こんにちは。まさおです。
千葉県船橋市の学習塾で7名を超える小中学生や職員が新型コロナウイルスに集団感染をするいわゆるクラスターが発生しました。
今回のテーマは「学習塾のクラスターへの対策」です。
船橋市の学習塾のクラスターについて
今回クラスターで報道されているのは、「湘南ゼミナール」の西船橋教室です。
以下のページで感染状況の詳細が確認できます。
現在分かっている感染者は72名。さらに90名ほどがPCR検査の結果待ちということです。
全生徒が168名との報道ですから、半数近くの生徒を感染させてしまっているので、これは大問題と言わざるを得ません。
見るとわかる通り、元コンビニの店舗を居抜きで使っている教室のようで、大きなガラスがある割に換気用の窓が少ない建物のように見えます。
窓に貼られている「コロナ対策登録店」や「抗菌・防臭抗ウイルスコーディング」の掲示があまり意味がないようにも見えてしまいますね。
設備そのものの抗ウイルス対策はもちろん重要な要素ではありますが、最終的にはその中にいる人の意識が大変重要であることを示唆しています。
咳をしていた講師が授業!?
今回の報道で驚いたのは、「せきなどの症状があった職員が先月31日に感染がわかるまで、全てのクラスで授業を行っていて…」というくだりです。
全クラスで授業を行うということは、塾長などのメインの職員なのだと思いますが、「発熱がなかったため多少の咳が出ていても子供たちのために授業を続けた」というようなことが想像できます。
一方で、この塾の感染防止対策の基準とはどのようなものだったのでしょうか?
新型コロナウイルスで最初に注意すべきは飛沫感染なわけですから、咳をしている先生が授業に立つというのは発熱などの前にまず止めないといけない基本中の基本のように思えます。
一方で、学習塾は人が慢性的に不足していますから、自分が授業に穴をあけてしまうと代わりの職員が立てられず、生徒に迷惑をかけるというような発想が働いたこともよいに想像です。
そうなると、責任はそのような状況を作った会社側にあるというような話になりそうです。
小6や中3の受験生は、夏休みの大事な時期にコロナ感染で学修も中断せざるを得なくなります。夏休みは受験に向けた大きなチャンスですが、逆にこの夏休みを十分に使えないことは大きなハンデにもなります。
いずれにせよ、感染した小中学生の皆さんが早く回復されることを願います。
通っている塾の体制を今一度確認すべき
現在広がっているデルタ株は初期の倍以上の感染力を持っています。
どれだけ丁寧な感染対策を施しても、確実に感染を防ぐというのは難しい状況です。
一方で、今の世の中はだからずっと自宅に籠っているわけにもいかず、必要に応じて塾や予備校などで学習をしないと、他の受験生に差をつけられてしまうという問題もあります。
そのような状況だからこそ、改めて塾や予備校の防疫体制を才覚にする必要があります。
緊急チェック! 塾の防疫体制は大丈夫か?
1.入り口での検温・消毒の徹底はされているか
⇒体温が高い生徒は入館せず、自宅待機で塾側の学習指示を待つ体制になっていればよい
2.教室の机やいす・ドアやエレベーターなどの消毒はまめにされているか
⇒消毒チェック表などが運用されていれば安心です。
3.教室やエレベーターの定員は減らされているか
⇒教室の定員は満席時の3分の2から半分程度まで減らされているか
⇒エレベーターも定員を減らして多くの人が一度にならないように配慮されているか
4.自習室の利用官吏
⇒利用終了後に消毒がされているか
⇒誰がどの席に座っていたかを記録し、万が一の時に追跡ができるようになっているか
このようなチェック項目がきちんと徹底されている塾であれば、ある程度安心だと思います。
一方で、現在の感染拡大の状況は塾の中だけを守っていても、外からウイルスが入ってくる状況であることを理解し、感染者がもし出たら、速やかに通塾をひかるなどの自衛策をとることが大事です。
塾任せにせず、塾を信頼しつつも自分の身は自分で守るという姿勢が大事だと思います。
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