文科省が医学部医学科の男女別合格率を公表

教育に関する政策
まさお
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こんにちは。まさおです。
12/25、文部科学省は公正性について物議をかもしている医学部医学科入試について、全国81大学の受験者数と合格者数を一覧にした資料を公表しました。
今回は「医学部入試男女別合格率と公平性」について取り上げます。

医学部の入学者選抜公正性について

◆医学部の女子受験生が不当に得点を下げられていた事案への対処
倍率を発表すれば抑止できるかというと難しいが、公表している事実が重要
世の中に対して医師を毎年何名供給すべきかという計画も重要
◆女子の方が合格率が高い大学はどこ?
女子の方が合格しやすい傾向にある大学はいくつか存在している

文部科学省の医学部入試の公正性に関するページ

文部科学省は以下のページに関連量をまとめてアップしています。

医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について:文部科学省

上記ページの中の「医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について(平成31年度・令和2年度入学者選抜)」というPDFのデータに大学ごとの詳細な受験者数・合格者数・倍率が確認できるようになっています。

男子を合格させたかった大学側の思惑とは?

2018年度入試において、いくつかの私大では女子の得点を著しく低くする処置をとって、合格者を男子中心にするように調整をしていたことが発覚しました。
その後、大揉めに揉めて一旦の終息は見ましたが、本質的な解決には至っていないように思います。

医学部に入学した以上は医師として勤務してほしい

日本は女性の働き方について、いまだに周辺の国に比べて劣っている現実があります。女性の正社員としての就業割合や女性管理職の数などを見ても日本はまだまだ女性の社会進出が進んでいないと思います。

そんな中で医学部に進学した女子学生が、きちんと女医としてその地域の医療に貢献してほしいところですが、何年かで医師を辞めてしまうようでは困るというのが大学側の思わだったようです。

自分の職業を継続するかどうかは当然本人の権利として決められなければならないわけですが、男性医師の方が退職割合は低いでしょうから、男子学生を多く合格させたい考える大学が出てくるのも分からなくはありません。
ただし、入試制度としては、男女の合格者を意図的に調整するのはフェアではありませんから絶対にダメです。

医師の供給数を一定レベル確保するための有効施策をきちんと考えることも重要なテーマだと思います。

まさお
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入試というのは、公正性が暗黙の前提になっているわけですから、大学側が恣意的に女性の合格を削って男性の合格を出したとなれば、当然もめてしかるべきだと思います。
本当に男子を優先したければ、入試制度を男子が有利になるように設定し、公表するしかないのですが、そんなことをしたら世間にまた批判されてしまうでしょう。

女子の合格率が高い大学はどこ?

今回の文部科学省の資料を見ると、以下の大学は女子学生の合格率が高いようです。
大学名が太字になっているところは、2年連続女子の方が合格しやすいという大学です。

地元の優秀な女子が集まっているという見方もできますし、優秀な男子が別の地域の大学に出て行っているという見方もできると思います。総じて地方の大学の方が女子が受かりやすいという傾向が見えますね。

令和2年度女子の方が医学科の合格率が高かった大学

弘前大学
東京医科歯科大学
富山大学
信州大学
滋賀医科大学
岡山大学
広島大学
山口大学
徳島大学
愛媛大学
佐賀大学
琉球大学
埼玉医科大学
杏林大学
昭和大学
帝京大学
東邦大学
聖マリアンナ医科大学
金沢医科大学
大阪医科大学
兵庫医科大学
川崎医科大学

平成31年度女子の方が医学科の合格率が高かった大学

旭川医科大学
弘前大学
山梨大学
岐阜大学
山口大学
徳島大学
佐賀大学
鹿児島大学
琉球大学
獨協医科大学
埼玉医科大学
順天堂大学
昭和大学
帝京大学
東京医科大学
日本大学
日本医科大学
北里大学
聖マリアンナ医科大学
東海大学
愛知医科大学
近畿大学
産業医科大学

まさお
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ここには数字を載せていませんが、倍率自体も各大学で大きな差があります。国立は2段階選抜がありますからほぼ同じ数字ではありますが、それでも地方の国立はその大学の特徴が出ています
数字をよく見るといろいろな背景がそこに見えてきます。

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