文章表現の基礎力向上法 ~言いたいことを文章にするコツ~

表現力をつける
スポンサーリンク
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
ここ何回か小論文の書き方についての記事を書いて来ましたが、今回はより基礎的な部分に戻って、「言いたいことを文章でうまく書けない人の練習法」を取り上げます。
文章表現も人前でのスピーチも上手にできる人が生まれつきできているわけではなく、ある程度経験で鍛えられた部分があります。そのコツを学びましょう。

言いたいことをうまく書くコツ

最初から立派な文章を書こうとしないこと
⇒立派な文章は結果的にできるものであって最初から狙うとうまくいかな
⇒ある程度実力が上がれば、計算して上手な文章を書けるようになる
言いたいことの断片を余白にメモとして吐き出し、それをつなげる
⇒言いたいことを溜め込まず、余白にメモとして書き出すのがスタート
⇒いくつか言いたいことを書き出したらそのメモを並べ替えて文章の要旨とする

スポンサーリンク

上手な文章を書くコツとは?

皆さんは上手な文章を書く人がどのようにその文章を書いているか見たことがありますか? とくに文章を書くのが苦手な人は上手な文章を書く人がうらやましいと思っていると思います。
一方で、文章を上手に書くと他者に言われている人は、意外と自分の文章が上手とは思っていないものです。まだまだだと思っているからより上を目指して進歩するのです。
いずれにせよ、上手な文章を書く人が心掛けていることを真似すれば文章力が上がることは間違いありません。

スポンサーリンク

文章書くときに大切なことは「まず書いてみる」という姿勢

文章を書くときにありがちなことは、「いい文章を書くぞ!」と気合が入ってしまい、何も書けなくなってしまうというパターンです。要するに自分で自分にプレッシャーをかけてしまっているケースということです。

いい文章は、さあ書こうと思ってすぐに書けるものではありません。結果的にできあがったものがよい文章というケースが多いものです。
では、よい文章を書くにはどうすれば良いのでしょうか?ポイントは2点あります。

自分の言いたいことを断片的にメモに書き出す

最初にやってみてほしいことは、自分の頭の中にぼんやりとある書きたいことをキーワードとしてメモに書き出すということです。

例えば、「英語民間試験を共通テストの代わりとすることの問題点」というテーマであれば、自分の頭の中にある問題点を断片的に書き出してみるのです。

ここで重要なことは、あくまでも断片でよいということです。立派なことを書かなくてもよく、思いついたことをキーワード的出しておくということです。
たとえば以下のように書き出してみます。

例)共通テストに英語民間試験を入れる際の問題点

受験回数
金持ち有利
民間試験の目的
異なる民間試験の点数の換算
都市圏は会場が近い
公平性
共通テストの規模

まさお
まさお

ここに何を書き出せるかは、その受験生の知識量で差が出てしまうのですが、仮に知識がなくても想像力や課題文を丁寧に読むことで補えることも多いのです。また、こんなことを書いても意味がないだろうなどと思わず、小さなネタでもまずは書き出してみることが大事です。

書き出したメモを並べ替えて文章の要旨を作る

メモは大量に書き出せた方がよいのですが、最終的にはこのキーワードをうまくつなげて文章にすることになります。
慣れればメモからいきなり文章を書き出すこともできると思うのですが、最初はキーワードをグルーピングして骨子にまとめていきます。

上記のメモから民間英語試験を共通テストに導入する問題点をまとめるとこんな感じになります。

問題点1
民間の英語試験はそれぞれ異なった目的のもとに運営されている。
英検・TOEIC・TOEFL・IELTS等々の試験は満点も得点の刻み方もそれによって評価される内容も異なっている。
このどれかの得点を別の試験の得点に換算するというはやはり難しいと思われる。
例えるなら、1500mのタイムを見て100mのタイムを弾き出すようなものである。

問題点2
大学入学共通テストのように全国約55万人規模のテストのすべての受験者が民間試験を受けるのは公平性の観点からも難しいと考える。
都市圏は比較的自宅の近くに受験会場があり立地的にもう受けやすいが、地方に住む受験生は1回の受験に多額の交通費が必要となる。
試験会場が近く経済的にも受験しやすい生徒は複数回の受験が可能で、1回しか受けられない受験生に比べてよいスコアを1回出せばよく差が生まれる。
陸上競技に例えるなら、選手によって予選に出場できる回数が異なるようなものである。
入学試験は競争の要素があるため、公平性が重要だと考える。

このように、メモ書きを見ながら文章にメモの内容をはめ込んでいって骨格となる部分を作り上げていくのです。もちろん、メモで書き出したものをすべて使う必要はありません。言いたいことがまとまる過程で、これは捨ててよいと思う内容はどんどん捨ててよいのです。

まさお
まさお

重要なことは頭の中で考えるのではなく、とにかく書いてみるということです。
書いてみると思考が整理され、自分の言いたいことはこれなのだということも見えてきます。

スポンサーリンク

まとめ

今回は「文章表現の基礎力向上法」ということで、以下のようなことをお伝えしました。

1.最初から上手な文章を書こうと思わない
⇒結果的に良い文章になるのであって、プロセスが大事
2.与えられたテーマに対して考えていることをとにかく書き出す
⇒頭で考えていることをメモとして書き出すことで思考が整理される
3.書き出したメモをつなげて文章の要旨とする
⇒メモはすべて使わなくてもよい。言いたいことを伝えるために必要なものを使う。
考えたことをまずは書き出してみるということが重要。書き出せば次のステップにあがるきっかけをつかめるはずです。

まさお
まさお

いかがでしたか?
文章表現は理屈も大事なのですが経験がもっと大事です。文章を日々大量に書いていると、他者の文章を読むときにも見え方も違ってきます。「自分だったらこう書く」とか、「この言い回しいいのでもらった」とか。そうなってきたら、あとは勝手に文章力が向上していくでしょう。がんばってください。

コメント