【国文法攻略】国文法② ~文の成分を極める~

文の成分を簡潔に一気に解説国文法
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まさお
まさお

中学校の定期テストにも出るし、高校入試での意外と出題されるので、無視できないのが「文の成分」
なんだか薬みたいですが、今回は「『文の成分』の理解を深めるポイント」を取り上げます。
ちなみに高校に入ると「文の成分」は全く出てこなくなります。
日本語の文を捉えるには必要な知識なので、英語の文構造と同じように基礎知識はきちんと身に着けておきましょう!

ちなみに、第1回の記事はこちら。

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「文の成分」とは

「文の成分」とは何度聞いても謎な表現ですが…(笑)、簡単に言うとこういうことです。

文の成分=文を構成している要素

以下の構造を頭に入れておくことが大事です。

言葉の構造

文 (1つ以上の文節によって構成される)
文節(1つ以上の単語によって構成される。先頭は助詞・助動詞以外の単語)
単語(言葉の最小単位)

ここで頭に入れて欲しいのは、「文」というのは複数の「文節」から成り立っているということです。
よって、「文の成分」は文の中における「文節」の役割を表しているのです。

文の成分はまずは6種類、「主語」「述語」「連体修飾語」「連用修飾語」「接続語」「独立語」を覚えておきましょう。

以下で文の成分の理解を深めるプラスαの知識を解説します。

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「主語」を制するものは読解を制す

最初に必ず完璧にしないといけないのは「主語」です。
主語は「~は」「~が」を表す文節という説明が一般的でわかったような気になりがちです。

ですが、以下のように整理しないと、意外と混乱するのです。

【超大事!】主語の特定のしかた

最初に述語を確認し、述語に対応する「~が」を絞り込む。

【例題】「明日は、明日の風が吹く。」の主語はどれか。

【答えの導き方】
 ①最初に述語を特定します。この場合は文末の「吹く」です。
 ②次に述語に対応する「何が」を考えます。この場合は「何が」吹くかを考えます。
  「~は」ではなく「~が」を探すと確実です!
 ③主語は「風が」になります。文節で答えるので、「風」ではバツですよ!

まさお
まさお

文章を読み解く際に、主語をあいまいにしたまま読み進めるのは危険です。何が主語なのかを無意識に追いかけられるレベルになればかなり力がついているのですが、最初は主語は何かを意識する習慣をつけましょう。

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「修飾(しゅうしょく)」という聞きなれない言葉

国語や英語の授業でだけ登場する「修飾(しゅうしょく)」という言葉。
「修飾」なんて言葉は、教室の中以外ではほぼ出てこない学校用語です。

まずはその言葉の意味を正しく理解しましょう。
「修」も「飾」も「かざる」という意味の漢字です。

修飾とはある言葉の意味を、相手により詳しく伝えるためにつけ加えられた言葉です。

例)おいしいチャーハン

ただのチャーハンではなく、味が良い(「おいしい」)という情報が付け加えられていますね。

「おいしい」が「チャーハン」を修飾している(詳しく説明している)と考えることができます。

そして修飾語には「連体修飾語」と「連用修飾語」があります。

見分け方のツボを覚えましょう。

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わかりやすい「連体修飾語」

連体修飾語は「連体」の名前の通り「体言(名詞)」を修飾します

例えば、「大きな 自動車」の「大きな」は「自動車」という名詞を修飾している文節ですので、連体修飾語になります。
文節の働きであることを忘れないようにしましょう。

生徒A
生徒A

名詞のことを別名「体言」というんですよね。「連体~」ときたら後ろに名詞が来ると考えておくとよいということですよね。
ちなみに、動詞・形容詞・形容動詞は、活用する自立語で「用言」というんでしたよね。

ちょっと面倒くさい「連用修飾語」

名詞以外を修飾する文節は「連用修飾語」と覚えましょう。

名前の「連用」につられると「用言」つまり、動詞・形容詞・形容動詞を修飾すると覚えたくなるのですが、ちょっと注意が必要です。

副詞を修飾する場合も連用修飾語なのです。

例)「もう 少し ゆっくり 食べなさい。」

「もう」「少し」を、「少し」「ゆっくり」を修飾していますが、「もう」も「少し」も用言ではありません。「少し」も「ゆっくり」も活用しません(形が変わりません)よね。

このように、副詞が副詞を修飾するケースも連用修飾語になるので、注意しましょう。

修飾語の見分け方のまとめ

① 名詞を修飾すれば連体修飾語
② ①以外の修飾語はすべて連用修飾語

「接続語」と「独立語」は簡単に…

接続語と独立後は出題頻度も少なく、直感的にもある程度わかるのでさらっと確認しておけばよいと思います。

「接続語」とは

接続語」は、文節の最後に次の文節に接続する言葉がついているのが特徴です。

例えば、「 熱が 出たので 学校を 休んだ。」「出たので」は「~ので」という理由を表す言葉を含んでいますので、「接続語」と判定します。

「独立語」とは

独立語」は、掛け声やあいさつなど、他の文節とかかわりを持たない、文字通り独立した文節のことを言う文の成分です。
例えば、さあ、あと 少し、がんばろう。」の「さあ」はなくなっても問題がない掛け声です。このようなケースで「独立語」と判定します。

まさお
まさお

このテーマで大切なことは以下の3つです。
①「文の成分」は文節に対して使う言葉である。
②主語は述語に対応する「~が」を探す。
③名詞を修飾しない修飾語はすべて「連用修飾語」である。

これだけ覚えておけばかなりいけます。後は練習あるのみ!!

次回はつまずく人が多い、文節相互の関係を取り上げます。

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