助動詞の詳細解説③ ~ようだ・そうだ・だ~

国文法
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まさお
まさお

こんばんは。まさおです。

助動詞を一つずつ取り上げてその特徴の解説をしています。
前回までで「れる」「られる」「せる」「させる」「ない」「たい」「らしい」の7つを解説しました。助動詞は全部で18ですからすでに半分終わったことになります。後半戦も頑張りましょう。

今回は形容動詞型の活用をする「ようだ」「そうだ」「だ」の3つです。

「ない」「たい」「らしい」学習のポイント

◆「ようだ」
⇒意味は『不確かな断定』『たとえ』『例示』の3つ。たとえと例示に違いに注意
⇒接続は、連体形、助詞の「の」、体言。例文を使ってイメージしておくと忘れにくい。
◆「そうだ」
⇒意味は『様態』『伝聞』の2つ『様態』という言葉をきちんと覚えておくこと!
⇒接続は、『様態』が動詞の連用形と形容詞・形容動詞の語幹。『伝聞」が終止形。
「だ」
⇒意味は『断定』のみ
⇒接続は、体言・助詞。助動詞以外の「だ」との識別に注意!

まさお
まさお

形容動詞型の活用をする助動詞「ようだ」「そうだ」「だ」は他の品詞との識別問題が作りやすく、入試の中でも「差がつく問題」として出題されやすい格好の材料です。識別問題まで確実に身につけたらかなりの実力者になれますよ。

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助動詞「ようだ」

「ようだ」は意味が3つあり、知識の整理が必要です。整理さえしてしまえばそれほど難易度は高くないのですが、覚えるべき知識をきちんと入れておかないと混乱してしまうと思います。

「ようだ」の活用

「ようだ」は「だ」で終わっているので、「形容動詞型」の活用をします。

基本形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形意味接続
ようだようだろようだっ
ようで
ように
ようだようなようなら不確かな断定
たとえ
例示
連体形
助詞「の」
体言
まさお
まさお

形容動詞型なので、「だろ・だっ・で・に」のうえに「よう」をつければよいということになります。パターンとしては覚えやすいと思います。

「ようだ」の意味と接続

「ようだ」の意味は「不確かな断定」「たとえ」「例示」の3つです。
この後取り上げる識別で3つの意味の仕分け方を整理します。
接続は「連体形」「助詞『の』」「体言」の3パターンです。連体形か「の」に続くケースが大半です。

1.不確かな断定
 ⇒この後雨が降ってくるようだ
2.たとえ
 ⇒ライオンのような強さにあこがれる。
3.例示
 ⇒お昼はラーメンのような早く済ませられるものが食べたい。

「ようだ」の識別問題

助動詞「ない」は上記の通りシンプルなのですが、他の品詞と混ざると少し厄介です。どのようなケースがあるのか示しますので、全体像を把握しておきましょう。

「ようだ」の識別で問われるパターン

1.不確かな断定(上に「どうやら」が補える。「らしい」に意味合いは近い。)
 ⇒隣の家は(どうやら)留守のようだ
2.たとえ(比喩とこと。上に「まるで」が補える。)
 ⇒今晩の月は、(まるで)お盆のように丸い。
3.例示(具体例の提示。上に「例えば」が補える。)
 ⇒(例えば)彼のような立派な政治家はなかなかいない。
 ⇒このような結果になり残念だ。(「このような」は例示と覚えた方が早いかも)

まさお
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「ようだ」の識別は、上記の知識を使って問題練習をすることでほぼ確実に身につくと思います。上に補う言葉のイメージと意味をしっかりくっつけるようにしてください。

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助動詞「そうだ」

「そうだ」の意味は2つですが、この違いはさすがに感覚だけでも十分に見分けられると思います。
ただし、「様態」という言葉だけは覚えておかないとテストで選べませんのできちんと頭に入れておきましょう。ちなみに「様態」というのは「そうなりそう」という意味です。

「そうだ」の活用

「様態」の場合と「伝聞」の場合で少し活用の仕方が異なりますが、あまり気にしなくてもよいと思います。

基本形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形意味接続
そうだそうだろそうだっ
そうで
そうに
そうだそうなそうなら様態動詞の連用形
形容詞・形容動詞の語幹
そうだそうでそうだ伝聞終止形

「そうだ」の意味と接続

これまで何度も言ってきていますが、「様態」「伝聞」の2つの意味があります。「様態」は「そうなりそう」という意味、伝聞は他者から聞いてきた情報を表します。

1.様態
 ⇒明日は雨が降りそうだ
 ⇒このアトラクションは楽しそうだ
2.伝聞
 ⇒明日は雨が降るそうだ
 ⇒このアトラクションは楽しいそうだ

まさお
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「そうだ」は接続を明確に意識しなくても、様態と伝聞の違いで感覚的に理解できると思います。普段使っている言葉の間隔を大事にすることが重要です。

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助動詞「だ」

「だ」は「断定」の助動詞です。意味は一つで覚えやすいのですが、「~だ」という言い方が他にもたくさんあるため、識別に注意が必要です。

「だ」の活用

基本形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形意味接続
だろだっ
なら断定体言
助詞
まさお
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「~だ」という形容動詞と助動詞の「だ」の活用は当然似ています。助動詞の「だ」は連用形に「に」を持っていないことだけ注意しておきましょう。

「だ」の意味と接続

「だ」の意味は「断定」のみです。
接続は他の助動詞と違って、「体言(名詞)」「助詞」です。この後の識別問題とも絡むので、特に名詞につくということをよく意識しておきましょう

1.断定
  ⇒我々が望んでいるのは核のない世界
  ⇒中間テストは1週間後に迫っている

「だ」の識別問題

日本語の中には「~だ」という言い方が数多くあるので他の品詞との識別に注意しましょう。結構紛らわしいものが多く、入試でもよく狙われます!

「だ」の識別で問われるパターン

1.断定の助動詞(名詞+「だ」の形、上に「とても」を補えない)
 ⇒どうしても手に入れたいのは金メダル
  ※「とても金メダルだ」という言い方はできない
2.過去・完了の助動詞「た」が濁ったもの(動詞+「だ」の形)
 ⇒台風による雨もやっと止ん
  ※過去・完了の助動詞「た」は次回出て来ます。ここでは「動詞+だ」の形を意識。
3.形容動詞の活用語尾(上に「とても」が補える)
 ⇒彼女の性格は(とても)穏やか
  ※形容動詞の説明のところでも、「とても」をキーにして見分けるという解説をしています。
4.助動詞「ようだ」の一部(上に「よう」がついている)
 ⇒あそこに見える黒い影は人のよう
5.助動詞「そうだ」の一部(上に「そう」がついている)
 ⇒あの人ならやりそう

まさお
まさお

「だ」の識別は、特に助動詞「だ」と形容動詞「~だ」の違いを意識できるだけでかなり違うはずです。形容動詞を正しく理解することが国文法の得点力の向上には不可欠です。形容動詞をなめずに丁寧に見ていくようにしましょう。

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