こんにちは。まさおです。
10/26、神奈川県は令和4年度の私立中高の生徒募集と納付金概要を公表しました。
神奈川県私立高校令和4年度の初年度納付金の平均は950,071円となっています。
支援制度を使えば一定の補助がされますので、制度の確認が重要です。
今回のテーマは「私立高校の学費と支援制度」についてです。
神奈川県私学の学費
最初に神奈川県の私立中高の学費がどの程度かかるのか架空人しておきましょう。
神奈川県が以下の資料を公表しています。
上記ページ内に「令和4年度 試験日程等・生徒納付金の状況(PDF:426KB)」があります。
ここに学費の概要が掲載されています。平均額を表にまとめておきます。
項目 | 私立中学校 | 私立高校 |
---|---|---|
入学金 | 240,862 | 220,727 |
入学金以外の入学時納付金 | 131,741 | 140,381 |
入学時納付金(A) | 372,603 | 361,109 |
授業料 | 470,231 | 446,951 |
授業料以外の納付金 | 159,053 | 142,011 |
授業料等納付金(B) | 630,922 | 588,962 |
初年度納付金(A)+(B) | 1,003,526 | 950,071 |
上記はあくまで平均点なのでご注意ください。神奈川は慶應の附属など学費の高い学校がいくつかあり全体平均を押し上げているところもあります。概ね40万円程度の授業料がかかっていると捉えておくとよいでしょう。
私立中学校は義務教育機関の受験問うこともあり、費用負担が少し高くなる傾向があります。今回の神奈川の資料でも高校に比べて授業料で約4万円ほど多くかかることがわかりますね。
高校の学費支援制度の活用が大事
上記のような金額を目にすると、3年間で結局いくら用意することになるのかと頭が痛くなるのですが、国と県の支援制度を活用することで負担を一部軽減することが可能です。
この支援制度がなかなか難しいのですが、神奈川県は以下の案内を発行しています。
令和3年度 私立高等学校等の学費支援制度のご案内(PDF:937KB)
簡単にポイントをまとめてみます。中学は対象外ですのでご注意ください。
授業料補助制度
住民税の所得区分により以下のような補助が出ます。
世帯年収目安 | 所得区分 | 国の補助 | 県の補助 | 合計 |
---|---|---|---|---|
590万円未満 | 154,500円未満 | 396,000円 | 48,000円 | 444,000円 |
700万円未満 | 203,100円未満 | 118,800円 | 325,200円 | 444,000円 |
750万円未満 | 227,100円未満 | 118,800円 | 74,400円 | 193,200円 |
910万円未満 | 304,200円未満 | 118,800円 | なし | 118,800円 |
上記の通り、国の精度は年収目安590万円未満に線を引いて、補助額を設定しているのですが、神奈川県独自の補助制度で年収目安750万円未満まで同額(444,000円)の補助となるように調整をしています。
県の補助は神奈川に在住活神奈川県内の私立高校に進学した場合のみという点にご注意ください。都内の私立高校に進学すると県の補助は受けられません。
入学金補助
国の支援制度には入学金の補助はありませんが、神奈川県独自の制度で入学金の補助も受けられます。
世帯年収目安 | 所得区分 | 県の補助 |
---|---|---|
非課税 | 0円 | 208,000円 |
750万円未満 | 227,100円未満 | 100,000円 |
こちらも神奈川在住かつ神奈川県内の私立高校に進学した場合のみが対象となります。
一部の学費負担は残るので注意
上記の内容を改めて学費の平均額の表に組み入れて考えてみましょう。
私立高校の実質無償化という言葉がよく耳にされますが、あくまで授業料の無償化ですので注意が必要です。
項目 | 私立高校 | 最大補助額 | 平均額との差 |
---|---|---|---|
入学金 | 220,727 | 208,000 | 12,727 |
入学金以外の入学時納付金 | 140,381 | なし | 140,381 |
入学時納付金(A) | 361,109 | 208,000 | 153,109 |
授業料 | 446,951 | 444,000 | 2,951 |
授業料以外の納付金 | 142,011 | なし | 142,011 |
授業料等納付金(B) | 588,962 | 444,000円 | 144,962 |
初年度納付金(A)+(B) | 950,071 | 652,000円 | 298,071 |
上記の通り最大額の補助を受けても、授業料以外の納付金は毎年必要になりますのでご注意ください。平均額ですので一概には言えませんが、14万円強は授業料以外で毎年必要になります。
公立高校に行っても学の差こそあれ、授業料以外の費用がかかるのは同様だと思います。
制度の理解が重要です。
いかがでしたか?
神奈川以外にも似たような制度をそれぞれの自治体が行っています。ご自身の自治体の制度を正しく理解して、私立高校進学時の学費負担の目安を把握しておきましょう。
お金がないから私立高校はいけないという時代でもなくなってきています。正しく制度を活用して学習環境をより良いものにしていけるとよいと思います。
コメント