地毛証明書提出を求める都立高校4割はあり? ~多様性と規律~

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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。

3/2は都立高校の合格発表です。合格者の状況は明日の記事で報告する予定ですが、今回は都立高校の校則について取り上げたいと思います。
地毛証明書の提出を求める都立高校4割はあり?」というテーマです。

都立高校の4割が地毛証明書を求めている事実

◆多くの学校は過去の監修が続いているだけと思われる
茶髪やパーマが不良や反体制と思われていた時代の名残
異形の生徒が他の生徒を威圧していた過去も忘れてはいけない
◆今は国際化が進み髪や肌の色を気にしていたら国際社会に認められない
髪のカラーを禁ずるのではなく、どうあるべきかを教えるべき
⇒学校の管理職はもっと学校以外の業種と交流をした方がよい

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東京都への情報公開請求でわかった事実とは?

2月25日のNHKのニュースサイトで以下のような記事が出ていました(NHK以外でも報道されていましたが…)。

エラー - NHK

都立高校の4割余りが髪の毛が黒い街や癖毛の生徒の対して「地毛証明書」の提出を求めているという記事です。
177校中79校が提出を求めていた時時には書かれていました。

これは果たして良いことなのか悪いことなのか、時代にあっていないと評論家入っていますし確かにそうだとも思いますが、どうとらえるべきなのでしょうか?
少し考えてみたいと思います。

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校則にはすべて背景がある

まず最初に知っておかないといけないのは、どんな校則にも必ず背景があるということです。いつ導入されたかという問題はあるにせよ、「地毛証明書」の提出を求めるということは地毛でない生徒が問題を起こして学校を困らせたという過去があるということを示唆しています。

茶髪や金髪、ボンタンといった「異形」が学校を脅かした時代

今から40年ほど前に「不良」と呼ばれる中高生がいました。人と違う格好をしてカッコいいと思っていた人たちで、大人にルールを押し付けられることが窮屈だった人たちです。

彼らの特徴が「茶髪」「金髪」「ボンタン」といった異形です。ただ異形なだけならいいのですが、なぜか待ちゆく人をにらみつけたり、カツアゲをしたり、万引きやバイクを乗り回すといった形で人に迷惑をかける行為をよくしていました

そこから、茶髪や人と違う格好をしていること自体が周囲に対して威嚇をしているように見えていたわけです。普通の人からしたらおっかない人が近くにいるような感じです。

ちなみにボンタンは太いズボンのことです。こんな感じ。

まさお
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ちなみに、自分は交友範囲が広く、優等生から不良まで対等に付き合っていたので、不良と呼ばれる人たちが如何に寂しがり屋で心が易しいかもよく知っていたのですが、学校を管理する大人には持て余してしまう存在だったようです。

異形に対する踏み絵を校則化したのが「地毛証明書」

これは異論があるケースもあるかもしれませんが、校則で異形を禁止することで秩序を守ろうというのが40年ほど前の大人の考え方でした。
当時は生徒も多かったし、全体の秩序が個人の自由よりも優先されるという社会的な空気がありましたので、ある意味やむを得なかったと思います。

そんな中で頭髪検査のようなものが行われ、「この髪の色は地毛なのか染めたのか」とか、「この癖毛はもともとなのかパーマをかけたのか」などと言われることがよくあったわけです。

そんな中で免罪符のような役割をしたのが「地毛証明書」です。生徒本人ではなく保護者が書くことで髪を染めたりパーマをかけたりしていませんという証明をしたというものです。

まさお
まさお

昔は今よりも人権化軽視されていましたから、周りの大人もこれが正しいとみんな思っていました。問題はこれが今も普通に生きているということなのだと思います。

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「地毛証明書」を辞めようとしない日本の闇が深い

多くのメディアが指摘しているように「地毛証明書」が時代にあっていないのは明白だと思います。
今や学校のクラスには日本人以外の子どもがいるのが当たり前ですし、紙の色だけでなく皮膚の色も多様化しています。

そんな中で、いわゆる純粋な日本人であることを前提とした「地毛証明書」のような制度は、きわめて排他的でグローバル化に反しているといわれても弁解の余地がありません。

森前JOC会長のことをとやかく言うことはできないということです。

本当の問題は、みんなこれが時代にあっていないと思っている(思っていなかったらもっと闇が深いのだが…)のに、誰もこの制度を変えずにここまで来てしまったということです。

この制度を変える権限があるのが校長なのか、教育委員会まで上げないとだめなのかは自分にはわかりませんが、「みんな気付いているなら変えましょうよ!」というお話です。

日本がとかく外国から遅れているといわれる背景は、このような島国時代の単一民族の常識をずっと引きずって変えられないところに背景があると思います。
早くこの制度を辞めて、次のステージに今の子どもたちを引き上げないと、本当に日本は後進国になってしまうよ・・・。

まさお
まさお

ありがちな反論はこれを辞めると茶髪の生徒が増えるという意見です。なぜ茶髪がダメなのかから考えた方がよいでしょう。今は街を歩いていても様々な紙の色、目の色、皮膚の色の人がそれぞれの多様性を認め合って生きていく時代です。髪の毛の色を変えたいという希望を押さえつけるのではなく、人に迷惑をかけずにみんなが楽しめるように楽しんでもらえばよいという発想に転換する必要があります
学校の先生も若い人が増えて考え方が変わってきているはず。早く頭の固い管理職が交代して真にグローバル化について行ける制度に変更をしてもらいたいと思います。

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