こんにちは。まさおです。
国語の読解問題がどうしても苦手という人が一定数います。過去の学習塾での指導現場で多くの読解が苦手な人を見てきた経験から、読解力を劇的にアップする方法があることに気づきました。全員に当てはまるとは言い切れませんが、今回はその方法をご紹介します!
今回のテーマは「現代文読解力を劇的にアップする方法」です。
苦手意識こそが読解力を妨げる
これまで多くの受験生を指導してきましたが、国語の成績というのはなかなかつかみどころがなく、工場も難しいというイメージがありました。
ところが、何百人と受験生を見ていると、どうも読解力というのは学力というよりもメンタルの影響の方が強いような気がしてきました。
文章に向き合うマインドを整え、適切な努力をさせてみると、短期間で成績向上する生徒が多く出てきたのです。
読解が苦手な人のマインドとは?
読解問題が苦手な人は、自分に問いかけてみてください。「試験中にどんな気持ちで文章問題に向き合っていますか?」
- 今日も苦手な読解に向き合わないといけないのか…
- こんな長い文章、読むのが面倒くさいなー
- 筆者の考えたことなんか、筆者じゃないんだからわかるわけないよ…
- 難しい言葉がたくさん使われていて正しく読み取れる自信がない…
このようなネガティブなマインドを持って読解問題に向かっていないでしょうか?
この段階で、読解が得意な人とすでに大差がついてしまっています。
読解が得意な人は「今日はどんな文章に出会えるのだろう」「新しい気付きがあるかな?楽しみだ」といったポジティブマインドで文章に向き合っています。
まずはこの差を埋めることが大事だということです。
読解が苦手な人がいきなり得意な人と同じマインドになることは難しいのですが、苦手意識を取り除くための工夫をすることで、負のマインドをゼロに持っていくことが重要です。
好きな芸能人のブログや歌詞は読める
読解が苦手な人でも、全ての文字が全く読めないわけではありません。
過去に教えていた中学生でも、好きなゲームの攻略本は端から端まで丁寧に読むことができましたし、好きな芸能人が書いた本や歌詞はきちんと理解できていました。
特にアーティストが書く歌詞は、比喩や難解な言葉を使っていることも多いのですが、自分で意味を調べたりして非常に深い理解をしているものです。
「之を知る者は、之を好む者に如かず。これを好む者は、之を楽しむ者に如かず」ということだと思います。
つまり、読解力自体がないわけではなく、自分のマインドが目の前の文章を受け容れようとしているのかシャットアウトしてしまっているのかという差が読解力の本質にかかわっているということなのです。
文章を読まずに答えを出している受験生も
さらに驚いたことに、読解が苦手な生徒の試験中の解答の様子をじっと観察していて気付いた帰途がありました。
それは、素材文をろくに読みもせずに解答を書いている受験生がかなりの数いたということです。
最初から設問に目を通し、本文をちらっと見ただけで解答を書いてしまうケースを相当数見てきました。これはさすがに答えが出せないだろうと思いました。
この解答プロセスを直すだけで、同じ実力のままでも得点が上がると確信しました。
案の定、その受験生に解き方のアドバイスを少ししただけで、1秒も現況時間を増やさずに国語の成績を上げることにに成功したのです。
読解力アップのポイントは、学力そのものを上げることではなく、自分の持っている読解力を試験時に最大限発揮できる状況を作ることです。
ここの課題をクリアできれば、後は語彙力や表現力の学習量によりさらに得点が上がる状況になり、国語が他の科目に比して最も少ない勉強量で最も成績の出る科目に変わっていきます。
短期で読解力を劇的に上げるには?
上記のような実態を見ると、マインドを変えることで読解力を短期で上げることができるのではないかと思えませんか?
実際に多くの受験生に次のような考え方で読解問題に向き合うように指導したところ、多くの生徒が成績を上げてきました。
その方法をご紹介します。
1.文章を丁寧に読めばすべて答えが出る
当たり前のこととして、読解問題は丁寧に読みさえすれば大抵の問題は答えが出ます。
一部の難易度の高い問題や字数の多い記述問題は少し敷居が高いですが(それでも説くことは可能です)、基本問題や平均点を超えるくらいの得点は上記のマインドだけで答えが出せるようになります。
「目の前の文章を丁寧に読めば答えは出る!」
と考えて、面倒がらずに全身全霊を傾けて文章にぶつかっていく姿勢を持ちましょう。逃げてダメです。逃げずに向き合うことが大事!!
2.設問文は一文字残らず丁寧に読む
読解が苦手な人は、設問文もいい加減に読んでいることが多いです。
設問文の条件を正しく読み取れなければ、正しい解答は出せません。まずは設問文を丁寧に読むようにしましょう。
「解答として求められているものは何か」「本文から抜き出せばよいのか」「その他回答に必要な条件やヒントは設問文にないか」といった確認を丁寧に入れることが大事です。
設問文がきちんと読めるようになるだけでも、正答率はかなり上がります。
出題者は設問文に解答を出すに足るだけの十分なヒントを盛り込んでいます。そのヒントを意識できるようになれば、かなり結果が変わってくると思います。
3.傍線部・空欄部の前後は特に丁寧に読む
設問の内容を理解したら、本文を参照して解答をすることになります。
その際に、「傍線部」「空欄部」とその前後は特に丁寧に意味を取ることを意識しましょう。
言葉の特性として、前後の言葉が一番関係性が深く、解答を出す上でのヒントになります。空欄や傍線部だけ見て解答を出すのではなく、その前後2行くらいまで丁寧に読む範囲を広げると、一気に正答率が上がっていきます。
短期で成績を上げる最大のポイントはココです。
「読めば解答は出せる!”」というマインドセットをしたうえで、傍線部・空欄部の前後を丁寧に読んで、本気で正解に近づこうとすることが大事です。
気持ちの問題だけで得点が変わってきます!
4.自信がついたら本文全体を最初に読み切るように
読解問題の本文がとても長くて息切れしてしまう受験生も多いと思います。
そのような場合は、文章すべてを丁寧に読むことはせずに、本文全体にざっと目を通してなんとなく意味を使う程度にとどめ、設問に関係する場所(傍線部や空欄部など)とのその前後にだけエネルギーを集中するようにしましょう。
ある程度の自信がついたら本文全体を丁寧に読むことにチャレンジしてみることをお薦めします。
小説などは、本文中に伏線的なものが埋め込まれていたり、設問にはなっていないけれどもこの表現は面白いなといったことに気づけるようになってきます。
ここまで来るとマインドセットは読解が得意な人のマインドに近いレベルになってきます。読解が苦手から得意に転換するポイントにまで来ていると考えてよいでしょう。
文章を読むことは、日常生活の基本動作です。
社会に出たときにももう大な文書と向き合うことが多く、その意味でも文章読解のマインドは変えることができればかなり有利です。
上記の4つのポイントを意識してやってみてください。必ず変化が起きるはずです。
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