第1志望の不合格をどう受け止めるべきか? ~塞翁が馬~

入試全般
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
都立高校入試も終わり、いよいよ明後日から国立2次、千葉や埼玉の県立高校入試と第1志望の入試が連日続く時期となりました。
受検生には第1志望に合格した生徒と不合格になった生徒がいます。
今回は「第1志望に合格できなかった生徒の心構え」について取り上げます。

第1志望に落ちた時の心構え

◆しばらくは不合格のショックにきちんと向き合うべき
第1志望不合格を悔しく感じないのが一番よくない
第1志望合格にふさわしい努力をしたかをきちんと振り返るべき
◆合格させてくれた学校への感謝の念を持って入学準備を
⇒第1志望不合格の悔しさがあればこれからの人生で逆転は可能
⇒第1志望合格が成功とは限らない。後から振り返ってよかったと思われる努力を続けること

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第1志望不合格の受け止め方

縁起でもない話ですが、第1志望校の倍率が仮に2倍だったとすると、2名に1名は第1志望不合格で第2志望以下の学校に進学することになります。

大学入試では、国立大学の2次試験の倍率が3倍程度、私立大学の人気校では10倍を超えるわけですから、世の中は第1志望不合格者の方が圧倒的に多いということがわかります。

自分が教えていた学習塾では、7割~8割の生徒に第1志望に合格してもらえるように指導していました。指導者としては当然10割の第1志望合格を目指すわけですが、中には「それじゃ合格できないよ…」という生徒も出てしまうので、なかなか10割というのは難しいのです。

問題は、本当に一生懸命努力したのに力及ばずで不合格になってしまった生徒です。
その生徒に不合格という事実を受け止めさせるのはなかなか酷なのですが、以下のような心持ちで対応するようによく言っていました。

1.不合格という事実は変わらないのでまずは受け容れることが必要
⇒悔しくて仕方がなければ泣いてよいので、まずは時間をかけて事実を受け容れること
2.落ち着いたら、なぜ不合格になったかを考える
⇒試験本番でのミス、準備不足、緊張感に負けた…等々の振り返りが必要
3.振り返りの結果、学力的に合格できた場合は胸を張って第2志望以下へ
⇒入試の合否は紙一重、これからの生き方でいくらでも逆転可能
4.振り返りの結果、明らかに努力不足だった場合は第2志望以下で成長を期す
⇒努力不足の場合は何度受検しても不合格。取り組み姿勢を変えることが重要

実際には一生懸命努力したのに不合格というケースも一定数あります。高校入試の場合は次の大学受験、大学受験の場合は大学院や社会人でどのように自分の価値を高めていくかを考えることが重要です。

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第1志望合格が人生を保証してくれるわけではない

第1志望に合格できるなら合格した方がよいのですが、過去の受検生を見ていると第1志望に合格したがゆえにその後の人生がおかしくなってしまった生徒と、第1志望不合格によってその後の人生が良い方向に向かっていった生徒に分かれていきます。

第1志望合格による慢心からその後の人生に対する謙虚さを失ってしまった生徒は長い目で見るとなかなか成功しづらいといえます。
逆に、第1志望に不合格だったことをバネに、より一層の努力をしたり、敗者に対する思いやりの気持ちを持てるようになったりといった生徒もたくさんいます。そのような生徒は、大学受験や社会人になってから大活躍をしているケースが多くあります。

高校入試や大学入試の第1志望校合格はできればうれしいことですが、それが何かを保証してくれるわけではありません。第1志望に進学した後にどれだけの努力ができたかがむしろ重要で、その努力量が確保できないなら第2志望以下の学校に進学した方がよいこともあるのです。

「塞翁が馬」という言葉があります。今目の前に起こった事実をどう受け止め考えていくかで、その後の展開や見え方はどうにでも変わるということです。第1志望不合格が最終的に(それは10年後かもしれませんが…)ポジティブになるようにできればよいのです。

いずれにせよ、重要なのは行った先の学校でどんな努力をしたかということなのです。

まさお
まさお

自分の入学先というのはその受験生にとって最良の成長の場になる学校であることが多いです。第1志望に合格できなかったのは、何か理由があると考えて第1志望不合格を受け止めることが大事です。

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自分を合格させてくれた学校への感謝の気持ちが大事

自分を不合格にした第1志望校と、自分を合格にしてくれた第2志望以下の学校。受験生の本音としては第1志望に合格できればもう一度受検したいという思いなのでしょうが、実際そうはいきません。

自分を入学させてくれる第2志望以下の学校を信頼して、そこで自分をどこまで磨き上げられるか試すような気持ちで進学することが重要です。

自分に合格通知を出してくれなかった第1志望校と、自分に合格通知を出してくれた第2志望以下の学校、本当に自分を伸ばしてくれる可能性があるのはどっちの学校かというこ戸を考えましょう。
合格を出して、入学してくださいと言ってくれている学校を最大限利用して、自分磨きをすることがとても大事です。

まさお
まさお

第1志望に進学した生徒がみんなうまくいっているわけでもなく、第2志望以下に学校に進学した生徒がみんな失敗したわけでもありません。重要なことはその学校で自分をどう成長させていきたいかという思いです。その思いがあればどの学校でも自分を成長させる貴重な時間を過ごすことが可能です。

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