こんにちは。まさおです。
新学期がスタートしたと同時に新型コロナウイルスの感染者が増えてきました。
1月以降の感染者はこれまで少なかった10歳未満と10代の感染者が多いのが特徴です。学校や塾ではどのような対応をとるべきでしょうか。
今回は「小中学生の第7波への備え」について考えてみます。
1月以降の感染動向
1月から下線者が一気に増加したオミクロン株ですが、その最大の特徴は10歳未満と10代の感染者がこれまでに比べてとても多いということです。
10歳未満と10代の感染状況
以下は厚生労働省の資料から作成した12月29日週から3月30日週までの、10歳未満と10代の感染者数と全感染者数に占める占有率の一覧です。
期間 | 10歳未満感染数 | 10歳未満占有率 | 10代感染者数 | 10代占有率 | 全感染者数 |
---|---|---|---|---|---|
2021/12/29~2022/1/4 | 353 | 8.9% | 345 | 8.7% | 3,968 |
2022/1/5~2022/1/11 | 2,238 | 5.5% | 4,753 | 11.7% | 40,460 |
2022/1/12~2022/1/18 | 12,947 | 8.1% | 26,375 | 16.4% | 160,721 |
2022/1/19~2022/1/25 | 41,863 | 12.4% | 53,298 | 15.8% | 337,624 |
2022/1/26~2022/2/1 | 67,564 | 14.1% | 69,971 | 14.6% | 478,363 |
2022/2/2~2022/2/8 | 76,856 | 14.8% | 72,067 | 13.9% | 518,096 |
2022/2/9~2022/2/15 | 72,203 | 15.5% | 64,976 | 13.9% | 465,915 |
2022/2/16~2022/2/22 | 75,017 | 16.6% | 64,644 | 14.3% | 452,364 |
2022/2/23~2022/3/1 | 69,613 | 18.3% | 56,052 | 14.7% | 381,257 |
2022/3/2~2022/3/8 | 65,823 | 19.0% | 53,884 | 15.6% | 345,639 |
2022/3/9~2022/3/15 | 65,110 | 20.6% | 51,691 | 16.4% | 315,913 |
2022/3/16~2022/3/22 | 45,907 | 19.2% | 40,082 | 16.8% | 238,801 |
2022/3/23~2022/3/29 | 51,740 | 18.3% | 50,020 | 17.7% | 282,853 |
2022/3/30~2022/4/5 | 46,397 | 16.2% | 47,770 | 16.7% | 285,600 |
グラフにしてみると以下のようになります。
グラフ上の特徴は?
上記のようなグラフにしてみると以下のようなことが見えてきますね。
- 感染者数は2月2日週がピーク
⇒全体の感染者数ピークも同じ週で、ここから下降線をたどるのは全体傾向と同じ - 10歳未満の占有率
⇒2月2日週以降に上昇カーブを描き3月9日週がピーク
⇒春休みに入った3月30日週では占有率が大きく下がり10代と占有率が逆転 - 10代の占有率
⇒2月2日周以降に上がり続けているのは10歳未満と同じ
⇒春休みに入った3月30日週も低下が鈍く、10歳未満を逆転してトップに
10歳未満の占有率は春休みに入って目に見えて下がりました。やはり10歳未満は学校の有無が感染に大きく影響しているように思います。
新学期の留意点は?
上記のような状況で新学期がスタートしていますから、普通に考えれば今後10歳未満と10代の感染者数は増え始め、占有率も上がっていくことになると予想されます。
感染拡大前に学校活動の抑制を
学校を休校にすること自体は子供のメンタルの問題や共働き世帯が対応ができないなど、別の問題を起こしますから、学校自体の休校は得策ではありません。
一方で、まん延防止等重点措置が解除され外部的に行動抑制の重石がない状態ですので、学校側が自主的に感染拡大を予防するための行動を起こす必要があります。
具体的には、学校内外での活動を一時的に抑制することや部活動を当面中止するといったことが重要だと思います。
特に、クラブ活動や部活動はどうしても人の接触が多くなりますし、声も出ますからここをしばらく抑えながら、感染状況を注視することが重要です。
学校や塾の先生の子どもたちへの接し方がそのまま10歳未満と10代の感染者数に影響してくるはずですので、子供を預かる大人の適切な判断が重要な局面になっていると思います。
世の中的にはある程度の感染は仕方がないという空気もありますが、家庭内で高齢者に感染させてしまうことによるリスクを考えると、子供の感染は少ない方がよいのは言うまでもありません。もうしばらく様子見も必要ですが、打てる手は早めにとるようにしましょう。
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