなる大切な技能です。
まずは、テストで得点を取るまでの経過を考えてみましょう。
「↓」は次のステップまで正しくたどり着ける人の割合だと考えてください。
たとえば、一般的に数学の解答を出すときに上記のような6プロセスがあったとします。
それぞれのプロセスから次のプロセスへの通過率を考えると、解答にたどり着ける可能性が見えてきます。
上記の例ですと、
0.9×0.9×0.9×0.9×0.9=0.59049 ⇒およそ59%
となります。
上記の④のプロセスは計算の正確さによって変わってくるわけですが、もしここがほぼ確実に計算ができる100%だったとすると…
0.9×0.9×0.9×1×0.9=0.6561 ⇒およそ65%
計算ミスあるいは計算の方法がわからないことで、10%以上のつまずきがある場合(通過率が90%を下回る場合)はさらに率に差が出てきます。
つまり、計算力があるということは飛び越えなければならないハードルの数を1つ減らせるという効果があるということなのです。
計算力アップのための努力は部活の練習に似ている
では、計算力はどのようにすればアップできるのでしょうか。
「とにかく問題集をたくさん解いて練習をする」というのは一つの方法ですが、それだけだと少し時間がかかるでしょう。
皆さんは部活動で、スポーツや楽器などの練習をしたことはありますか?
(ある人がほとんどだと思いますが…)
野球でもサッカーでも卓球でも、管楽器でもギターでも、何かを始めるときには基本の型というのを反復練習しますよね。
計算の計算もこれと似たものだと考えてください。
たとえば、野球で変化球の投げ方をマスターしようとした場合、どんな対応をするかを例にとって考えてみましょう!
この繰り返しです。
計算に当てはめてみると、ポイントは以下のようになります。
「計算ドリルの宿題が厄介だ」、「面倒だ」と言っている場合ではなく、部活と同じように黙々と数をこなすことが大事です。
毎日、朝6:30~7:00までなどと時間を決めて、日々の努力を積み上げる形が一番良いと思います。
なんとか3か月頑張ってみてください。3か月やれば必ず結果が変わってきます。
とにかく3か月頑張ること!
3か月続けられたら、未来が変わってくるはず。
3か月続けられないことは、最後、モノにならないと思うこと!
練習ができるようになったら、工夫を入れてみる
計算練習の習慣がついてきたら、計算ミスを減らす工夫を入れてみます。
よく言われるのは以下のような視点です。
計算ミスが多い人の特徴として…、
①単純に字が汚い(書いた本人が読み間違える)、
②ノートを狭く使う(狭いスペースにゴチャゴチャと書きすぎる)
が、あります。
これは心構えだけですぐに改善できますから、意識して改善をしてみましょう。
計算練習用教材
塾や予備校で与えられた教材がある場合は、それを何回もこなしましょう。
1度やって答え合わせをして終わりにするのではなく、同じ計算問題集で間違ったものを拾い複数回やるのです。
「同じミスを二度としない」というサイクルが確立されれば、かなり早く成果が出ると思います。
定番計算力アップ教材
以下に紹介する問題集は計算力アップの定番教材です。できれば内容を少しみて自分のレベルに合っているか確認してから買うようにしましょう!
クリックで詳細を確認できます。
【大学入試編】
・基礎から標準レベル
「合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」
「カルキュール 数学Ⅰ・A」
「カルキュール 数学Ⅱ・B」
「カルキュール 数学Ⅲ」
・少し難易度が高め
「4STEP数学Ⅰ+A」「4STEP数学Ⅰ+A解答編」
「4STEP数学Ⅱ+B」「4STEP数学Ⅱ+B解答編」
【高校入試編】
高校入試用の定番は以下の2冊。伊地知中身をのぞいてみてから買おう!
コメント