【他国の状況は?】在宅学習の国際比較から日本の課題を考える

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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
新型コロナウイルスによる休校が続く中、オンライン授業がスタートし、在宅学習が続いています。
ロックダウン下のイギリスをはじめとした他国では、休講中どのような学習をしているのでしょうか?

今回は他国の在宅学習の様子を日本と比較してみました。

外国の在宅学習の様子

オンライン授業をメインにしている国は少ない
自立学習や日々の課題をコツコツと子供たちがやっているところが多い
休校は休暇ではないという明確な意思を持って子供と向き合っている国が多い
日々の学習時間目安を埋めるだけの量の課題が準備されている
学習進度よりもメンタルヘルス重視
⇒新出単元を進めることよりは課題提出などが主の様子

日本の課題量や子どものメンタルヘルスへの配慮、親の関わり方への配慮は十分だろうか…

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他国の対応から学ぶべきことはたくさんある

今回の新型コロナウイルスによって町が封鎖され、学校も休校となっている国がいくつかあります。日本に比べればより厳しい外出規制の中で、各国の学校はどのように子どもたちと向き合っているのでしょうか?

日本国内で、与党や文科省の動きだけを見るのではなく、海外に目を向けて自分たちでもできることを探してみることに意義があると思います。

他国に在住の日本人のブログやWeb上で海外の事情を紹介してくれた記事を見ながら、日本との差を考えてみたいと思います。

まさお
まさお

今回の記事は、外国在住のン方のブログなどを取り上げています。その国の対応のすべてを取り上げているわけではありませんので、一例としてとらえるようにしてください。

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イギリスの在宅学習

以下のブログを参考にさせていただきました。

【世界の自宅学習】学校はオンライン学習なし・イギリス小学生の家庭学習事情とは?
新型コロナウイルスのため全国一斉休校・ロックダウン中のイギリスから、小学校の家庭学習事情や、オンラインアプリを活用した同級生たちとの遊び方などをレポートします!コロナ休校に不安を感じている保護者の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
  • オンラインでの授業は実施せず
  • 日々の学習量の指示は具体的には出ず、家庭で考える
  • 週1~3回程度の課題提出
  • 勉強の遅れよりもメンタルヘルスを重視
まさお
まさお

ロックダウン下のイギリスでは、オンライン学習ではなく、子どもたちのメンタルヘルスに気を遣いながら、日々の課題提出をアプリを使って行うという対応のようです。

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スイスの在宅学習

スイスは以下のブログを参考にさせていただいています。

スイス休校生活を緊急レポート!課題ラッシュの初めてのディスタンスラーニング【世界の休校対策、オンライン学習事情】 | HugKum(はぐくむ)
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、世界各国でも休校措置が続いています。 HugKumでは、各国で暮らす日本人
  • 州教育局が学年別に1日の最低学習時間の目安を提示
    ⇒小1は14分×3=約45分
    ⇒小6は24分×8=約190分
  • 日々やるべき課題を日割りにして配布。進めすぎないように注意。
  • Microsoft Teamsを使った質問対応などもある
  • ドイツ語以外が母国語の子のためのフォローアップも充実
まさお
まさお

1日の最低学習時間を州の教育局が提示しているのが素晴らしい。また、時間も総時間だけでなく発達段階を考慮して、14分×3や24分×8という書き方になっているのは、丁寧だと思います。
14分や24分という単位は学術的な背景があるのかわかりませんが…。

フランスの在宅学習

フランスの在宅学習は以下の記事を参考にさせていただきました。

新型コロナ フランスの家庭学習、最新事情と問題点:日経xwoman
フランス在住のジャーナリストでアーティストの永末アコさんが、フランスの子どもたちの学習事情、今課題になっていることなどについてリポートします。
  • 休校はバカンスではないほぼ毎日課題が送付されてくる
  • 課題は親がチェックし、提出も親が子なっている。
  • 課題は全科目から出される
  • クラスのみんなと会えるオンライン授業を子どもは楽しみにしている。
まさお
まさお

フランスはオンライン授業の準備が比較的前から進んでいて、一斉にオンライン授業を展開したようです。
ほぼ毎日の課題送付は、スイス同様日割りに近く、非常に丁寧な対応だと思います。一方でレベルが子供にあわないとか、プリントが多すぎて街から紙がなくなったという冗談とも取れる話も聞こえています。
課題をやること自体に意識が向きすぎていたかもしれません。

アメリカの在宅学習

以下の記事を参考にさせていただきました。

急遽学生に対し自宅学習を行わざるを得なくなったアメリカの現状とは?
新型コロナウイルス感染症が広まりをみせるニューヨーク市では公立学校が4月20日まで閉鎖されると3月15日に発表されました。学校閉鎖にあわせ、教師は急ピッチで準備を進め、3月23日からニューヨーク市では110万人の生徒に対する自宅学習がスタートしています。またニューヨーク市以外の地域でも自宅学習に切り替えざるを得ない状況...
  • ニューヨーク市などではオンライン授業を展開するも端末が不足
  • 端末が行きわたらないところではテレビを使った遠隔授業も実施
  • Google Classroom等でディスカッションなども行われる
  • 紙の利用は少ない様子
まさお
まさお

アメリカは主要IT企業があることもあり、オンライン授業がベースになっているようです。テレビを使った授業など、機器が行きわたらない家庭への配慮に腐心している様子が伝わってきますね。

各国の様子と日本の比較

上記代表的な国の対応と日本の対応を比較してみたいと思います。

日本の特徴として…

  • 1日の学習時間の目安を出している事例をあまり聞かない
  • 親が課題実施に積極的に関わろうとしていない
    ⇒教育は学校任せという感覚の親が多い。
  • 日割りで課題を出すような動きはなさそう(学校による)
  • 子どものメンタルヘルスのケアについても学校ごとに対応に差がある
  • オンライン授業は一部の自治体のみの取り組み
    子どもたち同士のコミュニケーション機会を作ることに消極的

のような状況が浮き彫りになってきます。

今後、メールでも学校ホームページなどでもよいと思いますが、よりご家庭とのコミュニケーションを密にとっていくことが重要だと思います。

以下のような取り組みが必要なのではないでしょうか。

日本の休校中の対応で重要なこと

休校中の親のかかわり方について発信をしていく
⇒子どもの教育にかかわる三者(親・学校・地域)について改めて考える
学習課題を日割りにして提示
課題提出も極力頻度を高くする。(予算がつけば)郵送での提出なども検討。
オンライン授業は子ども同士の顔合わせの機会の位置づけを重視
⇒新出単元の理解など学習面での機能に偏らない
⇒テレビやYouTubeなどの活用も有効
子どものメンタルヘルスへのケアについて積極的に発信
⇒自治体単位で専門家からの発信も必要
課題が主要科目に偏らないように配慮
⇒体育や音楽などの課題も必要。(なわとびなどの課題はよく出ている)

まさお
まさお

今回改めて感じたことは、日本は休校中の親の関わり方への発信が弱いということです。日本の親は教育よりも自分の仕事の方に意識が向いていて、学校が休校になると仕事に支障が出るとクレームをつけてきそうです。
欧米諸国に比べ、教育を学校任せにしすぎているように感じます。
子どもだけでなく親への教育というのが重要テーマになっていると思いました。

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