こんにちは。まさおです。
紆余曲折を経て実施された「大学入学共通テスト」初日は北海道の会場で1か所暴風雪で試験が中止になりましたが概ね無事に終了したようです。
今回は「第1回共通テスト初日」について取り上げます。
国語は出題形式等にも少し触れたいと思います。
コロナ禍の共通テスト初日は無事に終了
1月2日に1都3県の知事が緊急事態宣言発出を要請したころには、先行きが若干不透明な感じもしましたが、文部科学省の強い意志もあって共通テストは予定通り実施されました。
ニュースなどの映像を見ると受験生はマスクをして、入り口で消毒を行い、広い試験場でソーシャルディスタンスを取って受験を進めていたようです。
1カ所だけ暴風雪で73名の初日分の試験がすべて中止になったのと、監督のミス等で再受験や試験繰り下げが数名出たことが主たるトラブルのようです。
53万人が受験する規模のテストでこの程度のトラブルで済むというのは、日本人はやはりルールに従って行動をするのが得意だし、好きなのだという感じもしました。テスト運用という意味では素晴らしいことだと思います。
試験終了後の会場の様子は?
試験場に直接足を運んでみたわけではありませんが、ニュース映像を見る限り、やはり試験終了後の人混み等は気になるレベルなのかなと思いました。
全国的にコロナの感染者がいまだ減少基調になっているとはいいがたい状況ですから、試験実施中よりも試験前後の移動時の感染リスクをきちんと意識しておく必要があると思いました。
今後2~3週間程度で受験生の体調不良者が報告されてこないことを願いますが、どこからどのような形でウイルスをもらってしまうかわからない状況ですので、状況を注視しておく必要があると思います。
入試はこれからが本番なので、共通テストの1日目が終わって「やれやれ」といった状況ではないはずです。これから1か月以上入試が続く前提で現在の状況をとらえておく必要があります。
肝心の試験内容は? 国語についての寸評
共通テスト問題はニュースサイト等で閲覧できる状態になっています。
自分は長く国語の担当をしてきましたので、国語についてのみ寸評を加えたいと思います。
基本形式はセンターを踏襲。一部に新傾向問題という構成
問題をざっと見た方は気づいたと思いますが、出題形式はセンター試験をほぼ踏襲しています。第設問も大問1が評論、大問2が小説、大問3が古文・和歌、大問4が漢文という伝統的な形式が維持されています。
共通テスト試行調査問題で話題になった、複数の文章を比較しながら答えるタイプの問題については、大問2の問6、大問4の問3・問6で見られました。
とはいえ、試行調査問題に比べると取り組みやすく、それほど大きなインパクトはなかったのではないかと思います。
全体的に難易度はやや上がったか
共通テストは本来記述問題が入って、試験時間が100分に延びる予定でしたが、記述問題がなくなったことで80分に戻りました。
今回の共通テストでは解答番号が38まであり、前年の解答番号が35までだったことと比較すると3問解答する問題が増えたということになります。
また、難易度自体も参照箇所が多かったり、大問2の問6(ⅱ)のように作品の鑑賞に深く踏み込んだタイプの新傾向問題が出たりということで受験生はやりにくく感じたかもしれません。
総じてレベルはやや難化し、平均点は下がってくることが予想されます。
1月17日は数学と理科のテストが実施されます。勝負は最後の最後までわかりません。初日で思い通りの結果が出せなかった人も頭を切り替えて2日目に臨みましょう!
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