5月11日から本格的にオンライン授業が始まったところも多かったようです。
ネット上ではサーバーダウンといった文字が並び、アクセス集中による遅延も起こっていたようです。
今回はオンライン授業のトラブル対策について取り上げます。
動画が止まる理由の大半はネットワーク
オンライン授業の多くは、ライブ配信または事前録画の動画をPCやタブレット端末で視聴するというものが多いと思います。
スムーズに動画が再生されればよいのですが、少し再生してはグルグルと画面が回って、また少し再生しては止まって…、と繰り返されると、見たい動画も見る気がうせてしまいます。
そんなケースの大半はネットワークの速度の問題であることが多いです。
特にマンションでフレッツ光のマンションタイプなどを使っているケースでは、日中からテレワークの社員が自宅でオンライン会議などをやっていたりするケースがあり、マンションの共用回線を圧迫しているようです。
スマホの方が意外とスムーズに再生されることもあります。容量の余裕があるなら、スマートフォン経由で動画を見るというのもよいと思います。
マンションでなくても、プロバイダの帯域を圧迫してしまうほどの多くのデータが日中からやり取りされているようです。
一説には前年の1.5倍~2倍程度のトラフィック量になっているともいわれています。いつもと比べてスピードが出にくくなっているということです。
オンライン授業は、1時間や2時間、場合によっては3時間を超える長丁場になることも多いです。
3時間の間、ずっと同じ通信速度を維持しているかと言えば、時間中の増減もかなりあります。
専用回線でも弾いていない限りはネットワークの速度は上がったり下がったりするものだと心得ておきましょう。
時間帯の工夫により改善されることも
ライブ配信は日時指定なので難しいかもしれませんが、動画を見る時間が選べる場合は、いろいろな時間帯を試してみるとよいでしょう。
学校のオンライン授業は、生活リズムを整える観点からも午前中の視聴を多く推奨しています。そのため、朝9時~10時ごろ、これまでは比較的空いていると思われていた時間にアクセスが集中している可能性があります。
午後3時~5時くらいの時間帯を試してみると意外とスムーズに再生されるケースも多くあると思います。
動画再生アプリの中には一時保存ができる機能のあるものもあります。一時保存が可能であれば、ダウンロードが完了してから見るようにすれば動画が止まるという問題は回避できると思います。
パソコン内のキャッシュが動作を邪魔しているケースも
パソコンの中にはキャッシュと呼ばれる一時ファイルが残っているケースがあります。それが芽もりを圧迫したり、処理を圧迫することがあります。
ブラウザの設定から「一時保存ファイル」を削除することで、PC内の処理速度が上がり動画が再生されやすくなることも多いです。
キャッシュのクリアの仕方は以下のサイトを参考に。
スピードテストをあてにしない
中にはブラウザでスピードテストをやるとかなり速い速度が出ているのに、動画はすぐに止まってしまうというケースが出ているようです。
スピードテストは、少しでも良いスコアが出るように設計されているため、実際の動画再生に適しているかどうかを適切に表していないケースがあるようです。
実際の動画再生がうまくいかない場合は、どこかにボトルネックがあると思って対処を考えるようにしましょう。
スピードが遅いと感じたときに試すこと
上記の通り、いろいろな要素が混ざっているのがネットワークの速度なのですが、実際遅いと感じた時にやるべきことは以下の通りです。
1.Wi-Fiやルーターの再起動
2.ブラウザのキャッシュの削除
3.無線LANの場合は、有線LANで試してみる
4.PCやタブレット、スマホ上の余計なアプリをすべて終了させてメモリを空ける
5.ソフトウェアを最新版にアップデート
6.ルーターなどネットワーク機器を最新機器に更新する
7.インターネット回線(特にプロバイダ)を他社に変えてみる
8.PC等のデバイスを新しいものにしてスペックを上げる
1.から順にお金のかからないものになりますが、場合によってはお金をかけて環境を抜本的に変えないと改善しないケースもあると思います。
その場合は、7.のように回線、特にプロバイダを疑うといったことも必要になります。ネット上の自分のプロバイダの評判などを見ながら、判断するとよいでしょう。
快適なネット生活は、快適なネットワーク環境から。
まずは自宅の回線状況を確認しつつ、より良いものにアップデートしていきましょう。
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