【現中2生対象】愛知県公立高校一般選抜がマークシート方式へ

2023年度愛知県公立高校入試変更点教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。

11/17、愛知県は2023(令和5)年度以降の新しい高校入学者選抜制度について資料を公表しました。これまで2回に分かれていた一般選抜を1回にまとめ、マークシート方式を導入します。
今回のテーマは「2023(令和5)年度の愛知県公立高校入学者選抜」についてです。

2023年度愛知県公立校入学者選抜制度

◆一般選抜の変更点
学力検査が2回から1回になり、マークシート方式へ
面接実施の有無は学校ごとに決定
◆一般選抜以外の変更点
⇒推薦選抜は従来より早まり2月上旬実施
⇒高校や学科の特色を生かした「特色選抜」を新たに導入

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公立高校入試制度変更点とは?

愛知県公立高校入試はもともと首都圏などに比べると少し複雑な制度になっています。

一般選抜では2つの高校に出願ができ、各学校でそれぞれ学力検査を受けるなど、他の都県ではあまり見ない制度です。

今回、愛知県は2023年度からの高校入試の制度変更を発表し、複雑だった制度の簡素化を図っています。

上記ページに受検生向けのパンフレットが掲載されています。

愛知県公立高校入試変更点

上記の通り、おもに4つの変更点があります。
特に学力検査は2回から1回に減るだけでなく、マークシート方式を導入することが記載されています

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学力検査はすべてマークシート方式に

今回の愛知県の変更で特に注目すべきは、学力検査の解答方式がすべてマークシートになるという点です。

東京都立高校は一部の選択問題等にマークシートを導入していますが、これは教員の採点負担や採点ミスを減らすための施策で、全ての問題をマークシートにしているわけではありません。

作文や一部の記述問題は従来通り人による採点が行われています。

一方で、今回の愛知県の変更では、全ての解答をマークシート式に変更します。これは第1志望校と第2志望校で採点基準が異なることを防ぐための措置で、2回あった試験を1回にまとめたことによる対応という位置づけになっています。

前出の受検生用リーフレットには以下のような記述があります。

学力検査は第1志望校で受検します。2校に志願した場合は、学力検査の成績を第1志望校と第2志望校の両方で用いて校内順位を決定します。また、全校で同一の採点基準とするため、解答用紙をマークシートにします。

そもそも公立高校に第2志望制度があること自体全国でも珍しいのですが、学校間の採点基準の差による不公平是正の観点からマークシートでコンピューターに採点をさせようという狙いのようです。

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思考力・判断力・表現力との整合は?

2021年度は中学校に新指導要領が入った最初の年です。今回の指導要領では「思考力・判断力・表現力」の育成を標榜し、入試問題も多くの都県が記述重視の方向になっています。

たとえば、北海道はこれまで行っていた「学校裁量問題」を廃止し、「思考力・判断力・表現力」を見るための新しい統一問題の作成を準備しています。

愛知県の動きは、この方向とほぼ真逆の全問マークシート方式ですので、今後世間的にも注目をされるはずです。

愛知県としては公立高校の第2志望まで受験できる制度を維持している間は、簡単にマークシートを辞められないのだろうと思います。
一方で、他県に比べて高校受験段階での記述問題の練習量が著しく減る可能性もあるので、高校入試段階だけでなく、入学後の学力もよく見ておく必要があると思います。

まさお
まさお

いずれにせよ、愛知県の入試制度はとても特徴的です。今回の選抜制度がどのように機能していくのか引き続き見守っていきたいと思います。
記述問題が全くない入試は遅かれ早かれ制度変更になると思います。いつまでこの形が維持できるか、見届けた方が良いかと思っております。

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