こんにちは。まさおです。
2022年度入試が終わりましたので、各都県の公立高校入試の状況を少しずつ振り替えてって行きたいと思います。
今回は「都立高校の推薦・一般入試の5か年推移」です。
推薦入試の5年推移(全日制)
まずは推薦入試から見ていきます。
2018年度から2022年度までの最近5か年の募集人員・受検者数・合格者数・倍率は以下の通りです。
区分 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
募集定員 | 9,008 | 9,005 | 9,013 | 8,749 | 9,156 |
受検者数 | 25,002 | 23,465 | 22,967 | 24,276 | 23,053 |
合格者数 | 9,002 | 8,964 | 8,878 | 8,650 | 9,033 |
倍率 | 2.78 | 2.62 | 2.59 | 2.81 | 2.55 |
グラフにしてみると以下のような感じです。
上記の通り、中3生の増減に合わせて募集定員がわずかに変わるものの、募集定員数はほぼ一定です。受験者数はその時々の状況によって少し変化はしますが、全体傾向は低下基調ととらえてよいでしょう。
倍率は2021年度に一度上がっているものの、2022年度はまた低下基調で、2018年に2.78倍あった倍率は2.55倍まで少しずつ下がってきています。
2021年度はコロナ禍の初めての入試ということで、入試状況がどうなるか不透明だったこともあり、受検機会を増やしたい心理から推薦入試受検者が増えたと考えられます。
学力検査による選抜【一般入試】(全日制)
一般入試は次のような状況です。
区分 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
募集定員 | 31,490 | 31,919 | 30,501 | 29,407 | 30,204 |
受検者数 | 42,719 | 41,690 | 40,029 | 37,501 | 38,905 |
合格者数 | 31,006 | 30,994 | 29,857 | 28,374 | 28,640 |
倍率 | 1.38 | 1.35 | 1.34 | 1.32 | 1.36 |
こちらもグラフにしてみます。
一般入試は、2022年度で少し倍率が上がっています。
募集定員は800名ほどの増加に対し、応募者は1400名ほど増えていることが背景です。
コロナ禍による2回目の入試で、2021年度入試を早期に終わらせたい受検生が私立高校合格で入試終わらせていたのが、今年は2021年末のコロナが比較的落ち着いていたこともあり、入試の見通しが立ちそうということで一般入試受検生が返ってきたと考えるのが妥当だと思います。
男女別定員の緩和措置は、理論的には都立の全体倍率には影響を与えないはずですが、女子は高倍率で受かりにくいとマスコミなどが宣伝したこともあり、私立で決めてしまいたい女子は少し増えたかもしれません。
また、男子の不合格者は明らかに増えており、来年度以降、緩和措置がより広まると、もう少し全体倍率が上がる可能性もあると思います。
全国の公立高校入試の中にあっては、異常な高倍率だと思います。
東京都は私立高校の就学支援制度が充実していますから、状況を見ながら私立高校の選択肢も柔軟に取り入れるべきだと思います。
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