中高生の悩みの上位に入るのが人間関係。先輩とのトラブル、友人とのトラブルなど、何気ないきっかけで始まったことがこじれて面倒なことになることも。
今回は人間関係の悩みについてです。
中高生の人間関係は他の年代とは違う
中学・高校時代にできる友人はそのまま生涯の友人になることが多いです。
それだけお互いのウマがあったり、意気投合できる共通点があったりするということです。
特に、損得勘定抜きにお互いの関係を作れるというところが、他の年代の友人と異なります。
大人になると、関係性の中に自分にとってプラスかマイナスかという観点が入り込んで、純粋な人間関係ではなくなってきます。
この時期に損得抜きで付き合える友達をきちんと探せると素晴らしいです。
真の友人はお互いを尊重できる
生涯付き合える友人とはどんな人なのでしょうか?
皆さんもすでに色々な友人を見てきているでしょうから、直感的にわかっていることと思います。
自分がとやかくいうような話ではありませんが、過去に見てきた教え子たちの友人関係で羨ましいと思えるほどの関係がいくつかありました。
それを紹介しながら考えてみましょう。
一緒に塾に来て、バラバラに勉強する
男子二人組のA君とB君は仲が良く部活も一緒。成績もほぼ同じでしたが、志望校は異なりました。
受験が近づいてきた2学期には空き教室を開放した自習室に連れ立ってくるのですが、いつも広い教室の対角線上に席を取るのです。
A君が右前だとB君は左後ろという具合です。
「ずいぶん離れて座るね」と問いかけたところ、「お互いを邪魔したくないから」という回答が返ってきました。
勉強とは最後は一人の取り組みであることを彼らは理解して、お互い馴れ合いにならないように気を使っていたのです。
果たして、彼らは無事志望校に合格しました。
一人では心が折れそうになるところを、お互いが支え合って伸ばしていくような関係でした。
こんな友達は自分にはいなかったので、本当に羨ましく思ったものです。
推薦入試で早く決まった子の友達への配慮
入試の時期によく見る光景として、推薦入試で早く合格が決まった子が入試が終わった解放感から、まだ入試が続く友達への配慮を欠いて不用意な発言をしてしまうということがあります。
本当に入試に向けた準備の大変さを知っている人は、たまたま自分が推薦で合格できたこととまだ入試が続いている友人のことをセットで考えることができるのです。
自分の入試は終わったけど、私たちの入試はまだ続いているという考え方です。
その子は推薦入試が終わった後も、一般入試の日まで、一緒に受験勉強を続けました。それを嫌味と見る人もいなくはなかったのですが、受験勉強をし続けることがエールになると思ったのです。
友達も一緒に勉強をし続けて本番を迎えました。
果たして、その友達も合格しました。
入試は団体戦と言われるのはこういうことだと改めて感じさせられました。
友達は選ぶもの
今の時代はLINEなどのSNSがあることもあり、浅く広い人間関係が多くなっているように見えます。
関係性を壊したくないから周りに合わせるという考え方は一部正しいのですが、それが全部ではいけません。
損得抜きで友達のために考えたり、行動できたりしてくれる真の友人を見つけられたらこんな素晴らしいことはありません。
今一緒にいる友達に皆さんは見返りを求めずに何かを与えることができるかをぜひ問いかけてみてください。
イエスと答えられる友達とは、生涯の付き合いをすると良いでしょう。
ノーとなってしまう友達は付かず離れずで、いずれフェードアウトすべき関係です。
生涯の財産となる真の友人の存在はお金では買えません。そんな大事な存在をぜひ自分の芽で見つけてください!!
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