こんにちは。まさおです。
あと数日で4月を迎え2022年度がスタートします。高等学校新学習指導要領について先日の記事で取り上げましたが、今回はデジタル教科書を取り上げます。
この4月から小5~中3の英語のデジタル教科書が無償提供されることになっています。果たして無事に活用できるのでしょうか?
今回のテーマは「4月から英語のデジタル教科書無償提供開始」です。
4月から英語のデジタル教科書無償提供開始
文部科学省は2022年度の補正予算編成において、1教科分のデジタル教科書普及事業として約57億円を令和4年度予算の概算要求に盛り込んでいます。
上記の具体策として、2022年4月から小学校5年生~中学校3年生の英語のデジタル教科書が無償提供されます。
紙の教科書との比較を行い、デジタル教科書の使用による効果検証が行われる予定です。
GIGAスクール構想で学習端末を配布したり、ソフトウェアとしてのデジタル教科書を配布したりすることは進むのですが、これをきちんと使いこなせるかどうかが最大のポイントです。
教師側の利用想定の検討こそが重要
文部科学省は、デジタル教科書の活用に向けて、「デジタル教科書実践事例集」という資料を公開しています。
あくまで事例集なので、各地域の教員がこの事例集をヒントに、自分の授業での利用方法を策定して授業内での活用を進めていくことになります。
各自治体内の研修等でも活発に議論はされているようですが、教員自身がデジタル教科書を正しく理解、活用するスタンスを持っていないといつまでたっても「紙の方が便利」という世界が続く可能性もあります。
この中で一番重要なのは「機械音声の読み上げ」だと思います。紙の教科書はいくら見ていても正しい発音は聞かせてもらえませんが、デジタル教科書の音声読み上げ機能は正しい発音などを学ぶには適切だと思います。
無償提供の教科が英語なのもそのあたりの背景を考慮してのことだと思います。
いずれにせよ、事例集を読んでいるだけではなく、実際の授業に積極的に取り入れながら生徒の反応を見て改善を繰り返すというのが適切な方法だと思います。
学校の先生の頑張りがこの後の教育のデジタル化に大きく影響すると思います。
学校の先生は、今回のデジタル教科書導入を国家の重要事業と思ってどのように成功させるかを真剣に考えてほしいと思います。他国に対して日本は周回遅れと言ってもいいほど、デジタルデバイスの活用が遅れているのですから、他国との競争力維持のためにもデジタル教科書の普及に本気で取り組んでほしいと思います。
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