こんにちは。まさおです。
4/22、堺市教育委員会は市立中5校で内申書の記載ミスが起きたことを明らかにしました。このミスで不合格になった2名は追加合格になり、本人が望めば高校入学の手続きができるように調整するとのことです。
内申書制度ももはや過去の遺物のような気がしますね。
今回は「内申書は事前公表すべき。大阪府堺市で75名分の記載ミス」を取り上げます。
堺市の内申書記載ミス
4/22、堺市教育委員会は市内の中学校で内申点の記載に誤りがあったことを認め調査結果を発表しました。
毎日新聞の以下の記事で詳しく報じられています。
報告の要点は以下の通りです。
- 成績記載の誤りは3校75名分
- 性別などのミスが2校で2名分
- 高校への提出前に複数名でチェックするとマニュアル機記載されているが実施していないケースがあった
- 複数人でのチェックをしていないのに点検表には実施したと虚偽の記載があったケースも見つかった
- 2016~2020年度にも151名の調査書にご記載があった
こんなに大量のミスが堺市だけから見つかっていると思うと背筋が凍りますね。
日本全国では何件の記載ミスがあるのだろうか…。
過年度の151名は救済もされないのだろうから、生徒には本当に申し訳ないことをしているともう制すべき。ましてや対応をしているのは教育に携わる教師なのだから、こんないい加減なことでは教師失格と言われても仕方がないように思います。
内申書の秘匿性が諸悪の根源
こんなに大量のミスが起こるのはなぜかを考えると、やはり内申書の秘匿性の問題があると思います。
内申書の内容は生徒本人や保護者に開示されないまま高校に送られるということです。
そもそも自分の内申書にどんなことが書かれているか分からないというのはいかにも時代錯誤のような気もします。
昭和の終わりや平成の初めのころであれば、まだ中学校側の評価で本人に見せると書けないことがあるから本人に開示しない内申書というものの存在が理解をされたと思います。
今の時代は、個人情報保護や情報開示請求など、さまざまな観点から言っても内申書に記載されている当該生徒がその情報を見られないというのはおかしいように思います。
内申書に書く内容も、教師の主観ではなく、客観的な事実に終始すればよくて、人物評価などは高校入試で高校側が面接や作文などから判断をすればよいと思います。
内申書を生徒・保護者に開示しない制度から、教師側のずさんた対応が生まれていると思われるので、教師も保護者にチェックされる書面という前提で丁寧に仕事をしてほしいと思います。
世の中の大半の教員は真面目に正確にやっているのでしょうけれども…。
内申書は事前開示されるべき
文部科学省や各自治体の教育委員会は、高校に提出する内申書の在り方について早急に見直しをした方がよいと思います。
ポイントは、記載事項を成績と学校活動における客観的な事実にして、生徒保護者に内容を事前開示する形が望ましいと思います。
生徒・保護者が事前に確認すれば明らかな間違いには気づけますし、生徒自身の自分の評価を正しく知って高校受験ができるので、合否見通しも立てやすくなります。
教師側も見られる前提で書けば、精度も上がるでしょうし、内容も生徒をポジティブに評価する方向に進んでいくと思います。
今回の件がきっかけで、全国で内申書の記載ミスの調査がスタートすると思いますが、椅子をしても気づけるようなチェック体制もあわせて構築しておくことが重要です。
一番確実な方法は生徒・保護者に見てもらうことですよね。
ちなみに中学入試では内申書に当たる「報告書」の提出義務のある学校は少なくなっています。調査書が入試に必須ではない傍証ではありますが、いきなりの全廃は少し乱暴なので在り方の改善から議論が進むべきだと思います。
かつて東京都などでは、高校に提出する内申点の成績がいくつくらいになっているか教えてくれる先生が少なからずいたように思います。その数字が通知表の評価と大きく乖離していれば、やはり気になるでしょうし確認もしたくなるでしょう。その中で記載ミスに気づく健^素も増えてくると思います。
いずれにせよ、多くの人がチェックする体制に早く移行すべきです。
そして、最終的にはなくしてしまうのがよいと思います。
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