【国文法攻略】国文法⑥ ~品詞の全体像の捉え方~

10個の品詞を体系化して覚えよう国文法
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まさお
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品詞がいっぱいあって覚えられない!

国文法の授業でよく生徒から聞かれる声です。
文法はきちんと頭に入れてしまえば、いつでも得点源にできる、ある意味美味しい単元です。まずは本丸となる品詞の全体像を頭に入れましょう。
ポイントは丸暗記ではなく「グループ分け」の感覚を身に着けることです。

今回のテーマは「品詞の全体像の捉え方」です。

前回の「自立語と付属語」は以下からご確認ください。

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文法学習の基本は分類

最初に国文法の学習の基本に立ち返っておきましょう。

この文法シリーズの第1回でお話をしたのですが、文法とは簡単に言えば「分類」する学習です。

たとえば、動物や植物では「~目(もく)~科(か)~属(ぞく)」とかやってますよね。
ちなみに人間は「サル目ヒト科ヒト属」に入るそうです。グループ分けすることで、その特徴や何と何が似ているかなどがわかりやすく整理されていくのです。

言葉にもその特徴によるグループ分けがあるのです。

文節単位で分けたグループを「文の成分」といい、単語単位で分けたグループを「品詞」と言います。

全ての単語は必ずどれかの品詞に分類されます。どこにも所属しない単語というのはありません。この後、勉強していく品詞の学習は、その分類の仕方を学び、特徴を理解することがゴールと考えましょう。

これが理解できると、日本語の構造が把握できるようになって言葉の理解、ひいては読解力も上がってきます

まさお
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この後、細かな分類表を出しますが、重要なことはそれぞれの品詞がどのような特徴や働きをしているかを理解することです。皆さんが普段使っている言葉なのですから、身近に例はいっぱいあります。テキストの中に閉じこもらずに日常生活の中で品詞を見つけていくことが大事です!

まずは10個の品詞を覚えよう!!

品詞には主に10の種類があり、それぞれが特徴を持っています。

その特徴はこれからゆっくりと1つずつ説明をしていきますので、まずは大くくりに全体像を理解するようにしましょう。

まずは10個の全体像を覚えることが大事です。
その際に、やみくもに覚えるのではなく、特徴ごとにグループ化して覚えるという考え方が大事です。

最初に言葉の意味を覚えておく

この後、品詞の表を出して覚えていくのですが、その前に覚えておいてほしい言葉が1つだけあるので確認しておきましょう。

活用する
下に続く言葉によって形が変わることを「活用する」と言います。文法独特の言葉なので覚えておきましょう。
例)「走」に「ない」が続くと 「走ない」となりますよね。
「走る」の「る」が「ら」に変わりました。これを活用するというのです。

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有名な品詞分類表

国文法では以下のような品詞分類表が有名です。学校や塾の教科書は縦書きですから、縦の図で出てくると思いますが、このブログは横書きしかできないので、横向きの(レアな)表を出します。

この表を見たことがありますか?

言葉が少し違っていた利することがあるかもしれませんが、一番右に書いてある「名詞」とか「動詞」の部分はどの表も同じだと思います。

この表をよく見ると、今まで学んで来た「主語」や「連体修飾語」「自立語」といった言葉が出て来ますね。
これまでの学習は単語の分類をする際の基準を整理するために身につけてきたようなものです。
これを基準に各単語がどのような品詞に分かれているかをざっと頭に入れておきましょう。

まさお
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ポイントは左から、
①自立語が自立語ではないか、
②活用するかしないか
というグループ分けが入っていることです。
同じ特徴のものをグループ化して考えるというのは勉強の基本です。最初の「ヒト目ヒト科」と一緒です。
丸暗記ではなく、グループ化してグループの特徴とセットで整理するようにしましょう。

右端の10個の品詞を何回も口にして覚えてしまう

各品詞の詳しい説明は今後進めていきますが、まずはここに乗っている10個の品詞をすべて言えるようにしておきましょう。

「動詞」「形容詞」「形容動詞」「名詞」「連体詞」「副詞」「接続詞」「感動詞」「助動詞」「助詞」の10個です。

モノを覚えるときはグループ分けをした方が頭に入りやすいので、10個を機械的に覚えるのではなく、特徴別にグループ分けするとよいでしょう。

上の図の色分けを参考にしてみてください。

「動詞」「形容詞」「形容動詞」…活用する自立語
「名詞」「連体詞」「副詞」「接続詞」「感動詞」…活用しない自立語
「助動詞」「助詞」…付属語
くらいの3グループ位が覚えやすいと思います。

まさお
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とにかく、品詞10個は何回も口ずさんで覚えてしまうこと。これができているかできていないかでその後の理解のスピードが全然違ってくるので、なんとなくいい加減にせずに、丁寧に覚えるようにしましょう!


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