【苦手克服】俳句読解の基礎知識① ~まずは形式と季語を知ろう~

俳句 読解力をつける
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
久しぶりに読解問題に関する解説記事を書くことにしました。これまで扱ってこなかった「俳句」です。俳句は奥が深く深みにはまると大変なので、まずは重要な基本知識を整理するところから始めたいと思います。

今回のテーマは「俳句の基礎知識」です。

俳句読解の基本知識

◆まずは形式を確認しよう
⇒俳句は5/7/5の17音からなる定型詩
⇒原則として、季節を表す言葉「季語」を入れる
◆俳句は世界最小の文学とも言われる
⇒短い言葉にすべてを言い尽くせないため、省略や独特の言い回しも多い
季語が入ることから風景を写真のように切り取ったものが多い

まずは俳句の形式を確認

俳句と言えば「5/7/5」でしょう?そんなの知っているよという声も聞こえてきそうですが、最初の知識をいい加減にしておくとあとで困ることが多いので、改めて確認をしておくようにしましょう。

短歌を取り上げたときに「5/7/5/7/7」の「5」や「7」をそれぞれ「句」と呼ぶという説明をしました。

俳句も同様に「5/7/5」の各パーツ「5」や「7」を句と呼びます
ただし、短歌と違って句が3つしかありませんので、「初句」「二句」「結句」といいます。

まさお
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これは松尾芭蕉が現在の山形にある「立石寺(りっしゃくじ)」というお寺で読んだ有名な俳句です。立石寺は別名「山寺」と呼ばれていて、今でも山形から仙台を結ぶ仙山線という電車の駅に「山寺」という駅があり、そこに残っています。

俳句には季語が盛り込まれる

俳句の特徴として「季節を表す言葉=季語」が盛り込まれるというのがあります。

1つの俳句には1つの季語が入り、その季語が俳句の季節を表します

先ほどの「しずかさや/岩にしみいる/蝉の声」では、「蝉」が季語で「夏」を表します。

俳句に季語を入れるなんてルールは誰が決めたのか、季語を入れない俳句はないのか?という声が聞こえてきそうですが、もちろん季語のない俳句を作ることも可能ですし、世の中にたくさん存在します。

明治時代に俳句の作り方について様々議論があったのですが、その中で、
・俳句には季語を入れる
・俳句は自然描写を基本とする
といういくつかの作法のようなものが決まりました。
そのルールを重んじる人たちが多く俳句を作ったことで、今でも多くの俳句は季語を持ち、自然描写をしたものが多くなっています。
結果的に、スマホで写真を撮るように、ある一瞬の風景を切り取ったものが多いということを知っておくと短歌との違いもはっきりしてよいと思います。

俳句の季語と季節の関係に注意

ところで俳句の季語と季節の関係には少し注しないといけないことがあります。

現在は、太陽暦(正確にはグレゴリオ暦)という暦を使っていますが、江戸時代は太陰暦という、月の満ち欠けを基本とした暦を使っていました。
この太陰暦は、今の日付と少しずれていたために、特に日付と連動する季語の季節がずれるということが起こります。

わかりにくいので実例を出して考えてみます。

季語季節
凧(たこ)
かき氷
五月雨
こいのぼり
七夕
天の川
名月

上記のような季語がいつの季節を表すか直感的にわかりますか?
たとえば、「七夕」は7月7日ですから、現在の感覚で言うと「夏」になると思いますが、俳句の季語では「秋」となっています。
ここに先ほど出てきた太陰暦の考え方が絡んでくるのです。

季節
1~3月
4~6月
7~9月
10~12月

太陰暦ではこのように、1~3月を春として3か月ごとに夏⇒秋⇒冬と季節が廻ります。
例えばお正月のことを「新春」と言ったりするのはこのあたりの影響を受けているからです。

まさお
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今でも「旧正月」は2月15日ごろを指しますから、太陰暦の日付はだいたい今よりも1カ月半ほど日付が後ろにずれるという感覚を持っているとよいでしょう。
カレンダーには旧暦の日付が書いてあったりしますよね。

さて、先ほどの「七夕」ですが、季節と月の表に当てはめれば「秋」だということがわかりますね。
「名月」も古来中秋の名月は8月15日でした。この表では秋の真ん中は8月だとわかりますね。
同様に「こいのぼり」は5月5日の子どもの日に上げますので、ここでは「夏」になります。

一方で「かき氷」は日付を切って食べるものではなくて、暑い日に食べるので暑い夏が適切な季節となります。

日付とからむ「七夕」や七夕に見る「天の川」、梅雨の雨を指す「五月雨」などは太陰暦の月と季節の関係を影響を受けているということを理解しておきましょう。

まさお
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今回は俳句の基礎知識第1弾として、形式と季語のお話をしました。
次回は句切れ切れ字のお話をする予定です。
頑張っていきましょう!

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