【ポイント解説】志望校を決められないときの対処法

志望校の決め方ポイント解説高校入試
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まさお
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こんにちは。まさおです。
受験生になると、目標校や志望校を早く決めた方が有利という話がよく出て来ます。
一方で、受験生になったばかりの状況でどうすれば志望校が決められるのかが分からないと不安になっている人も多いことでしょう。
今回はそんな人たちのために「志望校が決められないときの対処法」を取り上げます。

この記事で得られる+α知識

まずは高校に行って何をしたいかを考えてみる
楽しい高校生活を送りたければ楽しい学校を選べばよい
⇒目的をもって大学進学を進めたければ大学進学に強い学校を選べばよい
部活に力を入れたければ、やりたい部活が盛んな学校を選べばよい
◆志望校決定の決め手を何にするか
⇒最終的には学校見学をして在校生の様子や学校の雰囲気が気に入るかが大事

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高校には何のために行くのか

受験生の皆さんは何のために高校に行くかを考えたことがありますか?
高校に行くことが当たり前になってしまって、その目的を考えたことがない人も多いと思います。

そもそも学校は同じ年齢の人が同じ環境で生活することで、学力だけでなく人間関係の作り方、課題の解決方法や自己管理の仕方などを学ぶ場です。

合唱コンクールなんてなくても人生には何の問題ないのですが、あれをやることで必ずクラスに揉め事が起き、みんなで考えるという経験を積むのです。
皆さんがどう思っているかは別にして、人間教育的には必要な行事なのです。

大学進学のためだけの高校生活は得てして味気ないないものになりがちです。

生涯付き合える友達を得る機会でもあり、文字通り苦楽を共にする仲間との出会いの場でもあります。

その意味では、高校選びは自分の人生に影響を与える成長環境の選択と考えるのが良いでしょう。

まさお
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高校生活で大事なことの一つにどんな友達を得るかという視点があります。
高校時代の友人とは損得勘定なしに生涯にわたって付き合えることが多く、仲間との出会いの場としての高校の位置づけは大変重要です。

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カテゴリ別に見る高校の特徴

次に、学校にはどのような種類のものがあるかを把握しておきましょう。中学校と異なり、学校によって大きく特徴が異なります。

都立・公立校

  • 学費が安い
    ⇒多くの中学生が最初に志望するのは家の近くの公立高校。親が効率に行ってほしいとどこかで言っていることを覚えているケースが多い。
  • どこも自由で同じような校風であることが多い
    ⇒特徴のある学校はトップの伝統校などに限られていることが多い。
  • 旧ナンバースクールと言われるトップ校は勉強・部活・学校行事などで忙しいことが多い
    ⇒伝統校ほど行事がたくさんあり、勉強以外の活動が多い。
    ⇒地域によってはトップ校出身者が一大勢力になっていることもあり人脈が広がることも。
  • 中堅以下の高校は荒れている学校もあるので注意
    ⇒中堅以下の学校の荒れ方は入学時に求められる学力と必ずしも一致しないので注意。
まさお
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首都圏では、公立高校に進む生徒の割合は中3卒業生の7割程度と言われています。クラスの3分の2以上の生徒は公立高校に進学します。
私立高校が少ないエリアになるとほぼ全員公立高校となります。
公立高校は学校選びの基本の選択となります。

私立進学校

  • 学費は効率に比べて高め
    ⇒自治体の就学支援金制度により公立との差は縮まっていて、学費が理由で私立に行きづらい状況は減りつつある。ただし自治体ごとに支援額に差があるため、地域による格差は意外と大きい。
  • 指導内容に特徴のある学校が多い
    ⇒私立高校には「建学の精神」というものがあり、それをもとに独自の教育を行っている。
    ⇒進学実績重視の学校は部活も制限され1日の大半を勉強に費やすこともある。
    ⇒公立とあまり変わらない校風の学校もあり、特徴のある指導がないならば公立で良いのではないかという議論も度々起こる。
まさお
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私立の進学校(自称も含め)は、学校ごとの特徴がはっきり出るので、学校見学に行って自分と波長が合うかを確認することが絶対に必要です。
また、昨今話題のブラック校則がある学校は私立高校に多いので、よく調べることが大事です。

