成績を上げるための考え方 ~成績の上げ方教えます~

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日常会話で「俺、なかなか成績が上がらなくて…」とか「成績が上がる薬あれば飲みたい…」とか、そんな話が出たりしませんか?
勉強すれば成績は上がるというのはある意味正しいのですが、効率的に成績を上げるには成績の上げ方について知っておくことが重要です

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そもそも成績とは何なのか

最初に改めて考えておきたいのは、成績とは何なのかということです。
簡単に言うと以下のようにまとめられます。

成績=所属する母集団の中での自分の順位

成績とか偏差値というのは、母集団の中での位置と言えます
偏差値というのは母集団の散らばりを考慮して、自分の位置を統計的に処理した者なので、順位と似たとらえ方ができると思います。

高校受験の偏差値は高校受験をする生徒(ほぼ全ての公立中学生)の中の位置になりますから、高校受験の偏差値50は公立中全生徒の真ん中という位置になります。
大学受験の偏差値は、高校受験をした生徒のうち、大学受験をしない生徒が抜け、そこに私立中高一貫校の生徒や浪人生が母集団に加わります
同じ偏差値50でも母集団のレベルに違いがありますので、大学受験の偏差値50の方がやはり取りづらいということになってしまいます。(下の図参照)

同じ考え方で、高1や高2の模試の偏差値と高3になってからの模試の偏差値は浪人生が入る分母集団が変わりますから、同じ学力だと偏差値が下がることが多いので注意が必要です。

成績を考えるときは、どの母集団に対する成績なのかを常に考えるとよいでしょう。
相手があっての成績だということです。

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ルールを守ることの重要性

成績がどんなものかがわかっても成績は上がったりしません。
では、どうすれば成績を上げられるのでしょうか。
最初に前提として、「ルール」について言及しておきたいと思います。

成績を上げるには「ルール」を正しく理解し、正しく運用することが重要です
数学でも古典でも、英文法や物理や化学でも、およそ学習というのは先人たちが整理してきた法則や体系、いわばルール集のようなものです。

例えば、小学校で習った四則演算で「かけ算やわり算はたし算・ひき算よりも先にやる」というルールがあったかと思います。小学校の時はそのルールの意味が分かりづらかったかもしれませんが、中学で文字式を習ったりすると、そのルールの意義が見えてきたりするものです。

大切なことは、ルールを正しく理解して正しく運用することを肝に銘ずるということです

若干余談になりますが、学習以外の日常生活においても、様々なルールがあると思います。
学習が得意な生徒の多くは、そのルールがある背景を理解して守るべきルールを守れる生徒です。
全てのルールをやみくもに守れというつもりはありませんが、「ルールは破るためにある」という姿勢も生産的ではありません。

各教科で学習したルールをルールとして意識するというマインドが重要です

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内容を理解するよりも問題を多く解くことを意識する

ルールを理解したところで、成績が上がるかというとなかなかそうはいきません。
なぜなら、成績というのは「テスト」の順位や偏差値をもとに測られるからです。
テストの成績は得点によって算出されますので、言うまでもなく、得点そのものを上げなければ成績は上がりません。

では、テストで得点が取れるようになるにはどうすれば良いでしょうか。
テスト問題の正解を試験時間内に解答用紙に書ければよいということになります。

テスト問題を解くには、内容理解だけでは不十分で、テストと似たような問題をたくさん解いて経験を積んでおくことが重要です
部活の試合で好成績を収めるには練習試合で好成績を収められることが大事だというのに似ています。

よって、成績向上の肝は単元の要点理解ではなく、実践的な問題を数多く解き、自分の力のみで(ヒントを与えられないで)解答にたどり着ける状態にしておくことと言えます

単元理解に多少不安があっても、大量の問題演習をこなすことができれば、おのずと理解が深まってきます。理解が不十分だからと言って立ち止まらずに、問題演習に進むことが大事です。

得意科目・好きな科目から先に手を付ける

成績を上げる際にはどの教科から手をつけるべきでしょうか。現在の成績にもよりますが、以下のように整理できると思います。

1.これから成績全体を底上げしたい場合

受験までまだ時間がある場合は、得意科目や好きな科目を伸ばすことを意識しましょう

好きな科目を磨いて絶対的な武器になるレベルまで極めていくと、自信がつくだけでなく、学習全体に対するモチベーションが上がります

自信のある教科があるから、他の苦手教科もなんとかしないといけないと言う意識が芽生えてきます。

好きな科目・得意な科目がある程度武器になっているなら、目を苦手科目に向けていきましょう。

受験学年は苦手科目の強化が必須

ある程度成績が取れていて、さらに伸ばしたい場合は、成績向上を妨げているポイント確認と対処が必要です。

難関校の合格には苦手科目の克服が不可欠です。苦手から逃げずに最後までやり切ることで合格可能性を高められます。

受験学年で入試が近づいてくればくるほど、苦手科目の克服が重要になってきます。
得意科目の得点力を早期に安定させ、直前まで苦手科目の強化をやり切ることが、総合得点で合格ラインを超えるポイントです。

まとめ

成績を上げるにはただやみくもに勉強をすればよいというわけではありません。
成績の正体を正しく理解し、優先順位をつけながら効率よく自分の順位を上げていくことを意識しましょう。

・成績とは所属する母集団内の自分の順位によって決まる
・成績を上げるには、「テスト」で制限時間内に得点しなければならない
・勉強とはルールを積み上げること。ルールが再現できれば得点が取れる。

・テストで得点するには、理解よりも演習によって解けるようにすることが重要
・入試まで時間があったり、成績がまだ伸びていない場合は得意科目を磨くとよい
・入試が近づいて来て、得意科目にある程度自信があれば苦手科目に注力すべき

みんなの努力はみんなを裏切ったりしない。
丁寧に経験を積み上げて成績を伸ばしていこう!

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