【どっち?】共通テスト第1・第2日程は現役高校生が自分で選択

大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
6/29、大学入試センターは令和3年度の大学入学共通テストで現役高校生が自分の意志で第1日程と第2日程どちらで受験するかを選べるようにする方針を発表しました。

今回は「共通テストの日程選択の制度」について取り上げます

共通テストの日程選択制度

文科省が6/19に発表した実施要項では日程選択条件の詳細未定だった
⇒これまでは学校単位で選択となる可能性が議論されていた
⇒学校単位の場合、第1日程で受験したい生徒も強制的に第2日程となる可能性があり問題視されていた
6/29の方針により、学校が承認させすれば日程はどちらでも選べることになった
⇒第1日程・第2日程ともに現役高校生自身の意向を高校が承認すれば受験可能

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6/19文科省が出した大学入学者選抜実施要項の補足

今回の大学入試センターの方針決定は、6/19に文部科学省が出した大学入学者選抜実施要項に記載されていなかった内容を補完するものです。

具体的には共通テストの第1日程(1/16・17)と第2日程(1/30・31)のどちらの日程を選ぶかという話です。
もともと第2日程は休校措置の影響で学習が遅れてしまった受験生の救済措置だったため、浪人生は対象になっています。
同じ理屈を現役背に当てはめると、高校の学習進度によって、学校単位で日程が決められてしまうのでは?という見方がありました。

今回大学入試センターが出した方針は、それに対する回答になっています。
ポイントをまとめると以下のようになります。

・第2日程は浪人生は追試としてしか利用できない
・現役高校生は第1日程・第2日程を自由に選択できる
・第2日程選択時に学習の遅れを証明する書類などの提出は求めない
・出願時に在籍する高校が承認したことをセンターに知らせる必要がある

高校側の判断で日程が決まってしまうということではないようです。
受験生側に戦略的にどちらの日程を選ぶか選択する権利が与えられたので、それはよかったと思います。

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受験生は第1日程・第2日程どっちを選ぶべきか

では、受験生はどちらの日程を選べばよいのでしょうか?
それぞれの日程のメリット・デメリットを改めて整理しておきましょう。

日程メリットデメリット
第1日程
(1/16・17)
私大や国立2次の
準備期間を長く取れる
休校で学習が遅れて
いると準備不足になる
可能性がある
第2日程
(1/30・31)
第1日程の出題傾向を
みて受験できる
学習の遅れをフォロー
できる
私大や国立2次の日程
と近く、負担が大きい
国立2次の準備期間が
短い

上記の通り、国立2次や私大の個別試験のことを考えれば、通過点に過ぎない共通テストは早く済ませておきたいというのがセオリーです。
一方で、休校により学習進度が遅れているとなれば、第1日程での受験は不安だということもあり得るでしょう。

自分の通う予備校・塾の先生の意見を参考にする

自身が予備校や塾に通っている場合は、予備校・塾の先生に率直に意見を求めるのがよいでしょう。

一般的な予備校・塾は学校に比べれて学習進度が早いのが特長です。普通にカリキュラムに乗って学習をしていれば、第1日程に間に合うように授業を組んでいるはずです。セオリーとしては第1日程での受験を進めてくると思います。

一方で、やみくもに第1日程で受験すべきかというと、自分の志望校や受験校数によって判断を変えることもあり得ます
国立2次における共通テストの圧縮率が低い場合や、私大を何校も受験しない場合は第2日程の方が有利というケースもなくはないからです。

例外なくとにかく第1日程がベストというような予備校・塾は疑ってかかった方がよいかもしれません。

予備校の模試や調査結果などを活用

今後、予備校が模擬試験や受験生アンケートなどで、日程選択の動向を調査する可能性が高いです。

一般的に予備校は受験生動向をデータとして採ったうえで、受験資料をまとめていきますから、今回の日程選択について事前調査をしないとは考えられません。
浪人生は第1日程しか選べないこともあり、日程選択のばらつきを事前把握しておきたい予備校も多いはずです。

たとえば、全国統一模試の中に共通テストの日程をどちらで考えているかを調査して、模試結果などに反映させてくる可能性がありますので、そのような情報をきちんと活用することが重要です。

周囲の友だちや学校の先生の意見を聞く

いわゆる進学校であれば、学校の先生もどちらの日程で行くべきか悩んでいると思われます。上記の通り、第1日程で受験できるならその方が後の展開は有利なので、受験センスのある学校の先生なら第1日程で受験させるべきと思っているはずです。

一方で、現実的な学習の遅れについてはいかんともしがたいため、夏休みの補習などでなんとか遅れを取り戻そうと努力してくれると思います。
信頼できる学校の先生の見通しを参考に日程選択を検討するというのもよいと思います。

学校の友だちの意見も重要です。特に予備校・塾に通っている場合、予備校・塾からこんなケースはこっちの日程にした方がよいという判断基準のようなものを伝授されている可能性があります。
もちろんその基準が自分に当てはまるかは冷静に判断する必要があり、一律に鵜呑みにするようなものではありません。
様々な情報を入手して、総合的に判断するアンテナの高さのようなものが求められるということです。

まさお
まさお

共通テストが2日程からの選択になったことで、レベルが統一できないとか不幸へであるといった議論がどんどん出てくると思います。
一方で、受験生の立場としては与えられた条件下でまずはベストを尽くすしかありません。
必要なのは情報と情報に基づく冷静な判断です。周囲の人の意見を参考にしながらベストな判断ができるよう頑張っていきましょう!

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