こんにちは。まさおです。
埼玉県教育委員会は2/16、埼玉県公立高校の応募状況を公表しました。トップは大宮高校の理数が2.68倍となっています。
今回は「埼玉県公立高校の応募状況」を取り上げます。
普通科全体の倍率は1.14倍
埼玉県はもともと公立高校人気の根強い地域ですが、人気校と不人気校が二極化する傾向も強いという特徴があります。
普通科・外国語科・理数科の倍率は以下のような状況です。
区分 | 募集定員 | 応募者数 | 応募倍率 | 前年同期 倍率 |
---|---|---|---|---|
普通科 | 26,479 | 30,169 | 1.14 | 1.15 |
外国語科 | 359 | 431 | 1.20 | 1.29 |
理数科 | 280 | 540 | 1.93 | 1.65 |
詳細は以下のリンクからご確認ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/documents/r30216nyushibairitsu.pdf
コロナ禍のような世の中が不安定な状況になると、理数系の人気が上がる傾向があります。埼玉県は極めて顕著で普通科も外国語科も倍率を下げるなか、理数科の倍率だけが大きく上がる展開になっています。
普通科の高倍率校を確認
それでは普通科で高倍率となったのはどこか確認してみましょう。
高倍率ベスト10は以下の通りとなっています。
学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 応募倍率 | 前年同期 倍率 |
---|---|---|---|---|
市立浦和 | 240 | 478 | 1.99 | 1.59 |
川口市立 | 280 | 507 | 1.81 | 1.20 |
川越南 | 358 | 632 | 1.77 | 1.31 |
市立川越 | 140 | 230 | 1.64 | 1.15 |
大宮 | 318 | 500 | 1.57 | 1.36 |
浦和第一女子 | 358 | 521 | 1.46 | 1.39 |
浦和 | 358 | 512 | 1.43 | 1.53 |
所沢北 | 318 | 454 | 1.43 | 1.11 |
浦和西 | 358 | 501 | 1.40 | 1.56 |
南陵 | 318 | 444 | 1.40 | 1.19 |
上位の学校は多くが前年よりも倍率を上げています。
前年同時期よりも倍率を下げているのは、浦和高校と浦和西高校の2校のみです。いずれも前年の倍率が高めだったことから敬遠されたと考えるのが妥当でしょう。
公立高校の倍率は1.5倍を超えたら本格的な競争入試と考えるべきです。受験者の上位3分の2以内に入らないと不合格というのは、数字的には簡単等に見えますが、意外と難しいです。
世の中が不安定になると人気が上がる理数科
普通科のトップ校の人気は上がっている傾向ですが、全体倍率は微減でした。
一方で世の中が不安定になると確実に強みを伸ばしておきたいという思惑から理数科の人気が上がります。理数科全体の倍率は前年の1.65倍から1.93倍と0.3ポイントも上昇しています。
理数科各校の状況は以下の通りです。
学校名 | 募集定員 | 応募者数 | 応募倍率 | 前年同期 倍率 |
---|---|---|---|---|
大宮 | 40 | 107 | 2.68 | 1.93 |
市立大宮北 | 40 | 97 | 2.43 | 2.20 |
川口市立 | 40 | 82 | 2.05 | 1.48 |
所沢北 | 40 | 72 | 1.80 | 1.63 |
松山 | 40 | 71 | 1.78 | 1.73 |
越谷北 | 40 | 70 | 1.75 | 1.40 |
熊谷西 | 40 | 41 | 1.03 | 1.18 |
熊谷西以外は軒並み1.7倍を超える高倍率となっています。
熊谷西はかつては人気校でしたが、場所的な問題もあり、全県1学区になってから熊谷地区の受験者が大宮方面に流れたこともあって、倍率を低下させています。
志願先変更期間を経て倍率が確定する
今回の倍率は志願先変更前の暫定倍率です。
埼玉県ではこの後、2月18日・19日を志願先変更期間としています。
今回出た倍率を見て、このまま受験するか志願先を調整するかを受検生が選択します。
今の世の中の状況を考えれば、自宅からあまり遠くない公立高校が安心というのが埼玉の人の考え方だと思います。
高倍率校に志願した受験生の一定割合の人は安全志向で志願先変更をすると思います。
志願先変更後の最終倍率を見て2月26日の学力検査に向けた準備をしていくことになると思います。
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