私立大学附属校

  • 学費は公立に比べて高め。私立進学校よりも高いことが多い
    ⇒早慶附属校などは年間の授業料が100万円近くになることも
  • 系列大学への進学率は学校によってまちまち
    ⇒系列大学にほとんど内部進学をせず、系列外の大学受験がメインの学校もあるので、名前で判断しないこと。
    ⇒系列大学の内部進学がほとんどの学校は、大らかで自由な校風であることが多い 。ただし学力不足には厳しく留年が多い学校もあるので注意が必要。
    ⇒学校によっては留年率が10%近いところもある!!
    ⇒大学附属校から系列大学に上がった場合、受験組に学力で負けてしまうことも多い。その代わり、コミュニケーション力や企画力、アイデア出しなどは受験組より強く、個性が発揮されやすいなどの特徴がある。
まさお
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昨今、大学入試改革の流れが不透明で、大学附属校の人気が上がっています
大学附属校でも、系列大学に内部進学する学校の校風は特に注意が必要です。
人間的な幅は広がるけれども、大学受験的な学力はあまりつかないケースも多いので、よく見て判断しましょう。

国立大学附属校

  • 学費は公立と同様で安い
    ⇒私立学校に比べるとかなり負担は軽い
  • 系列大学への内部進学はほとんどなく進学校と考える
    ⇒一部の付属校で5〜10名程度の内部進学枠があることがあるが、例外的と考える。あくまで大学受験が必要な進学校と捉える。
  • 自由な校風の学校が多く、生徒も個性的
    ⇒国立大学附属は伝統校であることが多く、長い歴史と自由な校風が特徴となっていることが多い。入学してくる生徒も地頭が良い生徒が多く、自由な発想で個性的、でもテストの成績も良いということが多い。
まさお
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このように各高校、それぞれに設立の背景があるため、かなり差があります。
3年間毎日通う環境として、上記の違いを理解した上で、以下の基準で学校選択を進めましょう

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学校選びの視点

このようなカテゴリの違いを理解したうえで、実際に通える範囲にある学校を見ていくことになります。学校選びの際の主要な項目は以下の通りです。

まずは、「自由で楽しい学校」や「好きな部活が盛んな学校」、「大学進学に有利な学校」など自分が重視したい項目を緩やかに決めて、いくつかの学校のホームページを見てみましょう。

以下のような項目から重視したいところを見て、ピンとくる学校があればそこが候補です。
その後は、学校説明会などで実際の学校の様子を目で見て絞り込みをしていきましょう。

学校の特徴

  • どんな生徒を育てたいのか
    ⇒建学の精神やHPで公表されている「育てたい生徒像」などを参照。  
  • 学校行事
    ⇒伝統行事や力を入れている行事を確認
  • 部活動
    ⇒有名な部活や活動時間などの情報を確認。甲子園を目指したりしないのであれば、日曜休みなど、ほどほどの活動時間がちょうどよい。

校風・在校生の雰囲気

  • 文化祭や学校説明会での在校生と先生の様子
    ⇒先生と生徒の仲がよく、かつ、立場の違いをわきまえていればベスト
  • 生徒同士の関係
    ⇒友達同士が明るく仲が良い様子が見えればよい。自分の居場所としてリラックスできているか。
  • 見学者への対応
    ⇒在校生や学校のスタッフが挨拶をしてくれるか

進学志向

  • 大学合格実績のウェイト
    ⇒学校がHPや説明会で大学進学の話に終始していると、受験のための高校になりがち。
  • 附属であれば系列大学への進学実績。学部ごとの進学割合。
    ⇒系列大学に何割進学できるのか。内部進学の学部は偏っていないか。
    ⇒将来理系に行きたいのに系列大学が文系学部しかないと厳しいので注意!
  • 現役合格率(浪人率)
    ⇒卒業生の何割が現役で大学に進学しているか。
    ⇒現役で合格しても、あえて第1志望に再挑戦するために浪人していないか。

立地

  • 最寄り駅
    ⇒電車で通う場合は朝の通学時間や混み具合をチェック
  • 学校周辺の環境
    ⇒繁華街にあるなど、高校生の学ぶ環境としてふさわしいか

入学に必要な学力

  • 現在の学力から偏差値10以内なら狙える圏内

学費

  • 保護者の経済力と納入金の比較
    ⇒祖父母の支援があるいかないかも大きい。
まさお
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他にも皆さん独自のこだわりポイントがあるかもしれません。通える範囲に高校がたくさんある場合は、ある程度絞り込んだうえで、上記の視点で保護者と本人両方が評価をしてみることが大事です。
通うのは本人ですから、本人が学校を見ることがとても重要です。

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