なぜ過去問演習が大事なのか ~過去問の意味を改めて知ろう!~

入試全般
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まさお
まさお

入試対策において、過去問がとても重要だという話をあちこちで聞きます。受験生に入試終了後にインタビューをしても、やはり過去問演習が重要だったという回答が多いです。なぜ過去問演習がそれほど大切なのでしょうか?

今回は「過去問演習はなぜ大事なのか?」というテーマでその背景を掘り下げます。

過去問演習が大事な理由

各校の出題形式はほぼ毎年同じ形で踏襲される
⇒過去問題に慣れておけば、出題形式・分量・時間配分・解答形式を事前に知ることになる。
過去の出題の仕方から翌年の予測もできる
ご当地問題や理科の出段単元の予測なども過去問を見ておけば可能
⇒過去問から学べることはたくさん
 ・問題の配列
 ・教科間の難易度のバランス
 ・合格最低点を超えるにはどの教科で何割程度とるべきか
 ・その学校が求めている解答の方向性(途中経過重視か結論重視かなど)

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学校説明会で過去問演習の重要性を強調する学校は多数!

最初に、過去問演習がいかに大事かという基本的なお話です。
入試の過去問題は「過去に出た問題なので次の入試では出ない!」などという人も結構います。ところが、多くの学校の説明会などでは、「入試問題に対してきちんと対策をとるには、過去の出題内容を丁寧に見てほしい」という学校が大多数です。
なぜでしょうか?

それは、各学校が入試問題に込めた意図を読み取る手掛かりが過去問にあるからです。
たとえば、ある学校は50分の試験時間で50問に及ぶ数学の問題を解かせるとします。1問1分という超高速処理が求められるわけで、この学校は短時間で正確に処理ができる受験生が有利ということになります。
一方で、50分の試験時間で数学を4問しか出さないという学校もあります。しかも解答欄は自由記述。解答よりも考えたプロセス、試行錯誤の後を評価するというようなメッセージも学校が出しているとしましょう。そうなると、この学校は早く正確な処理ではなく、出題内容を正しくくみ取り、どのように解答に近づいていくべきか、丁寧に検証を重ねていく姿勢を重視しているということがわかります。

このように、過去問に慣れておくことは、その学校の出題形式に慣れることであり、そのまま合格点に近づくことを意味します。

同じ問題は出なくても、似た形式・似た分量・似た難易度の問題が出る可能性が高いと心得ておくべきです。

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過去問演習で学ぶべきポイント3選

では、過去問演習を通して何を学べばよいのでしょうか? 自分がかつて塾で多くの受験生を教えていたころは以下のポイントを確実に抑えるように指導していました。
多くの生徒はそれをバネに志望校への合格を勝ち取っていきました。

試験時間の使い方をつかむ

入試の最大の特徴は「制限時間」内に解くということです。過去問演習で学ぶべき最初のポイントは、「試験時間内の問題を効率よく解き、自分が取り得る最高得点がとれる答案を作る」ということです。

ある学校は、入学試験問題の配列が難易度順になっておらず、意外と試験の前半に難易度の高い問題が配列されることがあります。その場合、手が出しにくい問題を後回しにして、後ろの方にある得点しやすい問題を解くことが重要になります。
つまり、問題を前から順に解く必要はなく、解けるものから順に片付ける姿勢が大事です。
一度、過去問演習で問題配列の特徴をつかんでおけば、同じ失敗は繰り返さないのですが、過去問の対応がいい加減だとこのような時に差がついてしまいます。

科目間の難易度バランスをつかむ

入学試験は1教科のみで合否を決めるケースはまれで、多くの場合は複数科目の合計点で合否を決定します。その際、どの教科で何点をとるかというのは、本人の得意不徳委ももちろん大事なのですが、入試問題そのものの難易度にも左右されます。

たとえば、とある学校は国語の問題がとても難しく、50点も取れれば十分ということが事前に分かっていれば、数学・英語でどう差をつけるかという視点で入試問題に取り組むことができます。何の予備知識もないと、国語が思いのほかできなかったことが精神的な不安を呼び起こして、他の教科に自信を持って取り組めないといった影響を与える可能性があります。

仮に合格最低点が60%の180点/300点満点だとしたら、難易度の高い教科の得点をやや低く設定し、他の2教科の得点を高めに設定するといった目標設定も可能です。

出題形式・解答用紙の特徴をつかむ

最後に、その学校独特の出題形式や解答の形式を把握することが可能です。
たとえば、国語の選択肢の問題で与えられる選択肢がいちいちとても難解というような学校があります。その場合は、過去問演習を重ねることで選択肢の絞り込み方に癖があることが分かったりします

数学では解答自体が間違っていても、そのプロセスや試行錯誤の過程をきちんと書いておけばかなり高い部分点が来る可能性のある学校もあります。そうなると、答えが出なくてもどこまで考えたかをきちんと書いてくることが重要ということがわかります。

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まとめ

今回はなぜ過去問演習が重要かというお話をしました。

・試験時間の使い方をつかむ
⇒教科ごとの試験時間の使い方や問題を解く順序を事前に把握できる
・教科間の難易度のバランスをつかむ
⇒例年難しい傾向の教科は得点が多少低くても大丈夫。取れるべき問題が取れれば合格可能
・出題形式・解答形式をつかむ
⇒記述問題におけるプロセスへの採点や選択肢問題への対処法などは過去問での慣れが重要

まさお
まさお

いかがでしたか?
過去の入試問題から学べることをすべて身につけて本番に臨めば、過去問演習がいい加減な受験生に圧倒的な差をつけることが可能です!
丁寧にコツコツと積み上げて合格に近づいていきましょう!

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