こんにちは。まさおです。
2022年2月21日は都立高校の入学試験日です。この試験が終了すれば長い受験勉強から解放されて、しばらくはゆっくりした時間を過ごすことができると思っている受験生も多いことと思います。もちろんしばらくはゆっくりしてよいのですが、完全に勉強を手放すと後から大変なことになります。最低限の勉強は今のうちに進めましょう。
今回のテーマは「入試終了後も細く勉強を続けるべき」というお話です。
高校入試終了直後から知識が抜け出す
塾で生徒指導をしていた頃、高校受検終了後の生徒を見ていて気付いたことがあります。
それは、入試終了後の学習への取り組みは大きく2つのグループに分かれるということです。
- グループ1:入試終了後全く勉強をしなくなるグループ
- グループ2:入試終了後も勉強を続けるグループ
上記の2つのグループです。
せっかくつらい受験勉強から解放されたのだから、勉強早めてしまえばよいのではないかと思うかもしれませんが、学習量がゼロになるのはやはりいろいろもったいないことがあります。
一番大きいのは、「受験勉強後に身につけた知識がものすごいスピードで失われる」ということです。
数学の解法や英単語・英熟語や古典の知識など、1カ月程度で自分でも驚くくらい抜けていくと多くの受験生が語っていました。
1週間に各教科1~2時間程度は中学校で学んできた知識を使って問題を解く習慣を持っておくことで多くの知識は一定レベル維持されます。
この学習量をゼロにするかしないかという点が大きな差になるということです。
高校受検終了後の1カ月は、受験生の学力差が最も開く1カ月です。せっかく身につけた知識や解法を維持するか、忘れてしまうかということは高校入学後の学習に影響を与えます。
高校1年生の授業は簡単ではない
中3の最後の1か月でせっかく身につけた知識や解法を忘れてしまうと、高校入学のスタートラインに影響を与えます。
言うまでもないことですが、高校の授業は中学校に比べて格段に内容が難しくなります。中学時代の内容がきちんと身についている生徒と忘れてしまった生徒では、スタートラインがすでに異なってしまっているということになります。
高校入学後最初の定期テストでどのあたりの位置にをとれたかは、その後の3年間の学校内での自分の位置の基準となりますので、スタートダッシュが大変重要になるのです。
中学時は入学直後の学習内容が比較的簡単でしたが、高校は最初から難しいと感じる生徒が多いのです。
高校受検終了後の時期に少しでもいいので学習習慣を持ち続けることで実はかなり大きな差をつけることが可能です。
高校受験は節目ではありますが、ゴールではありません。ここを勘違いして高校入学後に苦労する生徒も多くいます。
逆に、高校入学を「高校デビュー」のチャンスととらえて、一気に学力上位生に入っていくように学習を続けておくことが大事です。
2022年度高1は新課程1年生
特に、2022年度に高校に入学する生徒は、高校における新学習指導要領の1年生となります。
これまでの高校の科目体系と異なり、共通テストも新課程1年目の学年となります。
生徒にとっては、ただ単に運が悪い年に移るかもしれませんが、何事も新しいことが始まるときというのは、冷静に準備をして臨んだ人が有利になるものです。
今年の新高校1年生はその意味でもきちんと高校受験後に学習を継続しておくことが大事な学年と考えるべきでしょう。
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