【7/10段階】高校入試各自治体の出題範囲はどうなっている?

教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです!
東京都は新型コロナウイルスの感染者は連日200名を超えてきました。もはや第1波の時よりも感染者が多い状況です。このまま政府が何の手も打たなければ、2月の入試は厳しいかもしれません…。
前回、6/25に最新情報を掲載してから2週間たちました。

2021年度高校入試各都県の出題範囲の最新情報を整理しました。

ちなみに、前回の記事は以下のリンクで確認可能です。

高校入試出題範囲の発表状況

出題範囲削減を発表しているのは1都2府7県
栃木県・埼玉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県・長野県・京都府・大阪府・奈良県
⇒都県によって縮小する科目が違うので注意。
出題範囲を変更せずと言っているのは1道20県
⇒6件が変更なしを発表。前期のみ範囲縮小は変更せずのグループに参入
⇒残りの自治体は検討中だが、早めの発表が期待される。

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6/26以降、出題範囲縮小を発表した府県

6/25段階で公立高校入試で出題範囲の縮小を発表していたのは、東京都・神奈川県・新潟県・大阪府・奈良県のみでした。
それ以降に出題範囲縮小を発表したのは1府4県です。

栃木県…7/9に出題範囲縮小を発表

栃木県は7/9に数学・理科・社会において出題範囲の縮小を発表しています。英語と国語の範囲縮小はありません。

数学…中3「標本調査」
社会…公民「私たちと国際社会の諸課題」
理科…第1分野「科学技術と人間」・第2分野「自然と人間」

詳細は以下のリンクをご確認ください。

http://www.pref.tochigi.lg.jp/m04/h32koukounyuusi/r03kokonyushi/documents/r020707_shutudaihani.pdf

埼玉県…7/10に出題範囲を約3割削減すると発表。

埼玉県はもともと範囲縮小を検討していると公表していましたが、7/10に詳細を発表しています。

国語…中3範囲の慣用句などの語句の知識。中3で習う漢字の読み書き。
数学…「円周角と中心角」、「三平方の定理」、「標本調査」 など
英語…関係代名詞のうち、「主格 that、which、who 及び目的格の that、which の制
限的用法(接触節も出題しない。)」「主語+動詞+what などで始まる節(間接疑問文)」
社会…公民「私たちと経済」・「私たちと国際社会の諸課題」
理科…第1分野「科学技術と人間」・第2分野「地球と宇宙」「自然と人間」

埼玉はかなり範囲を削りました。数学は平方根だけでなく、円周角も削除するという思い切った対応に出ています。入試問題がとてもやさしくなるのではないかと心配になります。

詳細リンクは以下から取得してください。

https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/documents/r3rifuretto.pdf

山梨県…7/8に出題範囲縮小を発表。

山梨県は数学・理科・社会の以下の単元を削減すると発表しています。

数学…中3「標本調査」
社会…公民「私たちと国際社会の諸課題」
理科…第2分野「地球と宇宙」

詳細は以下のリンクで確認できます。

https://www.pref.yamanashi.jp/koukai-tokushi/nyuusi/documents/r3syutudaihanni.pdf

長野県…7/9に出題範囲を中3の12月までの内容に縮小と発表

長野県は出題範囲を中3の12月までに学ぶ内容に縮小すると発表しています。具体的には以下の通りです。

国語…「書写」
数学…中3「三平方の定理」「標本調査」
社会…公民「市場の働きと経済」「世界平和と人類の福祉の増大」
理科…第1分野「エネルギーの移り変わり」・第2分野「月の満ち欠け」
英語…新出語句

詳細は以下のリンクから確認できます。長野県は除外する内容を教科書ページで表示していて、生徒に分かりやすい書き方になっていますね。

https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/saiyo-nyuushi/shiken/ko/r3/documents/r3kokohani.pdf

京都府…7/8に出題範囲を1~2割削減と発表

京都府・京都市両教育委員会は5教科で1~2割の出題範囲の削減を行うと発表しています。

国語…「書写」
数学…「三平方の定理」と「標本調査」
社会…公民「私たちと国際社会の諸課題」
理科…1分野「科学技術と人間」・2分野「自然と人間」
英語…関係代名詞に関することは出題しない
※本文やリスニングで関係代名詞が使用されることはある

詳細は以下のリンクで確認できます。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000272/272330/kouhou-hairyo.pdf

まさお
まさお

三平方の定理は出題範囲を縮小する自治体ではほぼ出ないという感じですね。高校入試の数学で三平方の定理が出ないというのはなかなか考えられない事態だと思います。学校の授業でいつ教えるかも問題になってくると思います。

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出題範囲を変えないと発表している自治体

以下の自治体が変更なしと発表しています。前回から増えた5つの自治体を赤字にしています。前回も言及しましたが、新型コロナウイルスの感染状況や休校状況はエリアによってまちまちです。いまだに感染者が出ていない岩手県などは、変更する理由がない状況です。

北海道
岩手県・秋田県・山形県
茨城県・群馬県
石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県
三重県・兵庫県

鳥取県・岡山県・広島県・山口県(選択問題)
香川県・愛媛県・高知県
沖縄県

山口県は試験範囲は変更しませんが、選択問題による対応を予定しています。

まさお
まさお

縮小する自治体にも、縮小しない自治体にも出てこないところはいまだ検討中だとお考え下さい。16県が残っています。
特に九州の自治体がまだほとんど出ていませんが、8月下旬の発表を予定しているようです。

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縮小した範囲の勉強方法について

前回の記載しているのでポイントだけ記載しておきます。

今回新たに範囲を縮小した中では埼玉県がかなり大幅な範囲縮小をしています。範囲の縮小は例年の過去問が使えなくなることを意味しているので、注意が必要です。

【範囲を縮小する地域にいる受験生の学習のポイント】
・学校の先生に除外する範囲が教科書の何ページにあたるか確認
・過去問に出題範囲外の内容が出ているのですべて解く必要はない。
 ⇒学校や塾の先生にどこまでやればよいか確認
 ⇒多くの入試問題は複数の単元が融合されているので、意外と使えない問題は多いはず。
・地域の模擬試験会社の過去問を活用することが有効
 ⇒10月~11月くらいに実施する公立そっくりテストのようなものがあれば、試験範囲除外部分が出されていない可能性が高く、教材として有効。

まさお
まさお

だんだん全容が見えてきました。
当然と言えば当然ですが、人口が多く感染者を多く出している都市部ほど、休校が長かった分、範囲縮小の可能性が高いということだと思います。
受験生の皆さんは、これから本当に大変な半年になると思いますが、頑張ってください。

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