
こんにちは。まさおです。
2022年度入試が終わりましたので、各都県の公立高校入試の状況を少しずつ振り返っています。
今回は「千葉県公立高校の一般募集の5か年推移」です。
2021年より、それまでの前後期選抜を一本化して2年目となります。
◆前後期選抜が廃止されたのは2021年度
⇒一本化2年目でまだ制度が浸透している最中
◆導入初年度に比べて公立志願者が増加
⇒初年度はコロナ禍もあり私立に流れた受験生も多かった
⇒2022年度入試は2年目で状況もつかめ公立人気が復活
千葉県公立入試倍率の5年推移(全日制)
千葉県公立高校は2021年度からそれまでの前後期選抜制を1本化し、「一般入学者選抜」として入試を行っています。
これは、他県同様、受検機会の複数化のメリットはあるが、不合格者を出し過ぎるという批判もあっての対応です。
後期選抜・一般入学者選抜
2018年度から2022年度までの最近5か年の募集人員・受検者数・合格者数・倍率は以下の通りです。
2018年~2020年は後期選抜の倍率を併記しておきます。
区分 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
募集定員 | 11,599 | 11,360 | 11,351 | 30,920 | 31,320 |
受検者数 | 16,256 | 15,388 | 14,729 | 33,328 | 34,438 |
合格者数 | 11,181 | 10,544 | 10,442 | 28,988 | 29,010 |
倍率 | 1.45 | 1.46 | 1.41 | 1.15 | 1.19 |
グラフにしてみると以下のような感じです。

上記の通り、一本化される前の後期選抜の倍率は1.4倍から1.5倍で推移していました。その受験生の大半は前期選抜で一度不合格になっている受検生です。
さらにそのうち4,000~5,000名が2回目の不合格をもらっていたというのが廃止前の後期選抜の状況です。
一方で、2021年度以降は、前後期を統合しての一括募集になりましたので、倍率も1.15倍と急激に下がりました。
これは、コロナ禍により進学先を早く決めたい層と一本化1年目で不合格をもらいたくない層が私立に流れた結果と受け止めるべきでしょう。
2022年度入試は、2021年末にコロナの新規感染者数が比較的落ち着いていたこともあり、公立志望者が増えて倍率が上がったと考えるのが妥当でしょう。

千葉県の受検生は、入試の一本化によりこれまで複数回あった受験機会が1回になることでかなり不安やプレッシャーを感じていたようです。首都圏では埼玉と神奈川が先行して一本化を行っており、スムーズに入試が行われていることから、慣れの問題ということもできます。
今年の倍率が基準となって、来年以降も推移していくと考えるとよいと思います。
【参考】前期選抜(2018~2020年度)
最初に参考までに前期選抜の倍率推移も掲載しておきます。
区分 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
募集定員 | 22,482 | 22,026 | 21,758 | 廃止 | 廃止 |
受検者数 | 38,862 | 37,564 | 36,528 | ||
合格者数 | 22,051 | 21,551 | 21,111 | ||
倍率 | 1.76 | 1.74 | 1.73 |
倍率推移をグラフにすると以下のようになります。

公立高校の全募集定員の3分の2程度を前期選抜で募集をしていました。
受検生は、公立高校志望者のほぼ全員ですから、不合格者を15000人近く出していたことになります。
その15,000人が後期選抜を受けて、さらに5,000人が2回目の不合格をもらうわけですから、受験生にとってはかなり厳しい入試形態だったということもできるでしょう。

千葉の入試一本化は、正しい方向だと思います。あと数年もすれば、前後期に分けるのは受験生の負担が大きく厳しいという意見が大勢を占めると思います(すでにそうかもしれませんが)。シンプルな1回勝負の入試で合否を決めるのが、わかりやすくてよいと思います。
コメント