【共通テスト実施準備】日程調査と共通テスト全体の公平性

大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです!
文部科学省は、共通テスト実施要項の発表に合わせて、各高校に対して共通テストの受験日程の調査を進めています。また、文部化が大臣の記者会見では記者から特例追試の内容が本試験と異なることによる公平性の問題がたびたび質問されています。

今回は「共通テスト日程調査と特例追試の公平性」について感が手見ます。

共通テストの日程調査と公平性の問題

現段階の調査で正しい希望が取れるかわからない
⇒現役生の日程選択は出願直前まで揺れる可能性がある。現段階の調査結果は参考程度
特例追試験の公平性は担保されていないと考えるのが妥当
⇒日程が複数ある時点で公平性の担保は難しい
⇒第2日程受験者が試験監督等の不備で特例追試に回るのは避けてほしい

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文部科学省の共通テスト受験日程調査の意義

文部科学省が各高校に対して、来年1月に実施される共通テストの受験日程の調査を進めています。

突然、共通テストの第1日程(1/16・17)か第2日程(1/30・31)のどちらで受験するかと聞かれても、聞かれた方が困惑するのではないかと思います。

今回の調査の意義はどこにあるのでしょうか?

一番大きいのは、受験会場の確保と試験問題の印刷部数の調整だと思われます。特に、試験会場については、新型コロナの影響で面積を広くとって、密を避けなければなりません。一方で、実受験者に比して、会場が少ないと試験場の密度の問題に影響が出ます。事前に座席数をどの程度用意すべきかを把握しておきたいというのはよくわかる理由です。

また、試験問題についても各科目のテスト問題が一定のページ数を割いていることもあり、あまり実受験者数と乖離した印刷を行うこと自体は費用の観点からも郵送や保管の観点からも避けたいと思われます。

共通テストを準備する側としては、早急に受験規模を把握して、それに見合った準備を進めたいと考えていると思います。
一方で、実際の受験生はそれほど明確に第1日程と第2日程どちらが良いか決められていないと思います。これから学校の学習進度に合わせて、どちらが良いか考える段階で、現時点で具体的なイメージはまだないものと思われます。

まさお
まさお

しばらくして調査結果が発表されると思いますが、その結果は参考にならないのではないかと思います。
受験生の皆さんは出願期間の9月末~10月上旬まで、じっくりと学習をして、自分の決断としてどちらの日程で受験するか考えてほしいと思います。

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特例追試験に公平性を求めること自体が難しい

また、今回新たに設定された特例追試験ですが、出題内容がセンター試験の予備問題の流用ということがわかり、第1日程や第2日程との差を指摘する声が上がっています。
特例追試験で受験したい生徒は不利になるのではないかということです。

私も以下の記事で、特例追試験の受験は絶対に避けるべきとの見解を書いています。

入試における公平性についてどう考えればよいでしょうか?

同一日時・同一問題でない段階で公平性はない

今回特例追試験がやり玉に挙がっていますが、そもそも第2日程が設定された段階で公平性というのはなくなっていると考えるべきです。

もっというなら、休校中の学校と休校が解除されて再開した学校が同時期にあることも公平性を損ねています

今回の入試はスタート段階から公平性の問題はすでに崩れているので、ここに来て公平性の議論をすること自体が実はあまり本質的ではないと思います。

まさお
まさお

本来、入学試験というのは限られた募集定員に横暴者を絞り込むための競争入試です。スタート地点(休校解除)とゴール地点(入試日程)が人によってずれていては競争にならないのですが、今回のコロナはスタート地点もゴール地点も動かしてしまった入試と考えるべきです。

ちなみに、文部科学省は公平性よりも受験機会の確保を優先したというスタンスを明言していますので、日程選択の機会を最大限活かすというのが正しい向き合い方だと思います。

受験生の心構え

では、受験生はどのような心構えでこの入試に臨むべきでしょうか。

持つべき心構えは単純で、「受験準備と入試日程の選択について、自分自身のベストはどれかを考える」ということに尽きます。
勝負事には多かれ少なかれ運の要素が絡みます。古くは「武運」という言い方をしました。

受験準備は他の受験生の準備状況を意識しながら進める必要がありますが、現実的には休校期間の差もありますし、塾・予備校に行っているかどうか中高一貫などで中学段階から高校内容の学習をスターさせている学校もあり、もともと公平とはいいがたい状況があります。
受験生は自分が置かれた環境下でのベストを追いかけるしかないので、現時点ではいかに早く試験範囲の学習を終えて過去問演習に取り掛かれる状態にするかを考えるべきです。

入試日程の選択は、共通テストのことだけを考えるのではなく、その後にある私大の一般選抜や国立2次試験のことまで視野に入れて、どこにどの程度の準備期間を持ちたいかという受験生自身の入試期間の計画に基づいて戦略的に日程選択をすべきです。

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やむを得ず特例追試験を受験するケース

上記のことを総合すれば、入試にすでに公平性はなく受験生はベストを尽くすことに注力するしかないという結論になるのですが、唯一気にしておくべきは「やむを得ず特例追試験」になってしまうケースです。

「やむを得ず」というのは、試験会場で監督が試験時間を間違えたり、問題用紙の配布を正しく行わなかったりといった、本人の意思によらない受験のやり直しのことを指します。

これも不運ですし、すでに公平性は崩れているのですが、第2日程を選択した時点で万が一の特例追試験での再受験というケースが確率的にはゼロではないということになります。
第1日程を選択すれば、万が一のケースが第2日程になるので、国立の出願等への影響は最小限になりますが、第2日程でNG⇒特例追試験となると国立2次試験は通常日程では受けられないということになる可能性が高いので、注意が必要です。

まさお
まさお

様々なリスク要因を考えると、入試日程は早い方が有利ということがわかります。共通テストの試験問題傾向を第1日程の問題から把握できる問メリットがあるとしても、第2日程選択はかなりリスキーな感じがしますね。

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