こんにちは。まさおです。
東京都は10月1日、都内私立高校の募集要項を発表しました。私立高校は合計183校とダントツに学校数が多いですが、多くの学校が例年と全く同じ制度で入試予定しています。新型コロナへの配慮はどうなっているのでしょうか。
今回は「東京都私立高校の募集要項」を取り上げてみます。
東京都私立高校の募集要項概要
以下のページに東京都の私立高校募集要項について東京都がまとめたページがあります。
学校別の高校募集数の前年比較をすると以下のようになります。
募集定員総数はほぼ前年と同じという状況です。
女子校だった2校が共学化しているため、女子が2校減少、共学が2校増加という状況です。
入学試験日や合格発表日は前年とほぼ変わらず
今年は新型コロナの影響で試験版についての配慮や入試日程についての配慮が話題になりましたが、東京都の私立高校入試ではほぼ前年と変わらない入試となっています。
出願日・試験日・発表日ともに前年を踏襲する学校が多く、受験生としては新型コロナの感染リスクに多少配慮した受験を意識した方がよいでしょう。
試験場こそ、多少スペースを広くとるかもしれませんが、入試日・発表日が例年通りということは万が一この期間にコロナにかかってしまったら、ほぼすべての学校の入試が受験できなくなることを意味しています。
もちろん、それによる救済措置は各学校が考えているはずですが、それにしても受験生本人度精神的なダメ―ジ、肉体的なダメージともにそれなりのものがあると思います。
試験範囲についても都立高校のように明確に範囲を縮小しているという学校はほぼないと思います。
これは私立高校の大半が「併願優遇」という制度で、中学校の内申点をもとに高校の先生と12月中旬に事前相談をする制度があることが背景です。
事前相談で合格の見通しがある程度見えてしまえば、極端な話、当日の得点は何点でも合格できるという状況(詳細は学校によって異なります)です。よって、当日の試験範囲に気をつかう必要はありません。
受験生はどう対応すればよいのか
例年と変わらない私立高校の募集要項となっているわけですが、受験生はどのように対応すればよいのでしょうか?
都立・公立高校を志望する場合はそちらに合わせて準備
都立高校や東京近隣の県立高校を志望している場合は、都立・公立入試がどうなっているかを最初に把握しましょう。
東京・神奈川・千葉・埼玉ともに試験範囲の縮小を発表しています。
縮小された範囲を確認して、どこが入試に出ないのかを理解します。このブログではこちらの記事で都県ごとの試験範囲を解説しています。
学習の優先順位はあくまでも都立公立対策の方です。そちらの準備のメドを立てつつ、私立高校への対応を意識しましょう。
私立高校が第1志望の場合は推薦・一般ともに募集要項を確認
逆に私立高校が第1志望の場合は、志望校の推薦入試・一般入試がどのように実施されるか詳細を確認しましょう。
特に、推薦入試で合格が狙えるのであれば、一般と合わせて受験機会を複数にした方が有利ですので、推薦入試からの受験を考えるべきです。
推薦の場合は学校成績の基準が必要な学校がほとんどですが、それ以外に自己推薦書が必要な学校など出願に向けた準備が必要なので、きちんと把握しておきましょう。
一般入試は、自分の住んでいる自治体の入試制度を最初に確認します。学校成績による事前相談がある東京・神奈川・千葉と、業者テストの成績による個別相談で合否の見通しを確認できる埼玉で方式が異なります。学校成績又は業者テストの成績が基準に達していればある程度合格の見通しが立つなら、そちらに全力を挙げて、一般入試の得点をアップする対策はその後に考えます。
また、早慶の附属校など一部の学校の一般入試は当日の試験結果による一発勝負の場合があります。これは、当日の点数を取る以外合格ができません。
・試験範囲の確認
・入試日程の確認
・入試日までの学習スケジュール
などを綿密に行っていく必要があります。
入試対策の基本は、正しい情報をタイムリーに得ることです。自分の志望する学校がどのような受験生に合格を出しているかを把握できないと準備のしかたを間違ってしまいます。塾の先生などにも適宜相談をするとよいでしょう。
まとめ
東京の私立高校の募集要項からわかることをまとめておきます。
・東京の私立高校の入試日程は例年と同じ
・追試などの救済措置があったとしてもコロナに感染するとダメージが大きいので感染に注意
・試験範囲も例年とほぼ同じ
・入試制度により、出段範囲の影響なく合格をとることは可能
・志望する私立高校の推薦・一般入試の募集要項を確認し、どのような準備が合格に有効かを把握する
・都立・公立を志望する場合は学習の中心はあくまで都立・公立に置くべき
いよいよ入試が近づいてきます。綿密な情報収集と的を射た準備で合格に近づいていきましょう。
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