【学校選びのポイント】「自称進学校」に合う人合わない人

自称進学校に合う人合わない人高校入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
志望校選びが本格化する時期になってきました。志望校選びでは大学入試合格実績に注目することが多いのですが、大学入試の合格のさせ方も高校によって様々です。
特に、「自称進学校」と区分される、これから合格実績を伸ばしていこうという学校群の指導はかなり無理を強いるものも多く注意が必要です。
今回は「自称進学校を選ぶ場合の注意点」を取り上げます。

自称進学学校の留意点

◆大学合格のための3年間になることが多い
⇒1限が始まる前に行われる「0限補習」
授業時間が長いうえに、宿題も多くレベルも難しすぎる
⇒部活動は禁止されたり制限されたりで、楽しくない学校生活になりがち
◆本人の性格に合わないと退学することも
3年間耐えきれず学校に通えなくなるケースも散見される
大学合格実績とその背景となる指導実態をよく見ることが大事

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自称進学校の指導実態とは?

ここ数年「自称進学校」という言葉をよく耳にするようになりました。

「自称」と揶揄されている通り、客観的に見れば進学校に分類されるほどの進学実績が出ていないのですが、学校が意識高く進学実績を高めようとしているため、「自称進学校」と呼ばれます。

通っている生徒もTwitterなどで「自称進学校に通っています」などというケースも多く、謙遜している場合と自分の学校の学習のさせ方を皮肉ってこのように言っているケースもあるようです。

いずれにせよ「自称進学校」はこれから進学実績を伸ばそうとしているために、生徒の学力を卒業までに高めようと躍起になっていて、それが生徒にプラスの影響のみならず、マイナスの影響を与えることもあるようです。

進学実績伸長のためにどのようなことをやっているのでしょうか?
以下の記事を参考にいくつか列記してみます。

授業や補修時間が異常に長い

通常の授業時間を長くしたり、授業前後に補習を入れて生徒を強制的に学習させようとする学校が多くあります。

たとえば、1限が始まる前に「0限」を設定して補習をするケースです。朝7:30~8:30くらいに補習をしてから正課を始めるというものです。

担当の先生もよく対応してくれているとありがたくも思いますが、自由参加ならまだしも強制参加だと意欲の高い生徒はともかく、そうでない生徒は苦痛に感じているケースもあるようです。

宿題の量と質が過大

ただでさえ、授業時間が長いうえに家庭学習量を増やすために宿題を多く課すケースが多いです。

これも適切な量で適切な質であれば、どんどんやるべきなのですが、生徒の学力を越えた課題をできもしないであろう量を課すケースも散見されます。

これは、指導者側の考え方として「やりきれないくらいの課題を与えて、それでも這い上がってきた生徒は伸びる」というスポコン的な発想の指導が背景にあるのですが、今の時代には少し合わなくなってきている指導法です。

教育DXと言われる時代ですから、その生徒の得意・不得意に合わせた適切な質と量を課す方がよいように思います。

在校生が「終わらないほどの量と自分の実力を無視した難解な宿題を出す」と言っている学校は少し注意が必要です。

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部活動は禁止が制限される

学習時間を大量に確保された上に、高校生活の楽しみの一つである「部活動」を制限する学校も存在します。

たとえば、「特進コース」在籍者は部活動は禁止とするという学校もあり、高校3年間を勉強付けで大学進学のための修業期間としか考えていない学校も存在します。

部活動は程度問題で、高校生の健全な心身の発達を考えれば、楽しみの範囲で一定の活動をした方が人間関係形成や息抜きの観点でも効果が高いと思います。

高校時代の思い出が勉強ばかりというのは味気ないものでもありますよね。勉強と部活のバランスが崩れている学校は要注意です。

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自称進学校に合う生徒合わない生徒

このような自称進学校ですが、もちろんこのような指導の成果として、本人が思いもよらなかった難関大学に合格できたというケースも多数存在します。

ポイントは、本人の実力以上のレベルの大学に合格させるために、圧倒的な負荷をかけて勉強をさせるわけですが、それが会う生徒と合わない生徒がいるということです。

中には、「自分は怠け癖があるので、学校側がこのように大量の学習機会を設定しくれるのは本当にありがたい」と思っている生徒もいて、そういう場合は「自称進学校」を積極的に選択するべきだと思います。

一方で、「高校生らしい生活も送れず、勉強付けの3年間は絶対に嫌だ」と思っている生徒が「自称進学校」に行くと悲惨です。学校生活のベースは毎日が楽しいことなので、その楽しみがない3年間には耐えられず、中途退学をしてしまうケースも間々あります。

志望校を選ぶ際に、大学合格実績にのみ目を向けるとこのようなミスマッチが起こる可能性があります。必ず、大学合格実績をどのような手法で出しているのか在校生はどのように自分の学校を感じているのかを確認することが重要です。

まさお
まさお

日本の大学入試制度が、学力試験を中心とした一発勝負のテスト入試になっている間は「自称進学校」の流れは止められないと思います。
入試制度の改革を進め、点数以外の評価ウェイトを高めれば「自称進学校」の指導にも変化が出てくるものと思います。
「自称進学校」には功罪ありますが、合う人にはとても良い学校なので、学校選びの視点をきちんと持って選択することが重要だと思います。

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